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毎朝お茶を点てたら、部屋が綺麗になった

朝7時半。きめ細やかな泡から熱気が立ち、器を持つ手はじんわりあったかい。熱い抹茶をひとくち飲めたら、その日はいい気分になれる……

ここ1年、わたしは毎朝お茶を点てている。五感を澄ませて、全神経をお茶だけに注ぐ。お茶を飲み終えると1日のスイッチが入るこの5分が何より大切だったりする。

これまでお茶とは無縁だった私が毎朝お茶を点てるようになったのは、祖母から抹茶1缶をもらったことがきっかけだった。合わせて古い茶碗と茶筅も譲り受けたので、ものは試しで自宅でお茶を点てることにした。そして、それは今やなくてはならない朝のルーティンになった。

朝の5分で集中力をあげる

お茶を始めてふたつの変化が起こった。ひとつは集中力が高くなったこと。

お茶は、集中しないと点たない。茶筅を振る30秒だけじゃなくて、茶こしでお茶を振るう時から集中しないとうまくいかない。最初のうちは集中できなくて、何度も失敗した。お湯の温度や量、あるいは抹茶の量の塩梅がうまくいかないと、きめ細やかな泡ができない。

この一連の動作にすべての神経を傾けることで、その後の時間もかなり集中できるようになった。仕事以外で集中することが少なくなったいま、お茶を点てる5分は1日のなかで最も貴重な時間だ。

部屋がとても綺麗になった

もう一つ、お茶を始めてからある変化が起きた。部屋がとても綺麗になった…というか、せざるをえなくなった。なぜなら、乱れた床や汚れた窓を眺めてお茶なんて呑みたくないから。笑

「綺麗な部屋でお茶を呑みたい」欲はエスカレートし、花や絵を飾り始めた。さらには庭を眺めながら一杯…なんてこともしたくなる。いま1番ほしいものは何か?と聞かれたら、間違いなく日本庭園の付いた家だ。

近所のお花屋さんで花束を買うことが毎週の楽しみに

自分流に楽しむ朝の一杯

茶道と聞くとなんだか難しそうに思える。でも何流でもなくただお茶を点てるだけなら気軽に始められる。

私が必要だと思うのは、お茶碗、茶せん、茶さじ、急須と茶こし。あとは良い抹茶で、宇治抹茶が1番泡立つ。

手順はシンプルで、お湯を沸かしたら急須と茶碗に入れる。茶碗が温まったらお湯を捨てる。匙2杯分の抹茶を茶こしで振るう。茶こしの下に茶碗をセットしておけば、振るいにかかったお茶が直接落ちるので、後はお湯を入れて点てるだけ。

千家も裏千家もよくわからないから、動画で見た方法を真似してるだけ。本家の方々には笑われるだろうけど、ちゃんとやろうって思うと続かないから、これでいい。自分流で続けていくことが大切だと思う。

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