カルマの解消的な、、

先日、長女と話しているとお友達の話になったんですね。内容は割愛しますが、若い時の私のこととリンクすることがありまして。
なるほどなと思ったことがあったんです。
私は若い時、20歳前半だったと思います。精神的に病み始め病院に通い始めた頃でした。電車に乗ればパニックになり、ご飯を食べては吐くの繰り返し。元々ポチャっとしていたのですが、体重は45キロまで落ちていました。一人暮らしを始めて数年たって居ましたが、生活が楽になる事はなく正直疲れ切っていたんだと思います。
心の充電が切れたように、生きているのに心はフリーズ状態でした。親との関係や、恋人との別離、仕事が続かないなどとにかくうまくいかない事ばかり。お金もなく、食べたいものも食べられないような生活をしていました。

私は高校も辞めてしばらく父の会社で働かせてもらいながら一人暮らしを始め、職業訓練校に通い自宅近くのデザイン会社に就職しました。
手取り13万、家賃が7万5千円で食べていくのがやっとだったと思います。割と大変な生活をしていたのですが、趣味の音楽や友人との遊びなど楽しいこともたくさんありました。

その中で、中学の時の友人も親から独立して一人暮らしを始めました。中学時代一番仲がよかった友人が近所に引っ越してきたんです。
嬉しくてよく一緒に遊んでいました。
私が自暴自棄になっていた時最後まで助けてくれていた友人でした。引きこもりがちになっていた私を引っ張り出してくれたり、夕ご飯を作ってくれたり。おもしろビデオを見ながら笑い転げたり。
通っていた学校を卒業する事が出来なかったのですが、彼女が手書きの卒業証書を作ってくれたり。たくさんの愛情をもらっていました。
でも当時の私はその愛情を受け入れられなかったんです。日に日に状態が悪くなり、人と会うこともしなくなりました。
私は今思えば、彼女のことがひたすら羨ましかった。家族の相談事すらも羨ましかったです。本気で家族を心配したり、家族のために自分が犠牲になっていても幸せそうな彼女の事が本当に羨ましかった。
家族が当然のごとく助け合う姿に私は嫉妬していました。彼女の優しさがどんどん苦しくなっていっていき疎遠になりました。

長女の相談を受けた時、彼女のメンタルが心配になりまして自分が一番だからねって事を伝えた上で。人は変えようと思っても変わらない自分自身で気づかないと変わることは出来ないと。
友達の事を思うなら、思っていることを言って距離をとるのも愛情かもしれないよ。縁がある友達なら離れてしまっても必ず戻ると思うよって伝えました。

この言葉を言った後、あれ?って思ったんです。立場は全然違いますが、同じシュチュエーションあったなと。
そうです、疎遠になってしまった友人が自分の母から言われた事を私に伝えた事に近いことを自分が言っていた。
立場は私が喉から手が出るほど欲していた、娘を一番に心配する母になっていました。優しい友人は長女で困った友達は私です。
自分が恋焦がれても手に入れられなかった母親の立場になっていてはっとしました。

20年以上彼女に対する罪悪感が拭えず、自分の気持ちに蓋をしていました。この事がなかったら蓋をしたままだったかもしれません。
また娘に助けられました。この気持ちを消化できたように思います。
娘よ、そしてそのお友達も気がつかせてくれてありがとう。。
ま、二人にとったらなんのこっちゃだと思いますが。。。

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