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サッカーの写真を撮ろう -Catch the Moment!

私がSNSに投稿した写真を見ていただいただいたり温かいメッセージをくださる皆さま、いつもありがとうございます。
サッカーの撮影方法について度々DM等で質問をいただくことがあるので、私なりの撮影に関するアドバイスをまとめてみました。

私自身、写真は完全に素人で趣味の範囲で楽しんでいるだけなので、何か皆さんの参考になることがあるかは分かりませんが、サッカーが好き、写真を撮るのが好き、という共通の趣味を持った方々と一緒になってサッカー観戦が楽しめたら良いなと思っています。
好きな選手の良い写真が撮れた時って嬉しいですからね!

サッカーは写真を撮るのが難しい

そもそもサッカーは基本屋外開催、選手の動きが早い、被写体までの距離が遠いという非常に写真を撮るのが難しいスポーツです。
それを撮影するとなると、それなりのお値段の動体撮影に強いカメラ本体と、遠くにいる被写体まで写せる望遠レンズが必要ですし、その重い機材を会場まで担いで行って90分構える体力、激しい動きを捉えてシャッターを切る撮影技術などなど、写真を撮るまでの経緯が結構大変です。

そして、実際にサッカーの写真を撮る際は試合の流れやタイミングをある程度予測してカメラを構えますが、展開が急に変わって突然シャッターチャンスがやってくることもあるのがサッカー撮影の難しいところ。そういう側面も含めて経験値は絶対に必要になってくるので、上達するにはまず試合をたくさん見に行って撮影に慣れることが大切です。最初は思うように撮れなくても練習していけば自然とコツを掴めるようになってきます。
そこで、ただ闇雲にシャッターを切るのではなく、よりサッカーらしい写真を撮るためのポイント5つをまとめました。

①撮りたい構図に合わせて座席を選ぶ

「良い写真」の定義は人によって様々なので、どういう構図の写真を撮りたいかで席を決めます。
とは言っても空いている全席自由席の試合以外はなかなか希望する席をピンポイントで確保するのは難しいですし、基本的には試合の途中で席を移動することもできないので、どの席を選べばどんなアングルの写真が撮れるかは席を確保する前にイメージしておいた方が良いと思います。

背景に看板や客席が入らず、プレーの状況や選手の立ち位置なども含めて撮りたければ、1階後方寄りか2階席がおすすめです。

ゴールに迫る瞬間を正面から狙いたい、ゴールネット越しに撮りたいということであればゴール裏。

サイドや中盤の選手を近くで見たい、ドリブルで駆け上がるところを狙いたいということであればサイド前方の席。

ゴール前のシーンやGKのセーブを狙いたい、CKを近くで撮りたいということであればゴール真横。

好きな選手を間近で見られるところを選んでも良し、色々な角度から撮って楽しむのも良しです。

②躍動感のある瞬間を捉える

試合が始まって、いざ選手の写真を撮ろうとしても、90分常に走ったりプレーしている訳ではないので、ただ立ってるだけの写真、後ろを向いてる写真になることが良くあります。

ただ立ってるだけでも素敵ですけど(被写体が)

プレー中の写真を撮るときはなるべく選手とボールを一緒に画角の中に入れることを意識し、それに加えてキックやトラップの瞬間、ドリブル、球際の競り合いの場面などを狙うと非常にサッカーらしい躍動感のある写真が撮れます。

③カメラの設定とピントを合わせる位置

写真を撮るときに一番優先するのは、被写体にしっかりピントを合わせてブレずに撮ることです。明るさや色味等は撮った後でもある程度修正できますが、大きくピントを外したりブレたりすると修正不可能なので、慣れるまでは被写体を画角の真ん中に置く「日の丸構図」で、選手の胸の辺りにピントを合わせるように撮ると良いかもしれません。顔や目にピントを合わせても良いですが、プレー中は頭を振る動作も多く、狭い範囲を狙いすぎるとピントが抜けやすくなるので、AFエリア選択で任意1点またはゾーンAFに設定して胸の辺りを狙うと失敗が少なくなります。

私の場合、選手一人にピントを合わせることもあれば、セットプレーのように狭いエリアに選手が密集するシーンもあるので、そこはピントを合わせる範囲やAFモードを適宜変えながら撮影してます。
また、プレー中の早い動きを捉えるにはシャッタースピードは最低でも1/1000秒、プロのスピードある試合を撮るのであれば1/1250〜1600秒くらいが理想です。被写体がブレてしまう場合は、カメラの設定を変更してみてください。

④写真にストーリーを持たせる

日の丸構図に慣れてきたら、少し違った構図で撮るとグッと印象的な写真になります。
被写体を少し端に配置し目線の先に余白を作ると、見る人の想像力を掻き立てます。ただ、スポーツ撮影ではなかなか狙って撮れるものじゃないので、そこは運次第。

上半身をアップで写して選手の表情を捉えたり、少し引いた構図でスタンドの観客を入れ会場の雰囲気や熱量を表現するのも趣が出ます。

⑤ゴールセレブレーションに備える

サッカー写真における一番のシャッターチャンスと言っても過言ではないゴールセレブレーション。チャンスの場面になったらサッとカメラを構えて準備します。
どんなに準備をしていても、ゴールを決めた選手が逆サイドの方へ走って行ってしまいヘコむことは多々ありますが、近くに来てくれた時は全身の力を込めてシャッターボタンを力強く押し込みます。笑
選手の笑顔がハッキリ写るよう、なるべくアップで撮るのがオススメ。

ジャンピングガッツポーズは、走る選手にピントを合わせてしっかり連写しながら追随し、飛んだ瞬間に頭が見切れないよう一緒にフレームを上へ移動させます。

感覚と踏み込みの動作でジャンプするかどうかを判断するので、この辺はもう場数を踏んで経験するしかないです。上手く撮れた時は自分も心の中でガッツポーズ!


最後に

プロのカメラマンではなくても、その選手が好きだから撮れる、継続して見ているからこそ撮れる特別な写真があると思うので、この記事が皆さんのサッカー撮影ライフの一助になれば幸いです。

ぜひ感想もお聞かせください!

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