イエモルトハウスが店燃えたハウスになった時の話(店が火事)1

あれは忘れもしない2015年10月1日の朝7:20分ごろの事でした。オープンしてから丁度2年半の事です。

前の日に近くに住んでいる政治評論家の方に色々なお話を伺い、日本の飲食店ではタブーとされている政治の話をするのが本場のパブっぽいんじゃないかと、さりとて、全く政治に興味がなかったので、来週にでも一度勉強会みたいなのをやりましょうと盛り上がった次の日の朝でした。

寝ていたところ、同じ階に住んでいる大家さんから物凄い勢いでドアを叩いて店が燃えていると教えて頂きました。
六階なので、エレベーターが待てずに寝巻きのまま階段を駆け降りたのを覚えています。

店から徒歩1分の所に住んでいたので、外に出た瞬間に消防車と消防隊、消防団の方達が大勢いるのが見え大騒ぎになっていました。

着いた時にはもう鎮火していて、まだ中は煙っておりましたが、ガラスも割れ、大変な事になったと足が震えました。
母親と妹も駆けつけてくれて、顔を見た瞬間に膝に怪我をするくらいに膝から崩れ落ち、泣いてしまいました。当時の元嫁も泣いており、一旦着替えをするために帰り、すぐに店に戻りました。
あらかた消火が終わったのか、消防車もいなくなっており、消防団の方にもお礼を言い、消防士さんに促されて中に入りました。

想像以上に火が激しかったのがわかります。
消防士さんからアンティークのドアじゃなかったら扉を壊して入っていたけど、引っ張ったら開いたからダメージは少ないと。
ただ、火の勢いなのか、窓ガラスは割れ、煤だらけでした。

オーク材の床も煤と灰でコンクリートの様になっているし、全部に消化用の薬剤が入った水がかかってました。
店の顔だったステンドのパブウィンドウはドロドロに溶けて棚にあったグラスも割れてました。

商店街で駅に行く通勤の方も多く、朝早いにも関わらず通報して頂いたのは出勤途中の女性との事でした。
気がかりは延焼していないかです。
幸いにも通報して頂いたのが早く、燃えたのは店内のみとの事で、大事には至らなかったので良かったです。
ただ、匂いや煤はまわってしまっているので近隣にはご迷惑をお掛けしました。
両隣は和食のお店なので、本当に当時はご迷惑をお掛けしたたなと思います。
店主の方達は店が出来た当時からお世話になっており、料理の世界で生きてきた方々の大人のきっぷの良さや、厳しいながらも温かい、言葉では野暮になってしまうので表現出来ないくらいに色々と教えて頂き、また、勉強させて頂いております。

　　　　　　　　つづきます

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