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暮らしやすさと照明計画

日々の暮らしやすさを左右する要素のひとつでもある「あかり」

朝、日が昇ることから始まり、朝ごはんの食卓、仕事をする時間、夕暮れ時の子供との室内遊び、夜の家族団らん、寝かしつけまで。

住まいや暮らし方で変わる光のとり入れ方、照明計画についてわが家で考えた3つの事を記します。

「家族との暮らし」についてより書いてあるnote↓


◯ 自然光をとりいれる

旗竿敷地のわが家は、敷地の南側に庭を設けて大きな窓を配置するのが光を取り入れるのに1番有効でした。

前回のnoteでも書いたように、キッチンやダイニングテーブルのまわりに家族が集まる光景を思い描いていたので、南側の特等席に食卓が来るのは絶対条件。

大きな掃出し窓とFIX窓を設けて、朝食やお昼は日の光を浴びながら過ごせるよう計画しました。

食卓の窓、日中の様子(冬)

「必要にして十分なキッチンついて」が書いてあるnote↓

食卓とつづいている居間には小さな窓をひとつ。

雨や曇りの日は照明をつける時もありますが、その落ち着いた暗さと食卓の明るさとの明暗が良い空間分けになりました。

居間の窓、600x700の窓でも十分明かりが入る


日中はほとんどの時間を2階にある仕事場で過ごすので、明るい空間を目指しました。

南側に吹き抜けを介して明りとりようのFIX窓を、北側の高い位置に横長の窓を設けてやわらかい光をとり入れます。

ふと上を見ると、窓から空が切り取られて見えるのは気持ちがいい。

南側、空が切り取られるFIX窓
北側の窓、高窓は視線が気にならないというメリットも


玄関にも小さい窓がひとつ。
靴を履いて家を出る程度であれば十分な明るさです。

トイレ、脱衣所、お風呂には窓は設けませんでした。
滞在時間が少ないので、熱効率とメンテナンスや掃除の観点でなしに。

窓を大きくしたり多くとりいれると室内は明るくなりますが、同時に性能も考慮しないと暑かったり寒い家になってしまいます。
ただ、断熱性能を気にしすぎて窓が小さくなってしまうと家の中の居心地に影響するので、バランスをとりながら計画することが大切です。

◯ 用途に合わせて色温度を考える

照明をつける時間帯は、だいたいが日が暮れて暗くなる時か、雨の日の暗いときです。
なので、ほとんどを夕陽の色温度に近い電球色(2700K)かやや明るい温白色(3500K)を選んでいます。

暖色系の灯りは睡眠の質をよくするホルモン「メラトニン」の分泌がスムーズになるといわれているので、夜は極力電球色で過ごせるように気をつけて計画しました。

夕方過ごすことの多い食卓、寝室は電球色。

居間は絵本を読んだりお絵描きをするので電球色よりも明るい温白色を。
玄関や脱衣所、キッチンカウンターの上部も温白色を選んでいます。

玄関土間にある物置きと洗面台のみ白い光昼白色(5000K)を選びました。
3500K以下の照明に目が慣れていると光が少し強く感じますが、良く見えるのがメリットです。

部屋の中間を灯す照明は、モーガルソケットに乳白色の裸電球(2700k)を取り付けてデザインのアクセントになるよう配置。
60Wの電球にしましたが、夜であれば40Wでも十分だったかもしれません。

全体的に照明は少なめに計画。

足りない分はスタンドライトなどで補おうと思っていましたが、今のところ十分な明るさです。

◯ 主張しすぎない照明を選ぶ

できるだけ空間に溶け込む照明を選びつつ、ところどころにわが家の雰囲気に合うようスポットライトやシーリングライトも選んでいます。

特に、雰囲気つくりをになっているのは食卓のペンダントライト。

ひとつでもこだわりや好みの照明が入れられると、それだけで空間の居心地も上がります。

食卓
ペンダントライト(throwback)、電球色(2700K)

OpenAの大橋さんによるシンバルを用いたペンダントライト


キッチンカウンター用
ダウンライト(コイズミ照明)、温白色(3500K)

天井の仕上げに合わせて目立たない色で小さなサイズを選ぶ


居間 / 玄関照明 / 脱衣室+クローゼット
シーリングライト(コイズミ照明) 、温白色(3500K)

天井から出っぱるデザインがかわいい


仕事場
スポットライト(山田照明)、電球色(2700K)

丸みがかったフォルムがかわいいスポットライト


本の部屋 / 寝室 / 階段 など
モーガルソケット+裸電球、電球色(2700K)

乳白色の電球がしっくいの壁にやんわりと溶けこむ


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