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サンシャイン水族館×舘野ゼミコラボプロジェクト始動🐠〜新たな水族館の使い方を提案せよ!〜


みなさんこんにちは!3期生のみのりです◎

実は昨年のnote記事では、全授業レポートのイラストログや書評のイラストを担当していました。
今学期の3期生の振り返りNoteは舘野ゼミ3期生全員が記事執筆・グラフィックを担当するということで、ついに書く側に進出、何より3期生のトップバッターということでドキドキです^^
拙い文章ですが、最後までお付き合い頂ければ幸いです!

今回はサンシャインコラボのプラン作成初期段階で学んだことを振り返っていきます。


1.サンシャインコラボとは

最初にサラッと書いてしまいましたが、そもそもサンシャインコラボとは何かをご説明しますね。

サンシャインとは、私たちが通う立教大学池袋キャンパスがある池袋のランドマーク。皆さんご存知、サンシャインシティのこと!

その中にあるサンシャイン水族館さんと舘野ゼミがコラボさせていただき、現在進行形でプロジェクトに取り組んでいるのです。

テーマは、「ユーザーの感情パラドックスに着目して、新たな水族館の使い方を提案せよ!」です。

「感情パラドックス?」となった方は、ぜひ前回投稿された「パラドックス思考」の書評をご一読くださいね〜🌿

簡単にいうと、サンシャイン水族館に来場する人が自然と抱く矛盾した気持ちにフォーカスして水族館の新しい使い方を考える、というお題です。

「矛盾した気持ちに着目しつつ水族館の「新しい」使い方を考える」というシンプルながら(シンプルだから?)難しいテーマに、みんなで脳に汗かく毎日を送っています。脳はすでに猛暑です。


2.久しぶりの水族館へ

テーマに取り組む前に、サンシャイン水族館さんにお招きいただき、私たちがユーザーとして水族館に感情パラドックスを感じに行きました。

みんな久しぶりの水族館に心なしか浮き足立っていて、可愛かったです^^

かくいう私も数年ぶりのサンシャイン水族館にウキウキでした。

3期生あやのによる挿絵!かあいいね💘

個人的に面白かったのは、水族館に溢れている「来館者をいかに空間に没入させるか」の仕掛けに気づいたことでした。

例えば、サンシャイン水族館は屋上という立地上、明るいサンルーフの下を歩き、ガラスの自動ドア一枚を隔てて水槽があるエリアへ進みます。

その入り口はわずかに傾斜していて、一歩自動ドアの内側に入ると体感温度がグッと下がり、一気に暗い空間へと入るのですが、まるで海に潜っていくような感覚を覚えました。

いくつかの感覚を同時に働かせる仕掛けが空間へ人を引き込むんだなぁと感じ、早速次の「た展」に向けてのお土産ができて嬉しかったです。


3.私たちの感情パラドックスと解決策


鑑賞後はサンシャインシティ内で、各班グループワーク。発見した感情パラドックスを共有して、実際のプラン作成に繋げていきました。

もちろん来館者として水族館を楽しみましたが、メインは感情パラドックスの発見。感想を共有していると、色々面白いパラドックスが見えてきました。

3.1.水族館の感情パラドックス

私たちが発見した感情パラドックスをいくつかご紹介します。
みなさんも感じたことがあるのではないでしょうか…!

  • 癒されたいけど、癒されすぎるとつまらなくなる

    1. 癒し空間の水族館だけど、ずっと神秘的な音楽で癒され続けて眠くなってしまった

  • かわいそうだけど、おいしそう

    1. いつの間にか「食べられるか否か」で見てしまっている…!

  • みんなでもみたいけど、1人でもみたい

    1. 自分がじっくり見たいものがあるけど、みんなに合わせていつの間にか流し見に

  • もっと近づきたいけど、恥ずかしい(近づけない)

    1. ちびっ子と同じように水槽に顔を引っ付けて見たいけど、流石に大人はやりづらい!!

  • 騒ぎたいけど、迷惑かけたくない・目立ちたくない(他の人が同じ状況じゃない)

    1. 「水族館では小声」という暗黙のルール

「かわいそうだけど、おいしそう」は特に私が感じたパラドックス。どうしても「これはこう調理すると美味しい」が頭をよぎってしまうのです…。
ただその気持ちは不思議なことに動物園では湧いてきません。

おそらくキーになるのは「食べる時の姿を知っているかどうか」ということです。私たちは水族館の魚はほぼ食べる時そのままの姿で展示されており、それが「食欲」を誘発するのではないか、という結論に辿り着きました。反対に言えば、食べる時には姿が変わっているから動物園では「食欲」が誘発されないのではないか、ということです。

些細かつプランの内容に直接関係してくるわけでもない、一笑に付されそうなことではありますが、こうした内容を真面目に本気で考えられることが舘野ゼミ生の面白さなのだと思います。


3.2.パラドックスの解決策(プラン)

ここからプランに昇華するパラドックスとして、

  • かわいそうだけど、おいしそう

  • みんなでもみたいけど、1人でもみたい

  • 騒ぎたいけど、迷惑かけたくない・目立ちたくない(他の人が同じ状況じゃない)

の3つまで絞り、さらにそれぞれのパラドックスに対して3つずつの解決策を考えます。

ここで難しいのが、既存の水族館の役割から脱したプランでなければいけないということでした。水族館のヒーリング効果やオアシスとしての強みを踏まえた上で、「水族館でそれやっちゃう?」を提案できるかが、舘野ゼミで学ぶ私たちの腕の見せ所。

