信頼のゆくえ
忙しくなればなるほどに、余裕をなくし、人にぶしつけな態度をとってしまう。事実をじぶんの都合のいいように解釈しては、まるで被害妄想のように周りを悪く言う。しかも直接本人にではなく、間接的に。
そんな失敗はじぶんも思い当たるけれど、失敗を繰り返すたびに人を悪く言うのはよくないと反省して以来、そんな行いはしていない。
というよりも、そこから信頼がなくなっていくことに気づいたからだ。
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こんなことを振り返っているのも、他人からじぶんに対して同じような態度をとられたからで。もちろんそのときは怒りが沸いたけれど、それ以上に沸き上がった感情は虚しさだった。
信頼しようとしていた人から、じぶんが好き勝手にやりたいようにしていると言われ、何も信じられなくなった。
今までだって、ちゃんとすり合わせをして理解をしてもらった上でのことだったから、いっときの忙しさからの余裕のなさから来た態度だとしても、それ以上は信頼できなかった。
かたや、その悪い噂を間接的に聞いた方からは「あなたはそんなことしないよね?」と言われ、嬉しくて泣きそうになった。
と同時に、信頼も片想いだとするのならば、無闇に信頼することへのためらいを感じてしまった。
1日2日たって、同じプロジェクトメンバーとして進めていく段取りはとれたけれど、肝心な被害妄想から来るこちらへの暴言を謝ることはされず、だから信頼は回復しない。
物語はここで終わりにして、シーズン1は解決でいいのだと思う。もう二度と信頼関係は生まれないあなたへ、さようならのお話。
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ほんの一つのミスを許したくないから、という厳しさではなくて、相手へ悪い影響を与えてしまったのならば、真っ向から反省をして向き合わないと、信頼関係は構築されないことを学んだ。
一方で、戦友と呼べるほどに信頼している人がいて、彼らとはいつも、お互いがお互いの無理を許容している間柄だなとしみじみ思った。
お互いに意図せず迷惑をかけることもあるし、そのお願いごとが相手にとって大変なときもある。けれど、しっかりと相手の立場にたって、無理そうなら寄り添う。じぶんに非があるのなら、しっかりと謝る。
これができる関係性の人がいる。それが、本当に嬉しく思う。心から支えられていると感じる。
信頼はいつだって片想いだけれど、得てして受け取ることもあれば、ぶつけてみたい相手だっている。それが、人間関係のはじまり。それでいい、それがいい。
誰かれ構わずではなくて、心から信頼できる人とともに歩んでいくための、シーズン2のはじまり。
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