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「私が望んでいる生き方ってなんだっけ」を噛み砕きまくって見つけた、人生の手綱を握り直す方法

人生をもっと楽しみたい。
本当にやりたいことって何だったんだろう。

今のままでいいのかな。

会社に入ってすぐの頃は、右も左もわからなくてとにかくやるしかなかったけれど。
経験を積んでいくうちに感じ始めた、
職場の価値観が合わないかも。
この会社に勤め続けた場合の将来に、わくわくしない。
という気持ち。

漠然と「このままではいけない」気はしているものの、どうしたらいいかはわからない。

でも、動き出さなきゃ。私は、自分で自分の生き方を決めたい。

これから綴っていくのは、自分の人生の手綱を握る方法を探して、やっと気がついたシンプルなマインドセット
そして、それを見つけるまでに考えた、私の頭の中のこと。

いい会社 ≠ 私に合う会社

世間的には、安定したいい会社に勤めているねと言われるかもしれない。実際に働いていても、世の中と比べて残業が多いわけでもない。
でも、ここに居続けるのは違う気がする。

社会人としての将来に悩み始めた頃、働き方に関する本を読んでみたり、著名人の言葉を調べたりしてみた。
なにを選択するのが「正解」なのか、知りたかったから。
次を間違えられる時間は、残っていないと思っていたから。

仕事はお金を稼ぐためのもの。仕事に自己実現を求めるのは、夢を持ちすぎている。
そんな言葉が目に留まることもあり、確かに、そうかもしれないと思った。
私の悩みは贅沢なのかも。

だから、
置かれた場所で咲こう。
プライベートを充実させたら、この仕事も頑張れるかもしれない。
そんな風に、自分なりに考え方や仕事以外の時間の過ごし方を工夫してみたけれど、どうにも心がついてこない。
私はどうしても、仕事を通して、心をときめかせたり、自己実現したいという価値観を持っているみたいだ。

働きがい ≒ 仕事をする理由に納得できるかどうか

「お給料は『がまん料』 」。
心から共感するけれど、この言葉だけでは、この先ずっとは頑張れない。

−−目的があってお金を稼ぎたい。
−−仕事を通して得られる体験が好き。
−−別の目標を目指すための通過点。
人それぞれの働く理由。
それを、自分の納得できるバランスで持てるかどうかが、きっと仕事に対する納得感に関わってくる。

人生100年時代、身体が元気な時間のほとんどを費やすであろう「仕事の時間」。
時は金なり。時は命なり。

自分と同じ理由を、同じバランスで持っている人は、きっといない。自分はどういう理由を、どういうバランスで持つことができたら幸せに感じるのかも、きっと考え続けなきゃいけないことの一つだ。

進む道を選ぶには、目的地が必要

将来の生き方について悩み始めて数年。どこかに必ず「正解」があるはずだと思って、自己啓発に関する本を読み漁った。副業(複業)などの新しい働き方、知らない職種、資産運用。たくさんインプットして、比較した。

そうやって時間をかけて調べ続け、やっと気がついたのは、

私が探していることには、「正解がない」ということだった。
なぜなら、私が探していたのは、誰からみても正しい答えだったから。

前進したんだかしてないんだか、目の前がひらけたんだかまた見えなくなってしまったんだか、どちらにも思えた。

でも、
自分と違う世界で生き生きとしている本の中の人と私で、何を選ぶのが正解か、その答えは同じじゃない。
その当たり前のことに、実感を持って納得できたのは、きっとこの時間があったおかげ。心から納得して実感が伴うからこそ、自分の価値観になる。

他人と自分の価値観は違う。

選択肢をどこまで広げても、最後に決めるのは、自分だ。

「自分(だけ)の正解」の見つけ方

どこを目指すかに正解がないなら、「選択肢の選び方」が大事なんじゃないだろうか。
この考えが浮かんだ瞬間、ストンと腹落ちした。

結局、私が見つけた「自分の正解の見つけ方」は、シンプルに、これだ。

自分の価値観を知り、それを軸に選ぶこと。

私が何年も立ち止まっていた理由は、世間的に求められていることやキラキラして見える誰かの生き方をインプットするばかりで、自分がどんな価値観を持っているのかを理解することが圧倒的に足りていなかったから。だから、どれだけ調べても、決め手がなかった。

私に足りなかったのは、自分の価値観を言語化して、輪郭をはっきりさせることだった。
自分は何が好きだったのか、何にワクワクしていたのか、どういうことが心地よいのか。それを自分の心にフォーカスして気付いていくこと。
決して、他人軸でなく。

この間、大通りにあるお店に向かって自転車で路地を走っていた。どの道で行こうかな、と考えた時に、
「Aの道とBの道、同じ目的地に続くと知っていたら、どちらを進むかはそんなに迷わないなぁ」と、ふと思った。

私は今、何で移動しているのか。
車なら、道幅の広いAの道。自転車なら、細いけど景色の良いBの道。どちらを選んでも辿り着く場所が同じなら、少し比較すれば、進み始められる。

つまり、進み始められないのは、「目的地がまだわからない」からなのかも。

みんながいいと言っている目的地、世間でいいと言われている目的地、家族に期待されている(ように感じる)目的地……。そこでいいのか、迷っている。いや、行きたいのはそこじゃないことは気付いている。
自分の価値観を知ることは、目的地をはっきりさせることだ。

「正解の選択肢」はない。でも「間違いのない選び方」はある、と思う。
自分以外の人の価値観で決めないこと。自分の価値観で納得して選ぶこと。
これが、私にとっての「自分の人生の手綱を握る方法」。

自分の人生の手綱を握る方法を見つけ、今やっていること

目的地さえ分かっていたら、そこへ続く道が何本あったとしても、歩み出せる。

今までに少しずつ掘り起こしてきた自分の価値観から、ぼんやりとした目的地は設定できた。

目的地までの道は無数にある。
転職活動する、転職に向けてスキルアップする、自分を見つめ直す活動をする。
転職に挑戦する職種や業界を選ぶことも、スキルアップする勉強方法を選ぶことも、どういう方法で自分を見つめ直すのかを選ぶことも、全てが目的地につながる違う道。

私が今、自分で選んで進んでいる道(コト)の一つは、シンプルな習慣。
自分軸で考えて、やりたいと感じたことをやること。自分の心の声に耳を澄ませて、自由に選ぶこと。

やりたいことを一つやると、別のやりたいことが顔を出す。
逆に、やりたいと思っていることをやらないと、それが喉に詰まったように、次にやりたいことが浮かんでこない。


だから、やりたいと思ったことは、とりあえずできることから始めてみる。心の小さな声を、聞き逃さないようにする練習を兼ねて。


自分の価値観を軸にして、納得して選んだことに、「間違い」はない。
そう信じて、私は今日も心の声に耳を澄まし、見失いがちな手綱を握り直す。

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