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『美容室』、スタッフを増やさずに売上を増やす方法

こんにちは!

VMDコンサルタントの藤井雅範です。

先日質問されました。

『VMDってなんですか?』って。


ボクがサポート講師をさせてもらっているエクスペリエンス・マーケティング塾の塾生さんからの質問です。

彼は美容室にヘアケア商品を卸すベンダーさんです。

彼自身の強い思いもあり、作る側も使う人も安全安心をモットーにした商品を扱っています。


彼に対してVMDについて話したことはなかったので、知らなかったとしても当然といえば当然です。

反面VMDの専門家として、『自分自身の発信力がまだまだだなぁ』『伝わっていないなぁ』とも感じました。

なぜならば、VMDはあらゆる業種のリアル店舗において、とっても有効なビジネスのシステムなのだから。

美容室へのベンダーさんにとっても、知っておいたほうが良い事なんですね。

なのにまだまだ知られていない。

もったいないことだなぁ・・・


そこで、今日は『VMD(ヴィジュアル・マーチャンダイジング』という言葉を初めて聞く人にも理解できるような記事を書いてみようと思います。

美容室で『物販』のお買い上げを増やすには?

美容室で、ヘアケア商品の販売をする際のVMDについて書いてみます。

カットやパーマやシャンプーなどの『サービスメニュー』ではなく、整髪料やブラシやモノとしてシャンプーといった『物販』の場合です。

たとえば、想定商品は『ヘア・ワックス』

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美容室で、スタッフやオーナーががとても気に入っていて自信を持ってお客様にオススメしたい『ヘア・ワックス』があるとします。

しかし思うように売れない、購買率(お買上げされる確率)が少ない、と言った課題がある場合。

VMDという概念が全くない場合に『ヘア・ワックス』をお客様に売ろうと思うと、口頭でおススメする事が多いのかもしれません。

この場合、面と向かっての対面販売なので上手くゆけば売れやすいと思います。

しかし、スタッフさんによっては『物販』をするのが苦手な方もいらっしゃいますよね。さらにはカットやセットやパーマに集中してオススメするのをつい忘れることも有る・・・

こんな時にVMDの概念があればとっても役に立つんです。


POP
まずお客様に気付いてもらう方法としてはPOPが考えられます。

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待合室で見せる



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ドレッサーで見せる

美容室のお客様は座ってサービスを受けている時間が多いもの。

その時お客様は手持ち無沙汰な事が多いですね。

ドレッサーの上など、目に入りやすい場所に置かれたPOPは読んでもらいやすいのです!

POPがあることでスタッフも話題にあげやすい。

POPには髪質別や香り別など、おすすめワックスに関する情報を盛り込むと良いかもしれませんね。商品の写真を入れておくのも良いでしょう。


お客さんが座っている位置から見えやすいか?文字サイズやPOPを入れるフレームを置く角度もチェックしておきましょう。

そして実際にセットの際にお客様に使用してみて、その時にPOPを示して紹介するのもよいでしょうね。


ディスプレイ
レジ周りやなどに実際の『ヘア・ワックス』を陳列してみる。

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レジ周りで見せる

その際ヴィジュアル(見た目)が良い見せ方を工夫しましょう。

・箱に入ったままのほうがよく見えるのか?

・箱から出してみせたほうが良いのか?

・髪質などの種類で分けたほうが良いのか?

・大中小などの種類で分けたほうが良いのか?

陳列する量も一点づつ見せるよりも沢山集積してみせたほうがよく見える場合があったりします。

ここにもPOPを置いておくと、座っている時に見た記憶と連動して購入されやすくなります。


店舗内のスペースに余裕が有る場合は、レジ周りだけでなく待合のソファ周りなど複数箇所でディスプレイを展開するのも効果的。

お客様の印象に残りやすいのです。


SNS
スタッフが発信するSNSでもその『ヘア・ワックス』の話題を書いてみましょう。

実際の使用した感想や、スタッフおすすめの使い方など役立ち情報を書くことが大切。

売り込みっぽくならないように気をつけてくださいね。

お客様に関心を持ってもらうには?

お客様にとってはその商品と出会う回数が多いほど関心を持ってもらいやすい。

そのためにもお店側としては一貫性を持った発信をこころがけたいものです。

POPやディスプレイやSNS、そしてもちろん口頭で、というあらゆる接触機会を利用してその商品の価値を伝えて行きたいですよね。


誘導の概念としてはこんな感じです。

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伝わりましたでしょうか?

こいういった一連の流れをプランするのが『VMD』なのです。

いわばビジネスのシステムですね。


今日は美容室における『物販』を例に書いてみました。

ただ一概に『こうしなければいけない』というものでもありません。

それぞれのお店、それぞれの商品で最適なやり方が存在します。

お客様に関心を持ってもらい、よりスムーズに商品まで誘導して差し上げるシステムを構築する。

これは、どんな業種のお店でとっても重要なことですよね?

VMDはすべてのリアル店舗で有効なビジネスのシステムなのです。

おなたのお店で最適なVMDを見つけて、実行していってくださいね!


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