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【クリエイターインタビュー企画】〈第一回〉春功shunkou

はじまりました!クリエイターインタビュー企画第一回!

はじめましてpoki.です。
普段はギャラリーの運営をしたり、絵を描いたりしている者です。
よろしくお願いします。
この企画はわたしが気になるクリエイターさんにインタビューをするというものです。
わたしは作家さんが普段の生活、活動の中からどのように着想を得て、考えをめぐらせ作品つくりに反映させているのかに興味関心があります。作家さんの考えを知ると作品をさらに楽しむことができるからです。
じゃあ聞いてみよう!
そんな気持ちからこの企画が生まれました。

記念すべき第1回目は9月頃に個展を控えるアーティスト、春功さんにインタビュー!カラフルかつインパクトある画面作り。イラスト、自撮り、漫画、アニメーションなど様々な表現方法に取り組んでいる春功さんの表現の秘密聞いちゃいました。(聞き手 poki.)

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春功 shunkou profile
春功shunkou(シュンコウ)
表現者。詩やドロ-イング、アニメーション等の表現に日々取り組んでいる。これまで描いたドローイングの枚数は1万6千枚以上。現在、ミスiD2021にエントリー中。
◯Twitter:@1250h2
◯Instagram: https://instagram.com/1250h2/


ーーはじめまして。よろしくお願いします。先日ツイッターにアップされていたアニメーションとても面白かったです。​

よろしくお願いします。
アニメーションには非常に興味があります。

ーーアニメーションの他にもデジタルイラスト、油絵、自撮り、、、様々なことに取り組んでいらっしゃいますね。


はい。いろいろなものをつくり続けたいんです。でも、いろんなことを取り組んでいると自己紹介が大変なんですよね。だから一回決まった職業をやりたいなと思っていて、その一つが漫画家とアニメーション作家です。SNSを通じて作品を知ってもらうのもいいのですが、漫画は一回雑誌とかに投稿した方がいいと思っています。漫画家になるのが小さな頃からの夢だったからです。でもドローイングに没頭してたら忘れていたので、思い出した今、なんとか実現したいです。
一つだけ決まっているのは趣味で終わりたくないことです。職業「表現者」として表現を続けていきたいです。表現者でいたいと思っています。

ーー現在の表現を確立していった経緯を教えてください。

小学時代
小学生の頃はうごメモ(※1)をやっていてキチガイみたいたくさん作って投稿していました。今とあまり変わっていないかもしれないですね。今回のアニメーションの作品もうごメモの技術が生かされています。
落書きで今回のアニメーションも作ったんですけれど、うごメモをやってたお陰でああいう手癖っぽいアニメーションが作れました。
中高時代
高校は美術系の高校で、その頃はずっと漫画家になりたくて漫画をずっと描いていたんですけれど、高校のはじめの頃からドローイングをする時間が増えました。クロッキー(※2)をするクロッキー部に入っていて、画力を上げていき、先生にドローイングも画力のレベルを上げるよ。と教えてもらって、それからはドローイングに没頭してずっとドローイングをして1万6000枚描きました。

ドローイングを始めてからキャラクターだけではなく、物や心象風景を描くようになったり、美術館やギャラリーに行くことも増えました。

(※1)任天堂DSシリーズで遊べるアニメーション機能。wifi通信で作った作品を他者と共有出来る。
(※2)絵画表現の練習方の1つ。人物など対象を素早く描画する。

ーーうごメモやドローイングが春功さんの制作スピードの速さや独立した表現の鍵となっていることがわかりました。今回の展示もドローイングの展示はありますか?
ドローイングも展示します。初めての展示なので初めてに合うことをしたいです。
展示のテーマは今のところ「いのり」をテーマにしようと考えています。
キリスト教の友達がいて、その子は神様が見えるんですけれど、ある日私に文章と動画でなんか祈ってくれて、その時間がすごかった。その時に自分がドローイングをしているときと重なったんですよね。信仰心みたいな。「ただそれだけ」みたいなものが重なって、祈るように言葉を発する、キリスト教の人は毎日毎晩祈るみたいで、自分がドローイングをする習慣とそれが重なりました。
私は誰かのために祈って作品を作ってきたわけではないし、描いてる時はただ自分と紙との会話、無我夢中でどうしようもなく描く、衝動的に描いてしまうという感じです。でも、展示となると他人が関わってくるので、来る人のために祈れるものが作れるんじゃないかと思って展覧会という形を考えて、それができたらいいなと思いました。

ーー最近作品づくりを取通じて変化したことはありますか?

