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帰省2024正月

ひさしぶりに実家に帰省した





ひさしぶりに人が生活するであろう

わたしの部屋だった場所は

生気を失いしんと佇む物や

過去のわたしが作ったものに溢れ

生きながらも息してないような

そんなすこし重苦しい空気感を携えていて

それに纏われながら一晩を過ごした





2階のその部屋にいる時に

下から聞こえてくる

父の声は相変わらず苦手で

それを耳に捉えるたび

わたしの心身はぶるると震えた





べつに怒ってるわけじゃないのに

あの声の、床や壁に響く低音が

わたしをすぐに過去へ誘導し

震えさせるのであった





この度の帰省は意外にも

穏やかに済んだものではあったけれど





幼い頃

自分の力ではどうしても抗えない事象に

身動きが取れない頃の

経験や体験というものが

齢40になっても

ここまで引きずり影響するものかと

まだまだがっかりもした





今年はそれが少しでも軽くなったらいい

そう願った





それと同時に

この近しい人たちを自分なりに大事にしてゆきたい

そんな想いも芽生えた年始であった

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