見出し画像

欧州バックパック旅12【ブダペスト/ウィーン】-列車間違えてハンガリーの田舎行った話

7/28  Day13

ウィーンへ

今日はViennaへ移動する。
ブダペストはBudapest kelenflod みたいな駅とBudapest Deil みたいな駅の2つがメインっぽい。Eurail pass でDeil駅からViennaまでのチケットをとったので地下鉄でDeil駅まで行った。しかしチケットをよーーーく見てみるとDeil駅からは乗る事ができず、その先のkelenflod駅まで自力でいく必要があった。おいい、時間がギリギリだ。結局再度地下鉄に乗ってkelenflodまで行った。朝食は駅のお店でシュニッツェルのサンドイッチを食べた。

え?美味しくなさそう?
正直微妙でした...

時刻になったので電車に乗ろうと思い、電光掲示板で示されたプラットフォームへと出た。フォーム番号の下にどこ行きかが記されてあったがハンガリー語は読めない。しかし出発時刻になり、そのプラットフォームに電車が入ってきたので疑いながらも乗車。心配だったのでGoogle mapsで進路を確認してみると、やはり何かがおかしい。ウィーン目指して西へ行くべきなのに、この列車は南下している。すぐに車掌さんを探して聞いてみたところ、これはViennaへは行かないという。同じ時刻、同じプラットフォームに別の列車が来たら間違えるわっ。怒りと焦りの感情が押し寄せ、汗が止まらなくなった。幸い、今回購入したEurail passは列車乗り放題プランだったので、無賃乗車にはならないし、戻るのに追加でお金はかからない。とりあえずは安心だ。

風力発電めっちゃやってる

車掌さんは優しいことに、
「間違って乗ったなら次の駅で降りてBudapestに戻りなさい。チケットは入手しなくて良いよ」
と言ってくれた。優しい、感謝。しかし、タチの悪いことに間違って乗った便が特急だったらしく、なかなか止まらない。気分はさらに悪くなった。次停まる駅を教えてもらい、事前にブダペストへ帰る便とそこからViennaへ行く便(本来乗る予定だったやつの次のやつ)のチケットをアプリで取った。果たして間に合うのか...
Google mapsの推定時刻を見る限りは間に合わない。どないしよう....
しかし、ありがたいことに列車は予想よりも早くブダペスト駅に到着し、今度こそVienna行きの列車に乗ることができた。

ウィーン着

気を取り直していよいよウィーンだ。ウィーンはトラム、地下鉄、バスが全て同じチケットで利用できるらしい。とても便利だ。

ウィーンは都会であった。
ローマも含め、今まで訪れた都市はいわゆるビル群群がなかったがウィーンではあった。なぜだろう、ビルがあった方が安心する(なんだか趣が無いが、ビル社会で育ってしまった身としてはこう感じてしまうのだ)。

Anyway, 久々の都会でテンションも上がる。
早速チケット販売機でトラム一回券を買うことにした。操作が難しくてよく分からなかったが、ヘルプの係員さんが優しく教えてくれたのですぐに買えた。ありがとう。

乗車。トラムからは歴史的な街並みと時々現代的な建物が見えた。

「エレガント」
その一言だ

昔から密かに行きたかった街だったのでワクワクしている。根拠は無いが不思議と、ここViennaで良い体験が出来そうな予感がした。

小汚い宿

宿に着いた。一応「ホテル」の名前が付いているのだが、正直ハズレだった。部屋は狭く埃っぽいが問題は無い。トイレとバスルームは共用で、トイレは清潔だったので良い。しかし、シャワールームが酷かった。1Fと3Fに女性用、2Fと4Fに男性用があり、初日は2Fのを使用した。まず部屋に入るとかび臭いが鼻をつく(+微かに尿の匂いがする)。それに何十年前かのコンクリートが剥き出しでジメジメと陰鬱だ。また、海外ではよくあるが、脱衣所やシャワー同士の仕切りがない。とてつもないところだ。見たことないが監獄のシャワーはこんな感じに違いない。誰とも遭遇しない時間にシャワーを浴びようと思った。


さあ、気を取り直そう。部屋に荷物を置いたら早速散策へ出かけた。街を歩いてまず感じたのは、建物が白いことだ。ローマがピンクと薄茶、ブダペストが茶色だとしたらウィーンは白だ。なんだか清潔感があるし、明るい気分になる(そしてなにより美しい!)。新しい建物も所々に立っているのだが、不思議と調和している。また、他の都市と比べて街に落書きが少ないように感じた。

街を歩いていると、しょっちゅう日本食レストランを見かけた。中華料理店よりも多いかもしれない。ブダペストにも日本食は見かけたがそれ以上の数で驚いた。

ウィーンの夏フェス

ヨーロッパ感強いフェス

宿から教会と市庁舎が近かったので、初めにそこへ行こう。教会はあいにく工事中だったので外観をさくっと眺めて市庁舎へ向かった。市庁舎へ近づくにつれ、少し騒がしくなっていると思ったら、建物の手前の広場でフェスを開催していた。なんだか楽しそうだ。広場中央に飲食スペースがあり、それを囲む形で多くの料理ブースが並んでいる。どうやら世界各国の料理が出店しているらしい。小腹が空いていたので、中国の屋台で、Aperol Spriz とアボカドサラダを購入した。最近不足していた野菜のチャージだ。そして、Aperol spritz というカクテルを恥ずかしながらここで初めて知ったのだが、飲みやすくとても美味しかった。ヨーロッパで爆発的に流行っている理由がわかる味だ。

みんなアペを飲んでいた

暑すぎない晴天の中、屋外での食事は最高だ。まさに旅に乾杯って感じである。幸せを全身で感じられた。

シュテファン大聖堂

その後、ウィーンのシンボル的建物「シュテファン大聖堂」へ行った。中心部に位置しているだけあり、多くの観光客で賑わっている。周りには中世風の馬車が走っていた (馬糞が多い、これは玉瑕) 。

馬車も馬も白い

早速入場するとミサ中ではなかったが、パイプオルガンの演奏をしていた。内部は天井が高く広々としており、言うまでもなく美しい。ローマの教会は装飾が多かったが、ウィーンのはどちらかというとシンプルだ。

胸がチクリと痛む


お金を払うと教会の展望台に登れるので早速行ってみることにした。この教会は大きいので街を一望できる筈だ。早速エレベーターに乗って上がる。

思ったとおり、とても良い眺めだ。天気も良かったしウィーンを一望できた。丁度太陽が西に傾く頃合いだったので、ウィーンの街はなんとも言えない一種のなまめかしさを帯びていた。

その後、大聖堂を出て、美しい白い街並みを楽しみながら宿へと戻った。都市にはそれぞれ独特の雰囲気や香りを感じるのだが、ウィーンのそれは今まで訪れた都市の中で断トツに好きかもしれない。僕は早くもこの端整でエレガントな街を気に入っていた。

シャワーは7:00くらいに浴びたので、幸い誰かと鉢合わせすることはなかった。オーストリアの水道水はアルプスの雪解け水なので美味しいらしい。飲んでみたらなんだか鉄分を感じられた。よく分からないが、美味しいような気がした。


閲覧ありがとうございました。ゆっくりとした更新頻度で40日間のバックパックの記録を綴っていきます。ではまた、次回もウィーンでお会いしましょう!

おまけ

良いセンスしてる


この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?