最近ツイッターにあげている作品を海外の方がみてくれるようになってきていて、今までとはそれが違うなと思います。
今まではつぶやきのように一人で作品を挙げていたけど、海外の人からコメントがきて状況が変わりました。最近は女の子と家の作品に「ベトナム戦争を思い出しました。」というコメントがきてベトナム戦争?って思って、今までは一人の戦いうか、暴走中って感じだったんですけれど、他者と共有できる作品作りにちょっと変わってきてるのかなという感じですね。
他の人に見られる意識が生まれました。

ーーそれから他の人にも見てもらってどんなふうに見えるかを意識するようになりましたか?
んーなんだろう。例えばコメントくれた人向けに描こうみたいな気持ちはないです。その人に向けた承認要求みたいなものはありません。私、承認要求が低いんですよ。見てもらって反応をもらうのが嬉しい。
ベトナム戦争のコメントきた時もきたーってなった。
私はよく承認要求が高そうって言われるんですけれど、承認されたいとか全然おもったことなくて、反応は欲しいけどそれと承認要求は私にとっては違う。認められたいという要求が全然ない。届けたいって感じですね。タイムラインでも自分のツイートをめちゃくちゃRTしたり、自分のツイートの返信とかに「⚪︎⚪︎いいねありがとう」とか描くからいいねが欲しい人みたいになってるけど、返信をしたら繰り返しちゃんとTLに流れるのでそうしてる感じです。一人でも多くの人に伝えたいだけなんです。

ーーでは発想するときどのようなことを意識しているのでしょうか?

いろんな作品をあげてるんですが、2種類あって、ドローイングじゃない作品と、ドローイングの作品があります。まず、ドローイングではない作品ではアニメとかコスプレとか映画の作品とか作ってるんですけど、そういうのはすごい他者を考えます。「こういうことを作品を通して絶対にナニカを伝えるぞ」という想いがある。
何かを他者に伝えたいときは、そうやってメディアを変えて制作することが多いです。社会的意義を考えます。
これは社会的にどういう意義をあたえるのか。


次に、制作の主軸になっているドローイング作品。ドローイングは一般的には下絵のような扱いですが、私のドローイングは下絵じゃなくて作品に近い部分にあります。伝えたい時は作品で、ドローイングでは画材とか他人の無意識とかについて意識しています。
例えば抽象的な形のないものをドローイングにするんですけれど、描くときは他人の無意識のようなものを考えています。
例えば具体的な形ではなくて、夢のような想像できないような曖昧な言葉にならないようなものを形にすることがドローイングにはできるんじゃないかと思います。自分が美しいと思ったものを解放させれるのがドローイングや絵画表現などではできると思っています。
それが完全にできなくてもいいんですけれど、そういうことを描くことで見た人にナニカを想起させるやりとりが私は美しいと思っていてドローイングはそういう感じで描いています。
そうやって「社会的意義」とか「他人の無意識」とかそういうのをずっと考えたり描いたりしたりして、試行錯誤して制作しています。

ーー春功さんにとって「美しい」とは?
美しいというのはキラキラとしたような一面的なものだけではなくて醜い感情とかも美しいと思います。そういうことをすごく考えています。

ーー全てを肯定するような?
そうですね。肯定したいのかもしれない。
なにかを排除したい。という感情が私はあんまりなくて、苦手なものはあるんですけれど、人のこととかをあまり嫌いになれないんです。

ーー今後歴史に残るような表現者になりたいですか?
美術史の更新には興味があるので、歴史には残りたいです。新しいものが好きなので、新しいものやワクワクするものを作りたいからです。

ーー美術史の更新には戦略やマーケットを意識する必要がある印象がありますよね。
わたしにはそれはできないかもしれないです。
草間弥生やムンクのように感情的に取り組むタイプなので。
歴史に残りたいとかの感情はあります。歴史に名を刻みたいだけならもっと別の選択肢はあるけど、私がやりたいのは「表現」なので芸術の道は大変だろうなとは思うけど、人に「届けたい」って意味で歴史に残りたいです。今も誰かに届けたいから作品を作っているし、その付属のような感じで歴史に残りたいです。

ーー私も春功さんの作品が様々な人とへ届くこと、そして春功さんの今後の新たな表現を楽しみにしています。
本日はありがとうございました!

ありがとうございました!

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♡お知らせ♡


春功さんの個展が10月に開催されます!

吉良春功Kira shunkou 初個展「ラブLOVEキラla神for you 」
場所:みなとみらいギャラリーB
時期:10月7日(水)~10月11日(日)
時間:11:00-19:00
入場無料

圧倒的パワーをまじかで感じるチャンスです。お見逃しなく!!!




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