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摂食障害とは
摂食障害という言葉を聞いたことがありますか?
また、それはどんな病気か知っていますか?
Instagramでアンケートをとらせていただきました。
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私がこの言葉を初めて聞いたのは確か中学生ぐらいの時。
テレビでフィギュアスケートの女性が摂食障害を患い、競技を中断するという内容が放送されていました。
その時はどんな病気か全く知らず、字すら分かりませんでした。
「接触障害?ってなんだ?」と思っていたのを覚えています。
摂食障害とは主に、
食事や体型に関する歪んだ思考から、ふつうに「食べる」という行為ができない。
摂食(食べること)に関連する行為に異常がみられる病気です。
少しだけ専門的な話をすると摂食障害は大きく2つに分かれます。
拒食症と過食症。
拒食症(神経性無食欲)とは病的に痩せているにも関わらず、体重を増やそうとせず、体重増加への恐怖心があります。また、生理が来なくなるなどの症状もでてきますが本人に不健康の認識はなく、むしろ健康体と考える人も中にはいます。
過食症(神経性過食症)とは突発的に大量の食物を食べ続け、その最中は自制することが難しい状態になります。通常の「食べ過ぎ」とは明らかに異なり、その行為には始まりと終わり(嘔吐、下剤乱用など)があります。
さらに細分化すると代償行為(嘔吐、下剤、利尿剤)の有無やチューニング(飲み込まずに吐き出す)によってより深く症状を診断することができます。
大袈裟に聞こえるかもしれませんが、
摂食障害は難病に指定され、死亡率は5%、
精神疾患の中では最も高い数字とされています。
拒食症と過食症、共通するのはどちらも、
「本人の意思でどうにもならない」
「痩せにとらわれている」
ということです。
「痩せていないと価値がない」
「痩せていることが全て」
「痩せていない自分が許せない」
頭の中は常にこのような言葉で埋め尽くされているのです。
「摂食障害は行き過ぎたダイエット」という言葉を聞いたことがありますか?
実際はそんな簡単な話ではありません。
きっかけがダイエットだったとしても、そこから姿形を変えて人の心を蝕んでいくのです。
では、痩せることができたら病気は治るのか?
たとえ痩せることができたとしても、本人にとって苦しく、地獄のような日々は続きます。
食べては吐き、食べては下剤を飲む。
そしてまた、胃に詰め込む作業を繰り返す。
やめることができない、自制がきかないのです。
今回のアンケート結果に私は少し驚きました。
大勢の人が摂食障害という名前は知っていても、その病気がどんなものか知っている人は少ないと思ったからです。
結果は意外にも過半数の人が
「どんな病気か知っている」と回答していました。
質問の内容も簡単でしたが正直この結果を見たときは、
「本当に知っているのかな」
「食べる、食べない。痩せてる、痩せていない、の違いだけと思っていないだろうか」
「摂食障害の本質をどれだけの人が知っているのだろう」
と思っていました。
しかし、私自身も今でこそ病気に関する知識が増え、
一般的には拒食と過食がある、ということだけでも知っているのが妥当だよなあ、と思えました。
摂食障害に限らず精神疾患に関して
「あの人、心の病なんだ」と理解し完結してしまうことは、むしろ理解と程遠いものではないのかなと思います。
病気を通してその人を知り、そして溝を埋めていく。
そうすることで正解がはっきりとわからないこの世界でも救われる人がきっと生まれてくる。
私はそう感じました。
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摂摂食障害は誰にでも起こりえます。
「痩せていることが美しい」という風潮が日本に染み付いているからです。
「痩せて綺麗になったね」
「痩せる」=「綺麗」
テレビや広告、SNSなどで私たちは頭にそう刷り込まれています。
摂食障害を経験した今、このような文化が少しずつでも変わることができたらいいなと思っています。
「あなたは一人じゃない」
読んでくださりありがとうございました。
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