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「フロントエンドテクノロジスト」について

shibaです。
ぼくは 株式会社Da Vinci Studio デザイン部 で 「フロントエンドテクノロジスト」 を名乗って仕事をしています。
聞いたことないと思った方、ぼくが勝手に定義した言葉なので当然です。
この記事ではぼくが何を見て何をしているのかについてかんたんに紹介しようと思います。

「フロントエンドテクノロジスト」の由来

「フロントエンドテクノロジスト」は一言でいうと「デザインとエンジニアリングの両視点からユーザーにとってのわかりやすさのためにプロジェクトに貢献する人」です。

株式会社Da Vinci Studio では デザイン×エンジニアリング を テクノロジー と定義していてちょうどよかったのでそのまま「テクノロジスト」をいただきました。

「フロントエンド」をつけたのはあくまでユーザーにとってのわかりやすさのために活動するぞという意思表示で、実際はサーバーサイドのコードを書くこともあります。

それって〇〇じゃないの?

上の記事を読んでくれた方から「デザインとエンジニアリングをする人ってすでに色々あるじゃん」と突っ込まれたことがあります。

実際色々ありますね。

  • デザインエンジニア

  • UX エンジニア

  • エンジニアリングデザイナー

「デザインとエンジニアリングをする人」からよく主張されている価値は「コミュニケーションを円滑にする」「デザインシステム構築に貢献する」などがよくあるものです。

「フロントエンドテクノロジスト」は、自分が主張できる価値を固定していません。
むしろ「デザインとエンジニアリングをする人の視点から何ができるだろうか?」を手探りで探っているのが現状です。
もちろんコミュニケーションやデザインとエンジニアリングをつなぐようなこともやっていますが、もっと抽象的なところからできることがあるはずだと考えて模索しています。

「フロントエンドテクノロジスト」の視点と目的

デザインとエンジニアリングの両視点と書きましたが、デザイナーとエンジニアでは物事の見方から思考の順序まで大きく異なります。
両方を学べば学ぶほどその2つがまったくの別物に見えてきます。

一時期はデザイナーとエンジニアのモードを切り替えるようなイメージでプロジェクトに貢献していましたが、これだともう一方の視点から見た発見への気付きにラグが発生してしまいます。
そのため、難しいですが今は自分の中のデザイナーとエンジニアの境界をなくすことを意識しながら物事を見て作業をするようにしています。

また、両視点見えているからこそもう片方の作業を気にして妥協してしまうということも発生しました。
デザインしている時に開発コストを気にして妥協してしまうということです。
しかし、先に挙げたようにフロントエンドテクノロジストとは「ユーザーにとってのわかりやすさのために」貢献する人です。
これを解決するため、積極的にデザイン作業をメタ視点で見直し、「どんなユーザーがどんな目的を持って」そのデザインに触れるのかを意識することを習慣づけました。

この視点はエンジニアリングしている時にも生きています。
デザインを見てそのとおりに実装するのと「どんなユーザーがどんな目的を持って」そのデザインに触れるかを理解/解釈しながら実装するのとでは、ピアノの自動演奏と人による演奏くらい差があります。
デザインの意図を読み取れるからこそ、コンポーネント制作やインタラクションについて「ユーザーにとってのわかりやすさのために」検討して提案できるようになります。

「フロントエンドテクノロジスト」を名乗る前の迷いと今だから思えること

1つだけを学んでいる人にそれだけでは勝てない。

学生時代にインターンなどに行って強く実感したことです。
1つだけを学んでいる人は「デザイン/エンジニアリングに困ったらあの人を呼ぼう」と思ってもらえるかもしれないけど、色々やってる人は何でも屋にも見えて突出できない。
そう思って、社会人になるときは「デザイナー」として会社に入社しました。
趣味も興味も多い自分にとって1つのことを選ぶのはつらいことで、ある種の挫折のような体験でした。

入社後、出向や転籍を経験してデザイナーとして仕事を一人前にできるようにすることを目標にして数ヶ月たったところで同じデザインチームの上ノ郷谷さんから「自分の強みを生かしてほしい」と言われて色々なことを考えました。
仕事でデザインをメインにしていた頃もエンジニアリングを趣味としてやってるくらいには好きでした。
「エンジニアリングも出来るデザイナー」というのはもったいない、とも上ノ郷谷さんに言われました。
話しているうちに「両視点あるからこそできることを探ってみよう」という方向でテンションが上ってきて「フロントエンドテクノロジスト」を定義しました。

1つだけを学んでいる人にそれだけでは勝てない。
それぞれを学びながらそれらをかけ合わせた貢献を心がける。

これが今のぼくの目標のコンセプトです。


というわけで、「フロントエンドテクノロジスト」の紹介でした。
読んでくださりありがとうございました。

勝手に新しい役職を名乗らせてくれている Da Vinci Studio ではなにやら積極採用中のようなので、興味がある方はぜひ見てみてください。

またデザイン部のNoteマガジンもよろしくおねがいします!


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