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腐った嫉妬/ショートショート

何度もパソコンに指を打ちつけていく。

何万文字と集まったそれを提出し、結果発表の日を待つ。

「落ちたかな〜」

ここ何年も、納得のいく作品を提出していない。

ただ書いて、送る。それすらしなくなったら、完全に無職になるような気がするから。

「話題沸騰中の小説。書いたのはなんと20歳!」

俺よりずっと若い奴が、同業でも他の職業でも活躍してテレビで紹介されているのを見るとどうしようもない何かが湧き上がってくる。

その正体は嫉妬。

でも、俺は嫉妬できるほどの身分ですらない。きっと何からなにまで足りていない。

腐った果物みたいに、それは俺に力をくれるわけでもなくただ、醜くさせるだけだ。

腐った嫉妬で包まれて、どうしようもない俺なのに、諦められない。

どうしても、どうしても俺は、


「今回、話題の作家さんにインタビューをするのは、毎度お馴染みの私、Sakuraでーす!」


Sakuraちゃんに会いたいのだ。


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