見出し画像

第二十二話②「ブランド、そしてコンセプト」2024年6月19日水曜日 快晴

 自分のできること、やりたいこと、やれる環境の棚卸しをしてみた。

⚫︎ワイン
・スパークリング、赤、白、ロゼ
そのうち2種を置く
・出店日ごとに銘柄を替える
・用意されたグラスがあるなら、そのグラスやつまみになるクッキー(船長に依頼する)に合う銘柄にする
・船長のクッキーとのペアリングならどんなソムリエよりも私に一日の長がある
・ワインはカジュアルワインにする。氷を入れたり、ソーダで割ったりが可能なカジュアル路線
・グラスで600〜700円と設定する

⚫︎コーヒー
・エスプレッソマシン、ハンドドリップ両方を使う
・ハンドドリップはデカフェでいく。デカフェの需要は高い。
・豆の購入先は未定。シェアリングコーヒーショップで分けてもらえるならそれを使って、私の味にカリブレーション(メッシュ合わせ、味合わせ)すれば良い
・グラインダーとオペレーション上、可能であればお客様の好みに合わせてカリブレーションを変えても良い
・昨今の傾向である、酸味は控えめとして
・同じく600〜700円としよう

⚫︎フード
・フードは生ものは使わない。(コーヒーショップ側の要請でもある。食中毒の危険性のため)
・船長のクッキーやケーキを使う。輸送の問題もあるから最初はクッキーのみで良いだろう。
・クッキーの盛り合わせや単品売り。
・小売もできるようにしたい
・値段は仕入れ額から設定しよう。盛り合わせは3品で400〜500円といったところが妥当か?船長と相談だ。

 そんなところを考えながら、ロゴの制作は自分ではなくその才能を持った人に依頼することにした。
 ブランドやコンセプトを表すロゴを無料サイトで適当に、というのはやめにした。
 それ一本で食べているわけではないがイラストをLINEスタンプにして販売している知人がいる。
 「あんこちゃん」というあだ名の女性だ。そういえばあだ名の由来は知らない。
 彼女との付き合いは8年くらいになる。初対面は、当時入社したばかりのワインバルチェーンの常連だった。つまり私のお客さんだった。次に会った時、彼女は街の酒屋のスタッフで私がお客さんになった。
 そして今は、私が元店長をしていたワインバルのスタッフとして働いている。アルバイトになった私と、今度は同僚になったわけだ。奇縁というのか。
 彼女にLINEでロゴ制作の依頼をしておいた。今日は彼女が勤務するワインバルに行き、営業中に申し訳ないのだが、その打ち合わせをさせてもらうことにした。
 彼女のイラストの習作や作品を見せてもらいながら、私の店のイメージを伝えた。
 彼女が働いていた酒屋で彼女のPOPを見ている。彼女のタッチは私の考える店のイメージによく合うと思う。
 彼女は、いくつかのイメージを下書きにしてみます。まずはそれを見てくださいませんか?と言った。
 イラストやPOPは描いているが、ロゴは初めてなのだ。彼女の答えは慎重だった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?