☆内向型エピソード★
中学1年生の頃だったかな。
法事の会場にて。
法事が終わった後、いとこに呼ばれたので自分たちの控え室?部屋に連れて行かれた。
そこで、いとこからお菓子を段ボール一箱分もらった。
いとこは当時、お菓子の商社に勤めていた。
だが、しかし。
そんな大きな荷物にもかかわらず、
僕はお菓子の箱を持って帰るのを忘れてしまった。
後片付けのお手伝いなどをしているうちに、
お菓子をもらったことなどすっかり忘れてしまっていたのだ。
会場を後にし、
ぼくは親戚の車に乗って帰路についた。
この時のぼくはまだ、忘れていることに気付いていない。
大きな忘れ物をしたことに気が付いたのは、
車が走り出して10分を過ぎた頃。
気づいた途端、額から汗がじわっと滲んできた。
と同時にとんでもない後悔の念に襲われた。
「自分はなんて,とんでもないことをしてしまったのだ」と。
今考えればそんな大したことないが、
中1の当時の心境といえば、大体そんなもの。
早く大人たちに伝えなければ。
取りに戻らなければ。
そんな想いとは裏腹に、
車は家へ向けてどんどん走り続ける。
早く言おうとすればするほど、
なかなか言い出せない。
「なんでもっと早く言わないんだ」と怒られるのがどうせオチだから。
だけど、いずれは言わないといけない。
会場から忘れ物の連絡なんかが親に入ったら、
それこそジ・エンドだ。
結局、さらに10分ほど経ったところで、
車中にいた大人の会話を遮って、なんとか伝えられた。
そして案の定
「なんでもっと早く言わないんだ!」と、
大人たちにだいぶ怒られましたとさ。。
「すぐに言い出せなかった」
自分の中のにがい思い出。
このエピソード、
実は長いこと忘れていたものでした。
でも、ある本を読んでいてハッと思い出したんです。
それがこちらの有名な本。
読んでいるうちに、
「これは内向型の性質が出たエピソードだったんだ」って、感じました。
その箇所を抜粋。
頭の中が真っ白になった内向型の子供は、
ひどい混乱と恥ずかしさに見舞われる。
脳の働き方の問題に過ぎない。
わたしは常に即答できるタチじゃないんだ。
アインシュタインもそうだったんだ。
ps.
昔のエピソードって
何かのきっかけで、こうして思い出すことがあるんだよね。
今は忘れていても、
脳は過去のエピソードを
いっぱい覚えてるもんなんだね。
[ 完読.ありがとうございました ☆★ ]
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?