私たちは、ヒーリングミュージックとフレグランスを使い、究極の癒し空間として演出されたクラゲゾーンで、ある種類のクラゲが超アップテンポで泳いでいたことにインスピレーションを受け、「CLUB /BAR JELLY FISH」というプランを目玉に提案しました。


あえて癒しではなく、日常を気軽に脱する場所としての「水族館」の役割に注目し、早速パラドックス思考の「ストーリーを新しい視点で見る」を実践できたと思います。


4.FB、そしてもっと面白いプランへ

サンシャイン水族館見学回の翌週、班同士で発表とフィードバック(FB)を行いました。

メンバーの魅力的なトークも相まって、反応は上々。ほっと胸を撫で下ろしたのですが、同時にどうしても「クラブ」と聞くと治安が気になる、サンシャインとはいえ少し行くのを迷ってしまうというFBももらいました。

私たちが提案する新しいサンシャイン水族館の使い方は、「クラブ」と銘打ちつつも実際はよりエンターテイメント要素、ライブ要素を強めたものでした。フェスやライブのように、全く知り合いではない人同士が、「同じものが好き」というそれだけを理由にして、長年の友達のように一緒になって盛り上がれる。これをどうすれば、初めてプランについて聞く人へストレートに伝えられるのか、名前なのかキャッチフレーズなのか、考えだすとキリがありません。

そこで、あえて名前の抽象度をぐっと上げて、「『』(BOX)」としました。来る人がその場の定義を決めるという意味を込めて名付けています。またキャッチフレーズは「『誰もが』『何か』になれる場所」として、都会に出現した異空間、非日常空間であることを打ち出しました。

こんなロゴも作成してみました。班のメンバーからも良い反応をもらえて嬉しい!

知らぬ間に「来る人がその場の定義を決める」ことや「非日常空間を作る」ことなど、まさしく水族館に行って感じたことをプランに散りばめていたことに、記事を書いている今気づきました。

正直プロジェクト自体はとても難しいし、自分たちでも何がしたいんだっけ?!となることも多々ありますが、私たち自身が「水族館でそんなことしちゃうの?」とツッコミ続けることが大切なのかなぁと思っています。


5.私にとっての舘野ゼミ

初めてのnote記事をどう締めくくろうか悩んでいたのですが、私にとって「舘野ゼミ」がどういう場所なのかについてを述べて終わろうと思います。

私は常々、舘野ゼミとは砂場のような場所だと思っています。

小さい頃泥だらけになった砂場には小さな社会がありました。ある時は友達と一緒に山を作って水を流したり、ある時はそれぞれが黙々と泥団子を丸めたり、またある時は砂場が大きな家になったり…

誰かと一緒にいるときは想像力や道具、遊び方で何にでもなる砂を用いて、砂場をどんな場所にも変えることができたし、一人で遊ぶときは砂場に居合わせたそれぞれが心地よい距離を保って自分の世界で遊ぶことができました。

その中でいつの間にかコミュニケーションや物の使い方、言葉にならない人としてのマナーが育まれていたのだと思います。

「舘野ゼミ」という砂場には面白い人がたくさんいます。それは個々人の才覚や哲学、取り組んでいること、好きなものとさまざまな形で現れるのですが、それが何であれ、みんながゼミや学校とは違う場所にサードプレイスを持ち合わせていることが面白さを生んでいるのだと思います。

定例の展示会である「た展」はまさしくその良い例ではないでしょうか。

それぞれが自分の持つ世界を干渉しすぎないように存在させつつも、お互いが同じ場所に居合わせることで良い影響を与え合っている。(まさしく触発!)

近づきすぎないけど、心地よい距離感で一緒にいること、でも盛り上がる時はみんなが集まって同じ方向を向けること、舘野ゼミが広がり続ける理由はそこにあると思います。

遊びからでしか得られない学びがあるし、遊んでいたらいつの間にか深い学びを得ているのが舘野ゼミの真髄です。それはまさしく、小さい頃の砂場と同じだと思うのです。

実は今でこそ副ゼミ長などをやらせてもらっている私ではありますが、みんなの才覚に気圧され一度ゼミを辞めようか本気で悩んだことがあります。

悩みながら授業に臨むうちに、他でもない3期生たちが「みのりのここが素敵だよ」「みのりがやっているこれ知りたい!」と「私」という人間を引き出してくれました。

今は舘野ゼミという場所に身を置いて、面白い同期たちや先輩、後輩たちと全力で学んでいることが私にとっての誇りです。

各自が想像力を全力で働かせ、全力遊んでいる場所が私にとっての舘野ゼミです。

ここでよく遊び、よく学ぶこれからの自分にもワクワクするし、他のゼミ生にもワクワクします。ここに学ぶことの幸せは、誰かと自分にワクワクできることに詰まっているのかもしれません。

サンシャインプロジェクトは現在も進行中です。舘野ゼミ生の脳みそに汗をかく日々は、3期生がリレーでお伝えしていきます!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
次回もお楽しみに!以上みのりとイラストのあやのでした✨


文: 立教大学経営学部経営学科3年 鵜飼美里
挿絵: 立教大学経営学部経営学科3年 石原綾乃


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