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クリエイターが描く明るい未来を支援する。SUZURIと餅屋による新プロジェクト始動によせて

こんにちは。SNS時代のクリエイターを支援するコミュニティ「餅屋」です。

私たちはインフルエンサーマーケティングのあり方を変革することを目的に、2020年夏より活動を続けています。これまで多くの企業、クリエイターと共にコンテンツを創り、広げるためのお手伝いを行ってきました。

そんな私たちはコミュニティを通して、クリエイターの支援をより一層加速するべくとあるプロジェクトを先日リリースしました。

それが、GMOインターネットグループのGMOペパボ株式会社の運営する、オリジナルグッズ作成・販売サービス「SUZURI byGMOペパボ」と協業して行う取り組み。その名も「おむすび」プロジェクトです。

このプロジェクトはクリエイターに新たな創作機会や場を提供し支援しながら、世の中の課題解決に貢献する未来を叶えることを目指しています。

これまでもクリエイター支援を掲げてサービス提供や活動を続けてきた二社。今回、協業というかたちでプロジェクトを行うことになった背景とは?

そして、本プロジェクトで叶えたい未来とはどういったものなのでしょうか。GMOペパボ株式会社・杉山寛さん、テテマーチ株式会社・三島悠太が語ります。

【GMOペパボ株式会社 SUZURI事業部 副部長 兼 社長室室長 杉山 寛】 1981年生まれ。2006年にpaperboy&co.(現GMOペパボ)に入社。カスタマーサポート業務及び、ブログサービスやminneのマネージャーなどを経て、2018年社長室室長に就任。2022年7月よりSUZURI事業部副部長を兼任。

【テテマーチ株式会社 取締役 兼 餅屋共同代表 三島 悠太】
1993年生まれ。2018年にテテマーチJOIN後、プランナー・プロデューサーとして約200社以上のSNSマーケティングを中心とした戦略・企画設計を手掛ける。2021年には取締役に就任。現在はSNSを基軸としたブランド開発やグロース、リブランディングなどの支援事業を立ち上げ、事業責任者兼プロデュースに従事。

クリエイター支援の志が近しい二社が意気投合

── 今日は「おむすび」プロジェクトなるものがリリースされたと聞いてお話を伺いにきました。とてもスピード感を持ってつくられたプロジェクトと聞いているのですが……本題に入る前に、まずは簡単に両社のこれまでの取り組みについて教えていただけますか?

GMOペパボ株式会社 SUZURI事業部の杉山さん

杉山:僕たちGMOペパボは「インターネットで可能性をつなげる、ひろげる」をミッションに掲げてインターネット上での表現活動を支えるサービスを提供しています。

具体的には、レンタルサーバーサービス「ロリポップ!」、ネットショップ作成サービス「カラーミーショップ」、ハンドメイドマーケット「minne」などがあり、今回協業させていただくことになったオリジナルグッズ作成・販売サービス「SUZURI」も同じミッションのもと生まれたサービスです。

2003年の創業初期の頃は、インターネットで情報発信を行う人の数が今ほど多くありませんでした。ところが、その後SNSやインターネットを通じた情報発信は誰しも簡単にできるような時代へと変化。その潮流に合わせて、弊社もサービスを開発・運用してきました。

「SUZURI」をリリースしたのは2014年のこと。当初は個人のクリエイターが簡単にオリジナルグッズつくって販売するプラットフォームをつくりたいという想いのもと運営を行っていましたが、そのニーズも少しずつ満たせるようになり、現在では「SUZURIを使う理由となる付加価値を生み出す」ことを目指して運営しています。

今回の「おむすび」プロジェクトも、そういった想いを持っていたからこそ生まれたものなんですよ。

── 「ロリポップ!」にはじまり、「カラーミーショップ」「minne」「SUZURI」と、誰しもがその名前を知っているサービスばかり。だからこそ、今回協業という選択肢を取られたことは少し意外でした。餅屋のことは以前からご存知だったのでしょうか?

杉山:実はリリースされたばかりの頃から餅屋を知っていて、すごく弊社の想いとも近い意思を持たれて運営されているのではないかなと思っていました。

いつか一緒にお取り組みできる機会があればと考えていたなかで、「SUZURI」として飛躍を求められるタイミングが訪れてきていたので、餅屋のみなさんに僕からお声がけをさせていただきました。

テテマーチ株式会社 餅屋の三島

三島:すごく光栄なことです。僕たち餅屋は、リーチ主義のインフルエンサーマーケティングに終止符を打つために生まれました。

これまでテテマーチとしてはSNSマーケティングを主軸に事業を展開していましたが、ときどき企業から「PR投稿をお願いしたいからインフルエンサーを30人集めてほしい」のような依頼をいただくことがあって。

もちろん目的を据えて正しく実行するPR投稿であればしっかりと効果が出ることがありますが、不特定多数のインフルエンサーに依頼するだけでは効果がなくもったいない。

そもそも、一人ひとり意思を持って活動しているはずのインフルエンサーとの共創という目線で考えても、あるべき姿ではないのではと思っていました。

そういった想いをもとに餅屋を立ち上げたのが約2年前。当初は企業の認識を変えることを目的としていましたが、現在はクリエイターコミュニティとして、クリエイターにスポットライトを当てた活動を行っています。

杉山:僕が餅屋のみなさんにお声がけをしたタイミングが、ちょうどクリエイターコミュニティとしてアップデートしようと構想していたときだと仰っていましたよね。

三島:そうなんです。どういったリスタートを切ろうかと考えていた矢先に杉山さんからご連絡をいただいたので、一度お話をしましょうと。話してみたらびっくりするくらいお互いの考えていること、やりたいこと、目指していることが一致していて……(笑)。じゃあ、なにかやりましょうか、と即決でした。

── 具体的にどんな取り組みをするのかは決まっていないけれど、一緒にプロジェクトを行うことが先に決まったんですか……!?

