【初めてのコンペ】The Choice応募レポート【制作・印刷・搬入搬出・結果まですべて見せます】
備忘録としてまとめておきます。
「デジタルイラストを描いているけれど、コンペにチャレンジしてみたい」
「WEB入稿が無い場合、どうやって送ればいいのかわからない」
といったビギナー仲間たちの参考になれば幸いです。
1.なぜ応募したのか
プロに自分の作品を見てほしかったから。これに尽きます。
SNSの大海原にひたすらイラストを投稿することに虚無感を覚えていたので、何かしらちゃんと「その筋の人に作品を見てもらいたい」という思いから、公募や賞に参加してみたいと思うようになりました。
また、何でもいいから実績が欲しかったというのも素直な理由です。
どのコンペに応募しようか迷っていると、ちょうど購入した雑誌『イラストレーション』のコンペ『The Choice』の次回の審査員がカクバリズム代表 角張渉さんということで、応募しない手はないと感じました。
私はカクバリズムの所属アーティストが好きです。特にcero、スカート、VIDEOTAPEMUSICが好きです。
2.応募条件の確認
つまり、何を何で描いてもいいみたい。
自分はデジタル絵描きなので、いつも通りデジタルで描いて、印刷所で印刷してもらって応募することにしました。
・制作環境
<ハード>
Windows10 デスクトップPC
XP-PEN Artist 24 Pro
<ソフト>
CLIP STUDIO PAINT EX
Adobe Photoshop CC
Adobe Illustrator CC
もともとはPhotoshopユーザーでしたが、最近クリスタとの両刀使いになりました。クリスタでガシガシ描いて、最後Photoshopで加工する、というワークフローが自分の中でできつつあります。
Illustratorは入稿データ作成に使いました。
・制作過程と時間
だいたい2週間くらいかかりました。
テーマは「ふしぎなディナー」。
インターネット上のどこかの誰かが呟いた(確か匿名ラジオで恐山さんが言っていた気がする)「アクアパッツァって、色とりどりの野菜に囲まれてまるで火葬みたいだ」という発言からアイディアをもらい、自画像である魚を焼いてみました。
葬式の定番である百合の花と、黒百合、鶏頭を料理のように並べてみて、ほかのお皿は前菜のテリーヌっぽい食べ物と、デザートっぽいケーキを並べました。
ちなみに鶏頭の花言葉は「風変り」、クロユリの花言葉は「呪い」。
・出来上がったもの
できた!印刷間に合うか!?!?
11:00ごろ キンコーズWEBページから入稿
11:30ごろ キンコーズ店舗に電話。
12:00ごろ 見積、校正確認 注文完了
無事に本日中に印刷ができることになりました。
A3ポスター印刷パネル加工、値段は2640円。安い!
イラストが完成したのが郵送搬入の必着日当日だったので、自動的に東京の玄光社に直接持ち込みに行くことになりました。
4.印刷・搬入準備
・キンコーズでのパネル印刷
即日で受け取れる印刷所をキンコーズしか知らなかったので、今回初めてお願いしてみました。
WEBで入稿して、店舗に受け取りに行きます。
入稿日当日の夕方18:00、無事に受け取り。
作品ができたので、ほかの必要備品を揃えます。
・「透明フィルム」とは何なのか
応募規定によると、作品には保護のために透明なフィルムをかぶせる必要があるとのこと。
ラップではだめみたいなので、Amazonでこちらを購入しました。
印刷用の透明フィルムのようですが、ツルツルしていて作品の保護にも使えそう。
・これが搬入物のすべてだ!
・応募作品(透明保護フィルム、応募票コピーの貼り付けを含む)
・応募料 1100円
・応募票
自分は返却不要なので、返信用の封筒や伝票は用意していません。
よし、あとは東京に持っていくだけ!
5.直接搬入
東西線 飯田橋駅から徒歩3分、玄光社オフィスに向かいます。
受付は地下1階です。入ってすぐにザ・チョイス搬入者向けの貼り紙があるので、その内容に沿って地下に進みましょう。
オフィスに着いたのは受付開始の10時ちょうどくらいでしたが、既に持ち込みの列ができていました。
自分の番が来たら受付部屋に行き、応募票と応募料を渡します。
作品保管用に袋が必要なので注意!(必須ではないけれど、あったほうが保管しやすいとのこと。)自分は持ってきたビニール袋のまま渡してしまいましたが、持ち運び用とは別に、なにか大きめの紙袋などを持ってきたほうが良さそうです。
無事に搬入完了!
審査は8/25(木)に行い、入選者には審査日の夜に電話連絡があるとのこと。
後は天命を待つのみ!
余談:搬入を終えた心境
当たり前のことなのですが、自分の他にも直接搬入しに来た人が沢山いました。搬入時間は午後まで続くから、これから作品を持った人が続々と来るだろうし、郵送で事前に搬入した人はもっともっと沢山いる。応募しただけでは“その他大勢の一人”でしかないことを思い知りました。
チャレンジしないと始まらないし、それは大切で大事な一歩なのだけれど、チャレンジすることは凄いことでも何でもなく、参加や応募すること自体に自惚れたり満足したりするのはとても愚かなことだと再認識しました。
6.気になる結果は?
・8/25(木)に連絡はあったのか?
電話連絡はありませんでした。落選確定です。10/18の最新号発売を待ちましょう。
・今回の最終選考通過者・入選者の分析
10/18(火)発売のillustration No236を購入し、今回の入選作品を見てみました。
自分と入選作品の差として感じたのは、
・パッと見のインパクト(色・構図)
→自分の絵:全体的に色が暗く沈んでいるように見える
・メインのモチーフがはっきりしている
→自分の絵:女の子、テーブル、背景となんだか視点が定まらない
・カバーイラストっぽさ
→自分の絵:審査員が角張渉さんなので、最初は「レコードやCDジャケットみたいな感じにするぞ!」と意気込んで作成していたが、描いているうちにその前提を忘れてしまった。他の入選作品は、そのまま切り取ってジャケットにできそうな華やかさや魅力があった。
7.まとめ
今回は残念ながら入選できませんでしたが、雑誌の公募に応募するのは初めてだったので良い経験になりました。また、付焼刃の作品じゃ商業じゃやっていけないという至極当たり前のことを再度思い知りました。
これから毎号この『the Choice』に応募し、入選するまで投稿していこうと思います。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
イラストに興味がある人や、公募に興味があるけれど一歩踏み出せなかった人の参考になれば幸いです。
以上!
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