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ごはんと、命と、人と。

イースター休みで1週間学校が休みになり、心惹かれたNivåという北の小さな町に行くことにした。

出発の直前になって、滞在する予定だったゲストハウスがデンマーク人の友人の実家付近であることが分かり、夜ご飯を一緒に食べることになった。

世界一美しい美術館と言われているルイジアナ美術館を1日かけて巡り、そこから電車で一駅のNivåに着く。

両親はスウェーデンに出掛けているらしく、友人と彼の猫が温かく出迎えてくれた。

彼は近くの島で休暇を過ごすためにこの日中に出発する予定だったから、私は彼が作ってくれたご飯を食べ、その間彼は色んなところから荷物を引っ張り出してパッキングをしながら、私たちはたわいもない話をした。

一見奇妙な光景だが、このカオスさやドタバタ加減が自分の感性に従って自分のタイミングで生きている彼らしさ満載だった。

食後に出してくれたおばあちゃん特製のマーブルケーキ。本当に美味しくて、安心する味がする。

あまりに美味しくて、おばあちゃんカフェ出すべきだよと彼に言うと彼は残りのケーキを持っていきなよと持たせてくれた。

夜、そのケーキをゲストハウスで頬張りながら、彼のおばあちゃんのおかげで今日も生きれているなぁとふと思った。1人で生きていこうなんてあほな事考えちゃいけないなと。

そういえばこの感覚、前にもあったなと思い出す。あぁこれは去年、牛窓に居た時だ。

牛窓のゲストハウスにいた時、近所の関西弁のおっちゃんが料理が好きで、よく「これ作ったで食べや!」と言って上がり込んでくることがあった。

その時、たしかあれは野菜のペペロンチーノだったと思うんだけど、それが本当に美味しくて。

ふと体の細胞は3ヶ月ぐらいでほぼ全て生まれ変わるという話を思い出して、あぁこの人たちが私の体を作ってくれるのだと、なんとも言えない温かい気持ちで満たされた。

ごはんと命と人が繋がってることを教えてくれた温かい思い出達。








いつも、応援ありがとうございます!いただいたサポートは10月までのデンマーク旅に使わせていただき、そこで感じた物を言葉や写真、アートを通してお返しできたらなと思っています。