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【シネマでおジャマ】男と女 (1966)


フランス語を勉強してみようか、と思い立ったのはきっとフレンチ・シネマが好きすぎて。
愛を語るのにジュビジュバジュテーム、喧嘩をしたってテコンウコワ、そして歌にはダバダバダ。
お家に居たって行かれます。居ながらにして、舞台の街を訪ねましょ。さあ、ど〜ぞご一緒に。


この映画の主題歌は、フランス語を知らなくたって、誰でも歌えます。
♪ダバダバダ ダバダバダ...のスキャット。
そして男は男らしく、女は可愛く色っぽい。

あらすじはこんな。

男はプロのカーレーサー、
女は映画監督の助手。
ドーヴィルの寄宿学校に子供を預け、パリで働く二人。
そしてお互い過去に悲しい思い出。
そんな二人が自然に近づき、一緒に過ごす週末。
たちきれぬ過去の想いに濡れながら 
愛を求める永遠のさすらい...







1966年、カンヌ国際映画祭パルムドール。

監督は、クロード・ルルーシュ
初の長編が酷評され、しばらく無名でスポンサーが付かず、これは自主製作。
一躍有名になった後は、イヴ・モンタン主演『パリのめぐり逢い』や、1968年のグルノーブル冬季オリンピックの記録映画『白い恋人たち』、そして4人のアーティストを語りながら時間と彼らの繋がりを描く『愛と哀しみのボレロ』等多彩な才能を発揮。
この人、元々報道系のカメラマンなどをしていた経験から、この映画でも、そしてその他の映画でもルポルタージュっぽいカットをちょくちょく使ってくるのが特徴。それをベッドシーンにまで使用するなんてあはん♥でもそれがちょうどヌーヴェルヴァーグには新しく効果的でリアル。

音楽は友人のフランシス・レイ
彼もまたミシェル・ルグランに並ぶ、フレンチ・シネマ音楽の巨匠。元アコーディオン奏者のせいか、いつでも流れるようにうっとりさせられる哀愁メロディーな曲調。この二人のコンビも数作続く。アメリカ映画『ある愛の詩』も彼の作曲。そして『白い恋人たち』も。

そして今回の男を演じるのは、ジャン・ルイ・トランティニャン。『素直な悪女』でブリジット・バルドーの相手役を務めたり、役の上でもF1レーサーで、ドーヴィルの海までムスタングでぐわ〜んと来ちゃったりしますが、リアルでも本当にレーサーだったりして、演技の幅は大変広く、フランスを代表する俳優さん。今年90歳にもなられるのに今だ健在。

女を演じるのは、アヌーク・エメ様。この方は『シェルブールの雨傘』の監督ジャック・ドゥミのモノクロ映画『ローラ』でも娼婦役を演った、圧倒的な美貌と知的な装いが印象的な女優。この映画で共演し、♫サラヴァ〜、と歌っていたピエール・バルーの嫁様にもなった方。

さて、そんな男と女が舞台にする海辺の町、ドーヴィルはどこにあるのでしょ〜か。

前回の『シェルブールの雨傘』の舞台、シェルブールからも近く、英仏海峡を左手に、ノルマンディー上陸作戦ゆかりの地に思いを馳せながら、車で2時間、または列車で3時間(乗換有り)。
パリから行くならサンラザール駅で列車に乗って2時間半
映画の中でも男は、列車に乗って帰ってしまった女を追って、サンラザールまで先回り!しちゃえる距離。(ちなみに彼はレーサーで、車はフォードGT40!でしたが)
しかもパリジャンには週末都会から離れ、海を見ながらゆっくりできる場所として人気。元々パリは20区までですが、ドーヴィルは別名「パリ21区」。
"週末は21区なの〜♥"とは、恋人とラブラブでドーヴィルでダバダバダなロマンチック休日だ、と言う意味のフランス語です🙄

では何故そんなに、ドーヴィルが好きなのでしょ〜か? (本人経験談)

1)パリから一番近い海辺のリゾート

仕事が終わってから車を飛ばしてー、、有名なボードウォークをぷらっとおさんぽしてー、辛口白ワインのアペリティフー、レモン絞った生ガキでつるんと!ってお楽しみが。

そして次の日の朝、潮風に頬をくすぐられながら目覚めた後は、海のすぐ目の前にある市営海水プールで軽くなった身体を実感しながらひと泳ぎ。
1966年に完成した、50mオリンピックプール。水温は日本人にも適温な28℃設定でウレシイ。

そしてその後は直結のスパへなだれ込め!
全身ノルマンディー産海藻パックで寿司の様に巻かれ、お肌ツルツルピカピカ+全身マッサージで心もユルユルダラダラ〜。喉が乾けば、デトックス茶で全身浄化。
ジャグジーで気になるところの脂肪を徹底分解、滝壺マイナスイオンで肩こりのほぐしにも効果的。
この辺で、アラブ式ハマムのスチームでじっくり汗をかきながらちょっとアンニュイな妄想タイム。あはん♥
玉のように溢れ、流れる汗にどっきり。もちろんBGMはダバダバダをハミングで♪
その後は、ちょっと気分を変えて、北欧フィンランド式焼石サウナ。白樺の枝の束がお待ちかね。こんなので何度も強く叩き込んできちゃうなんて。真っ白な巨体のサンタクロースのようなオジサマ達が身体に刺激を与える仕草は刺激的。マゾかっ!
まずは優しく。触ると火傷してしまう程の石に水をジュワッっとかけたら、だんだん汗をかき始め、皮膚が僅かに収縮し肌から少し流れ始めるのをじっと待って。じ〜んわりしてきたら白樺のヴィヒタで優しく叩いて。ぴしっぴしっ。そのうちそれが快感に感じてきたら、徐々に強く叩き込んでー! いやん♥
これで血行も促進、古い角質ともお♫サラヴァ〜、イイコトづくし〜。

火照った身体を屋上でデトックス茶と落ち着かせながら日光浴。水分補給も忘れずに。〆はさっきの海水プールでもうひと泳ぎ。
ん〜〜、リラックス〜。

他にもスポーツしたいなら、
ゴルフ場はすぐ近く。
乗馬のレッスン問題なし。
サイクリングもイイですね。
海辺の娯楽と言えばカジノも忘れてはいけません。これはスポーツじゃないか。

2)海の幸が旨い。
軽く白ワインとシーフードサラダでも食べた後は!

3)ドーヴィル競馬場でお馬さんを堪能だー🐎
これでひと稼ぎしてからパリへ戻ろう!

充分睡眠とってから、また忙しい一週間のハ・ジ・マ・リ!
まさに映画の中の『男と女』のように過ごすステキな週末。

どうですか?
ダバダバダする前にジタバタしちゃうー。いやん♥
だんだん行きたくなってきたのはー...この私。



シネマでおジャマ! 致しました。













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