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MEGURIEを約2年かけてリニューアルした理由と想い

和漢のセルフケアブランドMEGURIE代表の瀬戸です。
MEGURIEは2019年にリリースしもうじき丸3年を迎えようとしています。
そして今回、ロゴや商品ラインナップなども刷新し、大きく生まれ変わりました。
なぜリニューアルをしたのかその理由や想いについて、この2年間を振り返りつつ綴ってみたいと思います。

そもそもMEGURIEとは

もともと立ち上げた理由は、会社員時代の体調不良がきっかけでした。
突然喉がきゅっと締まる様な違和感に襲われ、病院に行って検査をするも原因不明。
そんな時、ストレスで気の巡りが悪くなっていることによる症状だと教えてくれたのが漢方でした。

漢方を勉強していく中で、漢方とは必ずしも薬を飲むことだけではなく、
日々の暮らしの中のちょっとしたことで実践できるんだと知りました。

例えば、私が体験したような喉の詰まりを感じるときは、香味野菜を食べたりアロマの香りを嗅いだりするなど、香りのよいものに触れることで気の巡りがよくなります。
自分は気が詰まりやすい体質・傾向であることを知っておくことで、対策をとったり、自分自身をいたわってあげることができるようになりました。

「自分を知り、自分をいたわる」ために漢方の考え方を取り入れられると、
かつての私のような悩みを持つ人のお役に少しでも立てるのではないか。
もっと暮らしの中で手に取っていただきやすい形で漢方のセルフケアが取り入れられたらという想いで立ち上げました。

伝えたいことが上手く伝わっていないと実感

旧製品を扱っている際に、2回ほど百貨店の催事に出させていただいたことがありました。
国産原料へのこだわりや、それにより社会課題にも貢献したいことなど、ゆっくりお話させていたくと「素敵なブランドですね!」と言っていただけることが多くありました。

一方で、「漢方って感じじゃないですね!」「全然分からなかった」というフィードバックをいただくこともありました。元々、漢方に全く興味がない人にも手に取っていただきたい、という想いもあったため、それをNGだと捉えることもないけれど、ロゴや色味など細部にいたるさまざまなところで、コンセプトやパッケージに上手く落とし込めていないと感じるようになりました。

そして、1番最初のリリースの時は、右も左も分からずで、工場に「出来ない」と言われたら、そういうものか…と納得してしまい新たな可能性を模索することが出来ずにいました。当時の出来る限りのことを尽くしましたが、日が経つうちに、もっと出来ることがあるのではないかと思うようになり、そして「漢方のセルフケア」という一番伝えたい部分が上手く伝わらない、と悶々と悩む日々が続きました。

漢方らしいモノ作りって何だろう

1番最初にスキンケアアイテムを出そうと思ったのは、スキンケアは多くの人が毎日行う私たちにとって1番身近なセルフケアだと思ったからです。

肌も五臓六腑と同じように臓器のひとつ。
一番身近で、そして何かあったときにサインを出してくれることが多いお肌に向き合う時間に寄り添うことができたら。手に取っていただきやすいスキンケアアイテムを使う中で、「漢方のセルフケア」を体感してほしいという気持ちがありました。そして、同時に1番最初は叶えることが出来なかった、100%国産和漢原料を使う、というのも強く思っていました。

どうすれば漢方らしいスキンケアができるだろうか、そう考えた時に大切にした方がいいと思ったのが、漢方は単一成分ではない、多成分複合成分であるということです。「一物全体」ホールフードで食材を丸ごといただくという考え方は、元々は仏教用語だそうですが、薬膳にも通ずる話。
抽出した植物エキスを添加するのではなく、トレーサビリティにこだわった国産の原料を自社で抽出し、植物が持つエネルギーをまるごと浴びるような、そんなものがよいのではないか、そして、可能な限り天然のものでつくるのがよいのではないか。

そういったもの作りを目指して理想的な工場に出会うことができ、結果的に自然由来指数100%の製品づくりを実現することが出来ました。
(さらっと書きましたが理想的な工場と出会うのも本当に大変でした。何社も何社も商談させてもらいましたが、ここまで書くと長くなりすぎるためまた次の機会に)

そして、スキンケアはとても大切にしたい製品だけど、かといってスキンケアブランドという見られ方もしたくない。ということでお茶のラインナップにも力を入れ、漢方の先生、薬学の先生、農学の先生にアドバイスをいただきつつ、3つの味を用意しました。
(これも国産原料を使うという前提での原料選びが本当に大変でした。しかも美味しくないとダメ、ということで何度試作したことか分かりません)

色々な方にアドバイスやサポートをいただきつつ、実験をしたり試作をしたりを繰り返して約2年をかけてリニューアルをすることが出来ました。

体調を崩して改めて感じたセルフケアの大切さ

そんな中、今年の春ごろ、自分の力ではハンドリング出来ないことやショックなことが立て続きに起こり、セルフケアの重要性を発信していたつもりの私が気付いたら鬱と診断される状態になってしまっていました。
ちょうど資金面でものすごく不安を抱えていた時期だったことも関係していると思います。

それまでリニューアルや一匙和草のオープンに向けて猪突猛進していたけれど、少しの間全く仕事をせずに休養することになりました。休養して、これまで学んできた知識を活かして養生することで少しづつ前向きに物事を考えられるようになりました。

この時改めて思ったのです。日々自分をいたわってあげることって本当に大事。そして意識してないと日々に忙殺されて忘れてしまいがちなんだと。
私は10年前もストレスが原因の不調を経験しました。でもこの時の私が過去の私と違ったのは、自分の体質を少しは理解していて、何をしてあげればいいかが分かっていたことです。

そのお陰で薬に頼ることなく、軽度だったこともあり回復することができました。(もちろん状態によっては薬に頼ることも必要だと思います。ここではそういうことが言いたいのではなく)
「自分を知って自分をいたわる」ことの大切さを改めて身を持って実感できた出来事でした。当時の私は本当に辛くて辛くてどうしようもなくて、私のことを信じてサポートしてきてくれた仲間にもたくさん迷惑を掛けて申し訳なく思っているけど、今となっては必要なことだったのだなと思うことが出来るようになりました。

1人じゃ無理。色んな方に助けてもらいました。

今回、時間をかけて情熱を注いで、一切妥協することなくブランド作りから商品開発と向き合いました。本当に理想的なものが出来上がったと自信を持って言えます。でも、私1人では絶対に出来ないことでした。

開発からブランディングまで携わってくれた仲間の存在、細々としたことを手伝ってくれて精神面でもたくさんサポートしてくれた方、化粧品処方や漢方的なアドバイスをくださった専門家の方々、原料を供給してくれている生産者さんや農学薬学の先生方、素敵に仕上げてくださったデザイナーさん、工場や資材メーカー様…色んな方々の協力があって形にすることが出来ました。

特に、私と同じレベルの情熱をもってMEGURIEのことを考えてくれている仲間の存在は大きく、色々な困難にぶち当たってもたくさんのアイディアを出してくれて彼女がいなければ完遂できなかったと思います。
これまで支えてくださったたくさんの方々に恩を返していくためにも、多くの方に手に取っていただけるように、これから更に!さらに!フルスロットルで頑張っていきたいと思っています。

新生MEGURIEをどうぞよろしくお願いいたします。

追伸:10/20のリニューアルから11/10までの期間限定でキャンペーンを実施しています。公式サイトをチェックいただけると嬉しいです!


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