老々介護

本日紹介しますは、先日の転倒リスクの高いKさんの介護をしてくれているOさんです。

Oさんは90代後半
認知症があり、杖を使って歩いていましたがすぐに杖を忘れてきたり、夜間に夕飯を食べたことを忘れたりします。

Oさんの食事席はKさんの隣。落ち着きなく歩き出そうとするKさんに対して『どこ行くの?座ってなさいよ』と制止してくれます。

また、食事の際にも『ほら、ご飯が来たんだから食べなさいよ』と促してくれます。

口腔ケアの際にも『歯磨きをしなさい』『口をゆすぎなさいよ』と指示を出してくれます。

過干渉と言うとそうなのかも知れませんが、職員は大助かりです。

本来なら職員が行わなければなりませんが、職員が付きっきりにならずに済みますし、指示が入りにくい事にイライラしてストレスを感じなくていいため助かっております。

そんなOさんの食事介助の様子を観察していたところ、いつものように食べなさいよと声かけが始まりました。

お、今日もありがとうございます。と思いながら近くで他の利用者さんの食事介助をしていました。

Oさんは最初は声かけをしていましたが、Kさんは今日はなかなか自分で食べようとはしてくれません。

Oさんは次第に『食べなさい』から『ほら、食べなって!』と口調が強くなりました。

今日はKさんは食べる気がない日なのかなと思っていたら、OさんがKさんの茶碗を持ち、スプーンでご飯をすくいKさんの口に運びました。

食べるかな?と観察していましたが、Kさんは口元に運ばれたご飯をパクリ。

その後も口元に運ばれる食事をパクリ。

8割程召し上がりました。

Oさん素晴らしい!ありがとう!と思って観察していた次の瞬間、Oさんは「もういらないのね?」「残っちゃったのもったいない」と自分の口にパクリ。

あら?それKさんのだぞ?と思いながらも、食事介助をしてくれたお礼と、お母さんの行動みたいなことをするなとの思いとで、結局食べ終わるまで観察していました。

感染症ないからまぁいいか。

本来なら食事介助も盗食も止めなければならない立場ですが、ゆるい私はそのままに。

OさんがKさんの面倒をみる。
これも立派な役割意識。事故がないように注意深く観察しながら継続してもらおうと思いました。



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