なぜコーヒーにどっぷり浸かることになったのか②
こんにちは!
TAILWIND coffee brewersの大塚です。
前回の自己紹介で、グリーンエプロンのお店に居たところまでお話しました。
今日はその続きから始めますね。
前回の記事はコチラ↓
◼️inspired by STARBUCKS 発足
2013年4月、ひっそりと始まった新業態。
もっと人々の日常の近くへ。
今ではNeighborhood Reserve Barという名前となっていますね。ご存知でしょうか?
セミオートマシン SYNESSOでのエスプレッソ抽出、ハンドドリップ、Clover Brew、店内でのフード焼成、地域密着型の立地とご近所さんによるワークショップなど、魅力に溢れすぎる業態でした。
エスプレッソローストかライトノートブレンドからエスプレッソが選べるというのも驚きでしたね。
そして私は何より働くバリスタたちのホスピタリティと個性を活かしたサービスに衝撃を受けました。
それぞれが個性的で、バラバラで、でもどこかひとつになっていて。
その1号店である玉川3丁目店でオープン当初から働いていたのが今の相棒の坂村優子です。当時から何か圧倒的でしたね、そして今も変わらず在りますよね。
負けないように頑張ります(笑)
私は社内登用チャレンジを経て、2号店の代沢5丁目店の立ち上げメンバーとして参加することができました。
まだツールもリソースも整っていなくて全てが手探りで、抽出に失敗したコーヒーばかりを飲む日々が1ヶ月以上続き本当に大変でしたが、ある種のハイだったし、今となっては良い思い出となっているのだから不思議です。
そんな日々を乗り越え迎えた11月のオープンの日。
最初にいらしたお客様はスターバックスを全国回っているプロフェッショナルな方で、提供したのはコールドフォームモカというその日からの限定ドリンクだったのも覚えています。
自分で抽出したエスプレッソでドリンクを作り、その過程(こだわり)をお伝えしながら提供し、お店で過ごす時間丸ごとを楽しんでいただく。
その面白さをこの時に本当の意味で実感しました。
それから変わらずに今も大切にしています。
しかしまあコーヒーについてはそれなりに知っているつもりでしたが、知識もスキルもパフォーマンスも自分より上の方たちばかりで、それぞれに個性・強みもあり、自分は井の中の蛙、お山の大将だったと実感する日々でした。
コーヒーの世界の広さと深さを知り、悔しくもあり嬉しくもあったのを憶えています。
◼️代沢で得たもの
2号店では二番手のような形でしばらく働いていたのですが、ここではお客様とのご縁だけではなく、バリスタとして得たものがたくさんあります。
例えば、バイバイとおやすみ。
退店するお客様に手を振るという概念はそれまで私の中にありませんでした。
常に「ありがとうございます」「またお待ちしております」とお辞儀がセットでした。
が、近くの会社の社長が帰り際にこちらが手を振るまでは敢えて帰ろうとせず、ずーーーーーっと振り続けるのに負けて(笑)段々そんなことができるようになりました。
今では自然としています。
この頃から近隣のお客様を「おやすみなさい」とか「行ってらっしゃい」とか、そんな言葉で送り出せるようにもなりました。
あと例えば、数字を創ること。
新業態なので、サポートは少ないような手厚いような、アンバランスな感じでした。
スターバックスでは主力の季節限定ビバレッジの販売も無いので、季節やお客様のニーズに合わせ、その時扱っている商品を組み合わせたりして、独自の訴求を行っていました。
分母の小さいお店だったので、意外とそういった行動はすぐにお客様からの生の声として届いたり、業績にも表れたりして、上手く行った時もそうでない時もやりがいとして感じることができました。
行動したことがどの数字に結び付いているのかのレビューをする癖付け、コーヒーの個性を活かすシグネチャー作成のスキル等はガンガン磨かれていきました。
また4号店(今の奥沢2丁目店)以降を出店するための社内登用面談に東京・名古屋・大阪を行き来したり、自分たちの扱うフードのこだわりを知るために生産ラインを訪れたり、ちょっと普通の店舗ではできないような体験も沢山させていただきました。
あと常連さんがお店でプロポーズするのを皆で手伝ったりとか、私の代沢最終日の飲み会には普通にお客様が参加されてて全体の半分くらいを占めてたりとか、通常のお店では起こらないことが色々ありましたね。
◼️昇格と旗艦店への異動
2015年9月、何と玉川3丁目店のストアマネージャー(店長)にアサインされました。
坂村もそうですが、今、私たちのブレンドを一緒に作ってくれている焙煎士 鈴木龍友氏ともここで共に働くことになります。
初の店長でしたが、意外と気負わずにやれました。
本当に好き勝手やっていたし、コントロールのきかないお店で上の方々には苦労をかけたと思います(笑)
全てはそこに居たバリスタ達の力と、地域のお客様からのお店に寄せる愛着があったからです。
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さて、
何だか思ったより長いので、今日はこの辺でおしまいにしましょう。
次回、玉川での自由な日々と業態の進化。
お楽しみに!
TAILWIND Coffee brewers
大塚 祐貴
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