懐かしの図書館グッズ
1月4日、今日から仕事始め。
私の勤務する図書館は翌日5日から開館なので、その準備日である。
まず、年末年始の休館日の間に外の返却ポストに返された、本の回収・返却作業から始まる。
今年もポストから溢れそうなほどたくさんの本が入っていた。
破損の恐れがあるため、CD・DVDや他の図書館からの借受本はポストへの返却をご遠慮いただいているのだが、嬉しいことに今年はそれらの資料は一つも返されていなかった。
いつも思うのだけれど、当館の利用者さんはみな本当に良い方ばかりだ。悪天候の日はわざわざ手持ちの袋に包んだ状態で返却ポストに入れてくださる方も多くみられ、本当にありがたい気持ちでいっぱいである。
お陰様で年始早々清々しい気持ちでスタートできそうだ。
その後は年始恒例の「本の福袋」イベントの準備だ。
本の福袋とは、様々なテーマが書かれたバッグに3冊の本が入っており、中身は開けてからのお楽しみ、というもの。
毎年好評をいただいており、1〜2日ほどであっという間になくなる。
そして大掃除。
大掃除は年末最後の出勤日にしたのだけれど、この1週間のお休みの間に書架の上や館内の隅にはうっすらと埃が。
というわけで再度埃取りを行うことになった。
私は掃除が嫌いではない。むしろすすんでやりたいほうだ。
掃除は毎日こまめに行っているので、1日かけてするほど大がかりな掃除は不要では?とも思うのだけれど、「大掃除」と聞くと張り切ってしまう。
本題に入ろう。今回の記事のタイトルにもある「懐かしの図書館グッズ」であるが、今回の大掃除で書庫を整理した際にちょっとレトロ?な図書館用品を見つけた。
私の勤務する図書館は40年近く前に建てられたもので、今でも書庫には当時使っていた様々な図書館用品が眠っている。
今回はその一部をご紹介したい。
●図書基本カード
コンピューターが普及する前は、カード目録といって、このようなカードに本のタイトル・著者・出版社などの情報を記したものを使って本を探す作業を行っていたという。
引き出しに入ったたくさんのカードの中から目当ての本の情報を探し出す光景というのは、私のような世代はテレビや映画でかろうじて見たことがあるくらいだろうか。
しかし、今でもこのカード目録を使用している図書館がある。
演劇と映画の専門図書館である、松竹大谷図書館では、2003年より前に登録した資料の検索の際はカード目録を使っているのだそうだ。
詳しくは以下の記事を参照していただきたい。
私も一度、今でもカード目録が活躍している様子を見てみたいと思う。
うちにも当時品が書庫にたくさんあるので、上手く活用できないかと構想中。
●案内ラベル
禁帯出・館内・貴重書・参考書など…確か全8種類ほどあったような。
見覚えのある方も多いのではないだろうか。
レトロなデザインのこちらのシール、当館では今でも現役である。
そして図書館好きの方に朗報!
なんとこちらのデザイン、図書館用品以外のグッズ展開もある。
他にもステッカーやバッジなど、豊富なラインナップ。
図書館用品を取り扱っているキハラさんのオンラインショップで購入可能(決して回し者ではない)。
●〈番外編〉貸出期限票ほか
当館所蔵の本の中には、このように昔ながらの貸出期限票がついたままのものもある。
15年ほど前まで使用されていたようだ。
貸出時には、写真左下の書名が書かれたカードを抜き、それをカウンターで保管しておくことによって蔵書のうちどの本が貸出になっているのかを管理していたのだと思われる。
現代的でスタイリッシュな図書館が増えてきた中、こういった素朴な図書館グッズは見ていてなぜかホッとする。
特に当館は、ここだけ時が止まったかのように外装も内装もレトロなので、おそらく開館当初からずっとカウンターにあると思われる木製の貸出・返却日ボードなど、このほかにも載せたいものが山ほどある。
あまりたくさん載せると身バレしそうなので今回はこの辺にしておこう。
みなさんも図書館に立ち寄った際は、ぜひ"レトロ探し"をしてみてはいかがだろうか。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?