内面と本質で人を見る恋愛
週末のふとしたときに、パートナーになんで僕と一緒にいるの、と聞かれた。
こういう話はわりとよくする方だと思うけど、突然過ぎて真意が分かり兼ねた。
そして、突然聞かれると一言で答えるのは難しい。愛してるからだよ、と答えても満足はしてもらえない。
考えて、私のことをありのまま受け入れてくれるからだよと答えた。
私自身、気難しく繊細で扱いが難しいタイプという自覚はある。だからこそ、それまでの恋愛では、自分の素を出すことは恐れていたし、面倒くさくない彼女を演じていたと思う。
だらしないところも、変わってるところも、変なこだわりがあるところも受け入れてくれることに本当に感謝している。
そして、見た目にも惹かれたと言ってくれるけど、内面もしっかり見てくれているところが有難い。
顔や髪型や体型、学歴、条件面ではない自分を見てくれている。
内面のどこをどう見てくれているかということを言語化するのは難しいけれど、その感覚は日々感じている。
そしてその週末の朝、これについて考えすぎて涙が出た。
さっきの答えに併せて、表面的なことだけじゃなくて本質を見て愛してくれるからだよ、も言った。
彼は私が泣いていることに驚いていたけれど、詳細な説明を求めてきた。
私は彼と出会うまでの恋愛は、恋愛ごっこのようなものだったと思っている。自分を隠してデートしたり付き合ったりしていたと、今だからこそ思う。
表面的な私ではなく、本質を見てくれる人を求めていたのだ。
正直に言って、出身高校、大学ともに名門だ。そして彼と出会うまでの約20年の人生、勉強ができることと学歴で良い判断を受けてきていたけれど、自分の見てもらいたい部分とのずれを違和感として感じていたのだと思う。
違う国、違う文化で育ち、私がそれまでに浴びてきた視線とは異なる価値観で見てくれた。それは当時の私にとって先入観なしに自分を評価してくれたことと同値だったのだ。
この国の価値観、文化は生きやすいと感じるし、彼の考え方や感覚には日々感謝するばかりだ。
約10年前、留学したくて大学の学部を選んだにも関わらず、いつの日か急に留学はしたくないと言い始めた私が、ある日突然この学校に留学したいと言ったのには理由があったのだ。
彼と出会うためだったのかもしれない。
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