【努力考察】12もしくは24の難業

”ヘラクレス”という名前を聞いたことがあるでしょうか。

猛獣を捕まえたり、汚い部屋を掃除したりして難業を達成した後に、最後は炎に身を投じて最終的に神の座に迎えられたそうです。


人はそれぞれ、自分の価値観から構成される座標系に従って生きているわけですが、その"自分物語"において、難業単位で理解するとどのようになるでしょうか。



前回の努力考察はこちら↓



1.石の上にも三年


よく言いますよね。

大抵のことは三年続けていればものにできる。


というような意味と理解しています。

スポーツ、音楽、勉強。

確かに3年も続けていれば割と中級者くらいにはなれる気がします。


「ギター3年やってるんだよね~」って聞いたら結構弾けそうな感じしませんか?

高校1年でギターを持ち始めて高校3年生で文化祭でライブするくらいの時間スケールですね。


当然、その時置かれている状況によって、3年間その一つの物事だけに時間を費やせる確証はないので、上級者になるのは難しいかもしれませんが、3年も続けてればさすがに初心者ではなくなっているでしょう。


それで、【ひとつの物事をそこそこできるようになる=難業】期間を3年間と位置付けましょう。


なんとなくちょうどいいので残りの人生を72年間とすると、72÷3=24個の物事をそこそこできるようになる計算になります。

(余談:72っていいですよね。2^3 × 3^2。複雑そうな見た目しておきながら、素因数分解すると2と3だけから構成されているという)


初めの3年間でギターを弾けるようになって、

次の3年間では簿記1級を取る


そうして3年間のスパンを続けていくイメージです。


72年後には24個の物事をできるようになった状態になるわけですが、初めの3年間で頑張ったギターは、次の3年間の簿記頑張る期間で全く弾けなくなる気もします。笑


とはいえ、24個の物事をできるようになったことには変わりありません。



2.大学+大学院


先ほどは石の上にも3年理論で、3年間経ったら一つの物事をそこそこできるようになって、72年後には24個の物事をそこそこできるようなった状態になると考えました。


それでは、もう少し上のレベルを目指すとしたらどうか。


例えば、研究で考えましょう。

理系だと、大学1年生において必須科目は他の学科と重複しますが、その後2, 3年生でやや専門的な内容を勉強して、4年では卒業論文を執筆します。


さらに追加の2年間で大学院に通って修士論文を執筆して、修士号を得てフィニッシュ。

この間に論文2本くらいは出して学会発表も一回はするでしょう。


この一つの学術分野で修士号を取得することを考えると、72÷6で12分野は攻められることが分かります。

また、6年間で論文2本ということで生涯24本は論文を出せる計算ですね。


これはあくまで一つの分野ごとに大学に入りなおしている計算で、ずっと同じ分野で研究をしていたらもう少し本数は多くなるかと思います。


とりあえず、12の分野は6年間かけて取り組めるということですね。


3.まとめ


見てきたように、ちゃんとひとつひとつ物事に取り組もうとしたら、12個(中級以上の場合)、または24個(初級から中級)の難業に取り組めることが分かりました。


そこまで一つ一つにこだわらなくても、問題ないかもしれません。

トレーニングジムのスタジオレッスンくらいの完成度であれば、3回くらいクラスに出席すれば割とそこそこは動けますからね。


でも人生が終わるまでに12または24個しか得られないと考えると、ヒトの一生は短いと思いました。自分の出身大学の全学部入りなおすくらいでも終わってしまいますからね。


人生の最期からバックキャスティングして今の行動を決めるのも一つの手かもしれません。


終わり


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