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試し書き

前々から文章を書いてみたい、というかちょくちょく書いてはいたけれど、特に公開することも最早完結させた文章もなく、何となく登録してみた記念として何となくだらだらと書いてみようと思う。だらだらと書ける能力があるのかどうかも分からないが、所詮は勢いと見切り発車ということでどうか勘弁して欲しい。

自分の身分は大学生である。なので春休みなのだが如何せん崖っぷち医療学生であり、再試に追われてもはや春休みなど…という予定である。前半の再試に追われてはいる、は文字通り。が、後半のもはや春休みなど…という感じではなく春休みを大いに満喫している。フェス行きUSJに行き全く勉強していない。不味いなと思いつつ日付けをそろそろ跨ぐ位の時間である今、腹が減ったと咽び泣く腹の虫を炭酸水で宥めながらポチポチと文字を入力している。隣の妹の部屋からは毎晩誰かと熱心に通話する声がくぐもって聞こえ、線路を走る電車がゴーっと音をたてて家を少し揺らす。母は最近飼った子犬にお熱でオシッコを撒き散らす子犬を叱る声が下のリビングから聞こえてくる。父はいない。毎日こんな感じ。

何も考えずに書いていくこの感じを何処か覚えがある気がするなと思っていたが、遺書を書く感じと似ている。遺書と言っても形式も中身も話にならないくらいの唯の手紙だが、遺書と書けば遺書なんだと思って書いたのがいつ頃だったか。鶯色の便箋と封筒に書きなぐって糊で封をして手帳に挟んである。好きなバンドのポストカードとステッカーとお薬手帳と一緒に。内容は覚えていないけれど、多分現状が辛くなって漠然と生きたくないなあとか思って書いたんだろう。書くだけでもスッキリするなんて人間はいいように出来てるんだなとしみじみ思う。辛くなったら遺書を書いて古い遺書は捨てる、中身は絶対に見ない、とか決まりを作った気がするが今の所遺書はその鶯色の1枚だけである。勿論新しい遺書を書くまで捨てないし中身を見る予定もない。過去の自分との約束ぐらいは果たさないといけない。そうだろ自分。

遺書、というか手紙関連でいうと、そろそろ10年後の自分へと宛てた手紙が届く頃なんではないかとヒヤヒヤしている。小学生の恐らく中~高学年くらいの頃に明治村という野外博物館へ行ったのだが、そこの郵便局でやっていたのだ、10年後の自分へ手紙を送るというものを。当時未来が輝いていると信じてやまない自分は「地元の国立大学の農学部へいけてますか?」だの「恋人はいますか?」だの「今楽しいですか?」だの書いた気がする。思い出したこの質問だけでも頭が痛い、手紙が届いて中身をじっくり読んだら発狂しそうだ。輝く未来なんて無いぞ、どうしてあんなに全てが上手くいくと思っていたのか分からないし一周廻ってその自信が今欲しいくらいだ。当時の自分に言ってやりたい、お前の今の立ち位置は親の導きがあったからだぞと。お前は天才でもなんでもない凡人以下だぞと。全ては自分が悪いんだけれど、まあ要するにあれだ、悪いな過去の自分、約束は果たせなかったようだ…。

約束なんて迂闊にするものじゃない。特に過去の自分と、ろくでもない大人とは。自分の周りは度し難いクズな大人が多い。3回離婚して4回結婚した人とか、離婚してパチンカスで子供をウチによく預ける人とか、浮気して離婚して薬漬けとか、ヒスになって包丁持って追っかけてくる人とか。書いてみると凄い字面だが…だが、という言葉の後ろにフォローする文章が見当たらない。やっぱりろくでもない大人だ、こういう大人にはなりたくない。けどなったらなったで責任転嫁出来るかと思っている節がある当たり、やっぱり自分もろくでもない大人になるんだろうなと最近感じている。自覚が無いよりある方がマシでしょうよ、過去の自分より大人なったのさ。

思いがけず過去の自分に関連するような文章になってしまった気がするが、自分にとって自分の過去を見直すという作業は物凄くしんどいものがある。道徳的な授業とかでたまにあるこの手の時間はまさに地獄だった。昔から自分の意見が無いような人間だったので見直すと言われても見直すものが無いというか、見直したとしてそれを紙に書かなければならない、つまり意見を、意志を示さなければならないとなると、今でも小学生みたいな事しか書けない。白紙で出だしたら呼び出されて、書いてこいと言われた時はどうしようかと頭を悩ませたことはしっかり覚えている。自分が思ったことを書くというのは難しいのだ。それが思うことがないからなのか、ボキャブラリーが貧相だからなのか、考えが纏まらないのか、文章を立てる能力が無いからなのかは未だにわからない。よくここまで生きてこられたなと思う。じゃあこんな所につらつらと書くなって話なんですけども。

そろそろ指が疲れたのでざっと見直してみたが、本気でよくわからない文章になってしまった。お腹も空いたしこの辺でお暇しようと思う。きっとその内恥ずかしくなって消すんだろうけれど、深夜テンションってことにしておいてくれ、未来の自分よ。


ちなみに、ここまで書いたことは全部嘘だったりする。



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『未来はいつか今となり、今は全てにおいて過去となる。決心と意思が何時においても自分との約束となるのなら、何もせずに生きていきたいと本気で思う。自分にとっての幸せは、何もしないことなのである。何もしないことを死ぬまでしたいと思うのだ。』



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