ミニマリストに対してのこの違和感・・・

普段から物が好きな私としては、断捨離を捗らせたいと思ったタイミングで定期的にミニマリスト関連の動画や書籍、ウェブページを食い荒らすように観まくるんだけど
毎回自称ミニマリストな方達が少しずつ、いやだいぶ増えていってるのを肌で感じてる。
それを淡々と観ていく中、毎回ある違和感があるんだよね。

『本当にこの人はミニマリストなのだろうか？』

もちろんこの疑問は物量の話ではない。

思考的な部分の話であり、かつ私自身はミニマリストに対してアンチな気持ちはサラサラなく、むしろ佐々木典士さんやROLANDさんのようなミニマリストの中で好きな人も居る。

それを前提として、あくまで多様なミニマリストがいる中で一部のこんな人に対して違和感がある。
という内容として読んでいただけると幸いである。

まあ今回の疑問、結論から言うと

『それってミニマリストじゃなくてシンプリストじゃない？』

って。

ミニマリスト・・・最小限のことしかない人。最低限必要なものしか持たない人。

シンプリスト・・・暮らしの要素を単純化してシンプルな暮らしをする人。

って定義が調べるとでて来るんだけど、このままだとおたがい重なり合う定義があるよね。
じゃあ２つの違いはなんなのか。

まずはよくミニマリストが例えとして出してくるAppleのロゴマークの話をしよう。

もし必要ないものを減らすことだけが目的であれば、ロゴマークなんてつけずに何もないシルバーの背面にすれば良い。
ただ他のものが何もない背面に小さくロゴマークがあることでこのロゴマークが際立ってより主張させることができる。
この削ぎ落とす事で一点を尖らせるのがミニマリズムである。

という話。

つまりは何か1点のこだわりや持っている1点1点へのこだわりがあるものがミニマリストである、と。

近年の（僕が疑問に思った）ミニマリストの傾向を考えると、効率主義かつ若年層が多いと感じる。
おそらくYouTubeや書籍などでもミニマリストの情報が溢れており、無数の情報の波に飲み込まれているのも理由の一つではあると思うが、
昨今の経済的不安や人間関係からのストレスに対処するためにミニマリストにすがっているのかもしれない。
それに物心ついた頃からミニマリストという言葉が一般化しており、まさにミニマリストネイティブなのだ。

その結果、物を減らせば幸せになれる。という部分がかなりフューチャーされ過ぎてしまっている人が出てきているという事実。
目的は無くとにかく物を買わない、物を捨てて減らす、人間関係も減らす、無駄な事はしない。。。etc

ちょっぴり寂しい気がするのと同時に考え方の違いがハッキリ表れるんだなって。

調べれば効率的な情報がすぐに出てくる現代であってこそだなと。

機能的な物を追い求めると既にいる先人ミニマリストのおすすめの物が出てきて、それをチョイスしちゃう人が多いんだけど、それって本当にその人にとっての1番なのかな。

みんな持ち物紹介してるけど、ほぼ似通った物で、誰かの受け売りの内容説明で、特に比較対象もない。

それはチョイスというか模倣というか、芸能人が着てる服をただ真似てるのとそんなに変わらない。

いわゆる無個性に属するので、それってシンプリストの考え方よね。
ってずっと思っていた。

過去に物が好きでマキシマリストだった人って色んな良い物も悪い物も知ってて、失敗の経験も何度もあって、それで行き着いたのがミニマリストって事なら説得力もあってカッコいいな、このチョイスも良いかもなって思えるけど、

一人暮らし始めたばかりから、むしろ実家の時からミニマリストで、有名ミニマリストのおすすめで揃えてミニマリストになりました。って正直な話、そこまでカッコ良くはないよね。

もちろんそんなふうに他人の目なんて気にしないってのもミニマリストの要因の一つなので、そんなこと気にしてないって言われたらそれまでなんだけどさ。

どうせ少ないものをチョイスするならその中で好きな物、こだわりの物に囲まれて欲しいじゃん？

『このかっこいい人、ミニマリストなんだって。これだけしか持ってないなら、何持ってるか気になるね』
って言われたいじゃん？

ちょっとはモテたいじゃん？笑

まあ冗談はさておき、僕は服が好きなので、こだわりの服に入ってるブランドはどこのなんだろう？少ない物しかないのにダウンジャケットじゃなくてトレンチコートをチョイスしたのは何故なんだろう？
とかそういう部分でその人物自体に興味が湧く。

そうやって慕う人が増えるのも上の立場の人間とかなら大事にしたい部分かもしれない。

もちろん服に限らず、スポーツでも、アートでも、ガジェットでも、アイドルでも良いから本当に譲れなくて好きなものってのを見つけて、
その1点を尖らせていってもらいたい。

好きなものをミニマリストになるために諦めないでほしい。

ミニマリストはゴールではなく手段だからね。（これも散々色んな人が言ってる焼き直しだけどね…）

そんなことをミニマリストではないが、ミニマルな生活に憧れる私は日々考えている。