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パリさんぽ! #47 〜 メトロ14番で行く先は?

みなさん、さんぽに最適な季節秋がやってまいりました!
涼しい風の中、お日様がキラキラ✨輝いております。

そんなパリも新学期が始まり、色々なイベント目白押し。

パリでは毎年一回、日本語を学ぶおフランス人のための日本語能力試験が行われます。
うちの娘ちゃんたちも、一応腕試しに受けてもらおうと応募要項を見ると、
「願書〆切、10月4日12時まで。」

えーーーーっ!!!

今日って何日だっけ!?
3日! もうすぐ夜の12時です。じゃ、明日まで。
ほーーーっ。

だけど詳細を見ると、
「WEB応募したものを印刷し、同封した切手貼り済み封筒を同封し事務所へ郵送。」

げっ。またやってもーたー😭

去年も全く同じパターンで、姐さん自ら願書を提出に参上した次第。

その時点で、お姉ちゃんに泣きつき
「ちょーっと寝るの待った! 先に申込んでそれメールで姐さんへ送ってから寝ておくれ。」
とそっからのボーダーラインやっつけ仕事!!
姐さんは妹ちゃんの分を。
幸いお姉ちゃん上手くちゃちゃっと済ませてくれました。

ってーことは、次の日4日の12時までに姐さんが願書をまとめてお持ち参上いたせねば。

さて、がんばって早起きしました。
めっちゃ運良くお仕事おやすみ。
あー、神様は姐さんを見捨てなかった!


と、降り立ったのはメトロ14番線、「Bibliotheque François Mitterrand」駅。
フランソワ・ミッテラン国立図書館最寄り駅。

外へ出ると、朝が早いのでお掃除のおじさん達がお仕事中。
とは言えそろそろ朝10時ごろ。
ま、いつもお昼ぐらいからお仕事の姐さんにとっては、結構早い方。

階段を上ると、ありました。
事務所となっている学校が。

ここは、国立東洋言語文化学院(Institut national des langues et civilisations orientales)、略してINALCO。
約700種の言語が学べ、日本語を始め、ヒンディー語やペルーの古語ケチュア語、イヌイット語なんかまであるんですん。

駆け込みセーフで、願書提出OK😉
来年はもっと早く出そう!



以前はパリ西の端っこにあったドーフィーヌ大学内にありましたが最近こちらパリ13区へ移った模様。

大学のすぐそばには緑多い公園もあり、サンドイッチを齧るのにはちょうど良さそうです。

ただ姐さんがパリへ来た頃は、この辺はコワ〜い廃墟が建ち並んだ人気の無いお化け屋敷みたいな建物ばかりでしたが、流石にオリンピックもあったことですし、キレイに様代わりした模様。
にしても建設中建物が多いです。

よく見ると、米・シカゴ大学のパリ校?
学生のグローバル化も進んでいるようですね。

そして、やや見慣れた大通りへ出ました。
ここは前に来たことあるな。
大きい映画館のある通り。

がーんと巨石群のようなものが。
と、その間に顔を出す目立つ塔。

近くに寄ってみると...
GRANDS MOULINS DE PARIS と書いてあります。
え゛、こんなトコに粉挽き小屋があったの?
てか、小屋じゃないのか。GRANDS 大きいって書いてあるから。

実はここ、第一次世界大戦時1921年に完成、操業を開始したパリ製粉工場。

確かにすぐ脇に列車が通り、セーヌ川には積荷を乗せた船が立ち寄れるという地の利があった。


古写真サイトより

パリジャンのお腹を満たすパンを作るために、そして美味しいお菓子を作るために大活躍したことでしょう。

しかし残念ながら、工場は1996年に閉鎖。
その後博物館再建の話が持ち上がるも、計画は白紙に。
2000年頃は正しく廃墟と化しておりました。

が! イダルゴ市長の指揮の元、文教地区整備のため
2015年より敷地の一部はエコパークに。

橋を渡り、芝生に足を踏み入れない配慮も。

そして工場跡は現在大学として再建。
アカデミックに生まれ変わりました。

そして反対側の元小麦粉保管庫は、研修棟に。
こちらに図書館と学食も備えられています。

なるほど...

そしてパリの町中でよく見かけるこのワラスの泉が、こんな色に!?
普通は緑色です。


1870年に巨額の遺産を相続した英国人リチャード・ワラス氏が、パリ市民の為飲用に適した噴水を50ヶ所据え付ける申出をし、ワラス氏自身のデザインで高さ3m、彫像4体の噴水を設置。現在もパリ市内77箇所にあるそうです。
ちなみに4体のの彫像は、善意、純朴、慈善、節酒(!?)を表しているそうです。

エコパークがあるだけに、ゴミの分別収集もきっちりしています。

そしてその後大通りへ戻り最初のメトロの入口付近へ。

そういえばさっき橋の上から見えていたサイロみたいなもの、ちと気になる。
この際だから見に行ってみよ。


わお! でかっ。
めちゃよくできた壁の落書きとかもあって、ちとお化け屋敷〜な形相。

しかしな〜んかやけにデカいのよね。
うんうん、デカいことは良いことですよ。
結構姐さんもスキです。

すぐそばにあった説明を読むと、ココは Les Frigos レ・フリゴ (冷蔵庫) と呼ばれるらしい。

1919年から1971年まで地方から列車で来た肉を始めとする生鮮食品を、当時パリ市中心にあったレ・アル市場まで持っていく前に、ここで冷蔵していた、超大型冷蔵庫!
まち゛!?


1923年の冷蔵庫。 こわっ!



1971年にレ・アル市場が市外のランジス市場へ移って冷蔵庫も廃止。その後荒地となった。
やっぱり。

1980年代は、敷地の大きさと、熱(?)や音の遮断の強さから職人やアーティスト等へ貸し出され有名になる。

しかも目の前の通りの名も「冷蔵庫通り」。
他になかったんですか...

アルファベット順に; 建築家、陶芸家、コメディアン、衣装係、ディレクター、デザイナー、出版エディター、アートギャラリー、グラフィスト、音響技術者、リトグラフ、ミュージシャン、絵描き、写真家、映画監督、ラジオ、彫刻家、スタイリスト、劇団、ガラス工芸家、ウェブマスター というご職業の方にならお貸しできます!
政治家とか銀行員とかはダメなのね。
おフランスらしいわ。

そして冷蔵庫を背にすると、目の前に現れるセーヌ川。

こちらのお船には以前友人がコンサートをしたので来たことがありました。

なんだかのどかな風景。

奥の橋にはメトロ6番線がセーヌ川通過中。


さてそろそろ戻りましょうか。
14番線はとっても深い!
永田町とも良い勝負。

意外と広い改札広場。
RER、C線との乗換駅でもあるんです。

上から線路を覗けるのも乗り鉄姐さんには嬉しい限り😚


フランソワ・ミッテラン元大統領も喜んでいるんでしょうか。

一番新しい14線は1998年に開通。
無人のコンピューター制御でスト知らず!
の強い味方。


第一期はここからマドレーヌ寺院駅まででしたが延長を繰り返し、今年6月、遂に北のサンドニ競技場と南のオルリー空港が結ばれ、とっても楽になりましたん。


あ、そうだ。思い出した。
この終点駅に姐さん行きたいと思ってたんだ。


え!?
何があるの〜?
無人運転の先頭、特等席は観光客のファミリーに陣取られ...


だってこんな楽しそうなモノがあるんだもん。

じゃーーーん!!
どう?
運転手さん気分味わっちゃう?


それではこれから終点駅にしゅっぱーつ👉


で、続編はまた今度。

いやん♥




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