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古代のロマンは博物館の夜にあり(メキシコシティ)

2023年11月14日、世界一周旅行の幕が上がる。
南米に始まりじわじわと日本に近づいていく魂胆。
パートナーと共にだいたい3年ほどかけて巡るつもり。
旅情80%ぐらいのかんじで緩く書いてまいります。

メキシコシティに2週間ほど滞在した。

とある日のこと。
日中はのんびり過ごした。
本読んだり、チョコ作ったり。

マイブームのアボカドチョコ

毎日観光は疲れるから、こうゆう日がたまには、いや、しょっちゅうあっていい。

“だらだら世界一周旅”がキャッチフレーズになりつつあるな。

この日は珍しく、日が暮れてから出かけた。

そう、メキシコシティは“博物館の夜”というイベントがある。
毎月最終水曜の夜は、街中の博物館・美術館が遅くまで開館していて、入場も無料。

このイベントでは、夜にコンサートとかダンスとか公演とか、いろんな催し物も各地であるようだった。
私たちは催し物に特にめぼしいものもなかったから、人類学博物館に行くことにした。

まさにナイト・ミュージアム。
ちょっとワクワクする。

夕方、まずは博物館の周りをちょっと歩いて屋台探し。
小腹を満たすことにした。

気になっていたエスキーテを発見。
以前ガストロノミーレストランPujolで洗練されまくったエスキーテを食べて気になっていた。

ちなみにPujolの感想記事はこちら。


エスキーテ。
屋台にて、早速購入。

※食べかけの写真

カップの内側にマヨが塗られていて、中には茹でたコーン、上にはチーズとチリ。

めちゃくちゃ美味しかった。
なんだろう、全人類が好きな味だ。
真っ直ぐな美味しさ。
チリが入っている分、大人向けなんだろうけど。

Pujolのやつはかなり誇大解釈だと思った。
ストリートフードをよくあそこまでの高級な味に仕上げたなと思う。
あれは半端なく美味しかった。

もちろん屋台のエスキーテも美味しい。
チリの辛さはメキシコ滞在の中で癖になってしまっているし、
カップの中央あたりまで入っているとうもろこしの茹で汁が最高。
マヨとチーズが食べ進めるにつれて溶けて、濃厚なスープになっていくのがたまらない。

シンプルなんだけど、こうゆうのが一番家庭で再現できないんだよなあ、と思う。
外で食べる美味しさってのもあるし。

もちろんまだまだ満腹ではない。
夜ご飯を食べる場所をぶらぶらしながら探した。
このエリアは高級感あるお店が多くて、サクッと食べたいからそんな気分じゃないんだよなあ、と思った。

高そうなメキシカンはスルーして、なんとなくベトナム料理屋さんに入ってみた。
これがけっこう不味くて心から後悔した。
終わってる。
いつもならしっかり下調べしてから行くんだけど、この日に限ってふらっと入ってしまった。

入った店がまずいと気分が下がりまくる。
持ち直すため、ジェラート屋さんに吸い込まれてみた。

良いお口直し


ジェラート片手に夜の公園をお散歩できるのが嬉しすぎる。

公園を進めばお目当ての博物館がある。
ジェラート食べ終えたら夜の博物館。
なんていい気分なんだ!

季節は夏だけれど、メキシコシティは標高が高いので涼しくてちょうどいい気温。
公園は広くて木々に囲まれているから空気も良いし、治安も安全なエリア。
いい夜だ。
なんか秋みたいだ。

そしてご機嫌なお散歩の先には、人類学博物館。

博物館はすごかった。
この日、会館は22時まで。
入ったのが20時前だったので、2時間以上は観ていたけれど、3割くらいしか周れなかった。

広いし、とにかく展示物が莫大な数。

中庭で休憩したくなる広さ。

メキシコには遺跡が数多くある。
一般公開されているものだけでも200近くあるらしい。

なんとその遺跡の出土品は、ほとんどこの人類学博物館に集められているらしい。
実際に遺跡に行くも良いけれど、情報量だけで言ったら博物館の方が濃い。

まさに古代のロマンが詰まった場所。
こんな大都会のど真ん中にあるなんて。


マヤ文明のデザインって可愛いし、2000年くらい前とは思えないくらい緻密。

家に置いても良いぐらいかわいい。
これはまあ大きすぎるけれど。
石器で作ったとは思えないほど壮大。
これは家には置けない。
博物館内の装飾も楽しい
とうもろこしを握る神様
こんなKawaiiって感じのものもあった

こうゆうのが無数にある。
とにかく広くて充実していて、全部は紹介できないけれど。

中でも、特に面白いと思ったのは博物館最大の目玉である”アステカカレンダー”。

博物館の中央に鎮座されていらっしゃる

直径3.6m。
円の中央には太陽神が彫られている。
周りにある4つの四角は、今まで宇宙が経た4つの時代を表している。
各時代ごとに崩壊と再生を繰り返し、その度に新しい太陽が生まれるという考えらしい。
現在は中央にある5番目の「太陽トナティウ」の時代だという。

さらに周囲にあるモチーフは暦を表している。
20日を1ヶ月とした1年18ヶ月に加えて「空の5日間」があり、1年が365日となっている。

それと別に1年を260日とした占星術のための暦も存在しているらしい。

当時、アステカ人はこの暦を見て農耕や祭事を行なっていたという。

この時代から暦の概念があったことや、宇宙観や宗教観が伺えて面白い。

私は歴史に疎いし、古代のロマンとかも感じたことないタイプだったので、博物館を出る頃には「インディジョーンズ観てみたいな…。」とか思った。

そして後日観た。
小さい頃に観たことはあったけれど、記憶が薄すぎるのでほぼ初見。

マヤっぽい遺跡が出てくるから舞台はメキシコかと思いきやエジプトだった。
一瞬マヤのような場所が映るんだけど、最初の15分だけ。
あとはずっとエジプト。

エジプトだ…。と思いつつ観たけれど、結構楽しめた。


雨のように降り注ぐ槍をかわすインディー。
銃で撃たれるもカーチェイスを続けて敵を散らすインディー。
虫のように湧いてる毒ヘビには噛まれないインディー。
そして、クライマックスの敵が皆殺しになるシーンでは目を閉じてウーーッと耐えるだけで助かるインディー。

そんなバカなの連続だった。
この時代の映画ってこうゆうのが多いんだろうか。

古代のロマンは感じれなかったけど、めちゃくちゃ面白かった。

博物館はあまりにも広かったので後日再度訪れた。
全部見るのに計5時間はかかった。




メキシコシティのお散歩コースを作ってみました。
(博物館は1日潰れるのでコースに入っていませんが!)
訪れる際は是非、参考にしてください。

プロフィール:

1996年、サブカルインドア人間として大阪にて誕生。
服飾専門学校卒業後テキスタイルデザイナーを務めるが都会的な暮らしや流行に嫌気がさし退職。
2021年、沖縄県の宮古島に移住。
趣味だったハンドメイドウィービングや料理の仕事に就く傍ら、フリーダビングにはまり毎日海で泳ぐ。
さらなる自然への興味と世界を深く解釈したい欲が矢を放ち、世界を駆ける。
ラジオとゲーム実況が好き。

情報記事はこちら。
https://maryojourney.com
良ければインスタグラムも覗いてみてください。
https://www.instagram.com/_maryo.san_

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