三島:そう、一緒に具体案は考えていきましょうという感じで(笑)。とはいえ、杉山さんはプラットフォーマーとしての視点を持たれていますし、餅屋はコミュニティという立場でクリエイターとつながっている。培ってきたものが違うので、お互いの良いところを活かしながらプロジェクトをつくっていくイメージを持っていました。

クリエイターの機会創出に向けて企業向けのパッケージを考案

── 今回の「おむすび」プロジェクトでは、企業向け広告共創パッケージとしてクリエイターコンテスト開催・グッズ開発・クリエイターアンケートという内容を打ち出していますよね。どういった経緯で詳細を決めたのか教えていただけますか?

杉山:まず、大前提として「おむすび」プロジェクトは今回限りの取り組みではなく、長期的に継続したいと考えているプロジェクトです。そのため、最初はお互いの知見を存分に活かせる領域でプロジェクト内容を検討することにしました。

その結果として生まれたのが、「SUZURI」として経験や実績のあるコンテスト開催を取り入れた“広告共創”という構想です。餅屋では企業向けにサービスをパッケージ化してマーケティングするノウハウがありますから、第一弾にふさわしいのではないかと考えました。

── クリエイターコンテストを以前から開催されているとのことですが、どういった背景で行っていたものなのでしょう?

杉山:「SUZURI」を活用してくださっているクリエイターの声をもとに開催しました。僕たちは創業当初からクリエイターの声を聞いてサービスに反映していくべくミートアップやイベントなどを開催してきました。

その中でも「SUZURI」を使ってくださっているクリエイターのみなさんから「有名な企業のタイアップ企画に参加してみたい!」「新しい視点での創作に取り組みたい」という声をいただくことが本当に多くて。つまりは、クリエイティブ活動における新しい機会や場の創出が必要だったのです。

実際、過去に開催したクリエイターコンテストでは、平均して数百という膨大な数の作品が集まり大変賑わいを見せていました。他者の作品から受ける刺激も多いので、日頃の創作活動とは異なる機会として楽しんでいただいたのかなと思います。

三島:餅屋としても活動を続けるなかでクリエイターから「仲間が欲しい」「知見や悩みを共有したい」などの声がよく挙がっていました。やっぱり一人で創っているだけだと、行き詰まってしまったり、閉塞感を感じてしまうこともありますからね。

そういったときに頼れる場所として、こういったプロジェクトが機能してくれるといいなと思っています。そのための「お“むすび”」ですし。

未来へつながる縁を”結ぶ”

── おむすびという名前にはそんな意味が込められているんですね。

三島:人と人との縁を結んだり、結ばれたその糸が永く続くようにと思って名付けています。「SUZURI」は硯(筆(クリエイター)と紙(アウトプット)の間にあるもの)の意味ですし、餅屋も「餅は餅屋」という慣用句から生まれた名前。図らずともMade in Japanな「おむすび」という名前になったので、実はとっても嬉しいです。

そんな想いを込めているのに、社内でもときどき「おにぎり」と間違えて呼ぶ人がいるので、呼び間違えだけには注意してほしいところですね(笑)。

── プロジェクトをリリースしていよいよこれからという時ですね。改めて、この「おむすび」プロジェクトを通して実施していきたいこと、作りたい未来の姿について教えてください。

杉山:今よりももっと「SUZURI」を使ってくださるクリエイターの声を知る時間を創りたいと思っています。プロジェクトを通して新しいクリエイターとの出会いもあるでしょうし、これまでの「SUZURI」ではなかなか実現できなかった新しい取り組みも生まれるかもしれません。

そういったタイアップの機会を、クリエイターがどのように活用するのか、そして「SUZURI」として求められている価値はどういった点なのか。それらに着目して今よりももっと素晴らしいプラットフォームを作っていきたいですね。

企業理念に据えた「もっとおもしろくできる」の志のもと、餅屋とともにワクワクする未来を描きたいです。

三島:クリエイターは一人ひとり素晴らしい才能を持って活動しています。個々人の活動を支援したいのはもちろんですが、個の力だけでは叶えられない夢を実現するのがこういったプロジェクト。

企業もクリエイターも、お互いが共存しながら自身の強みを活かして活動できる世界があるならきっとそれが一番良い。そういう世界を作るために頑張っていきたいですね。

「おむすび」プロジェクトを拠り所にしたいと感じてくれるクリエイターと、これからたくさん出会っていけたら嬉しいです。


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