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塩の上でねむる(ウユニ/ボリビア)3/4

2023年11月14日、世界一周旅行の幕が上がる。
南米に始まりじわじわと日本に近づいていく魂胆。だいたい3年ほどかけて巡るつもり。
旅情80%ぐらいのかんじで緩く書いてまいります。


さて、ボリビアからチリに行くべく、
ウユニ塩湖を巡りながらチリのサンペドロデアタカマまでいく2泊3日のツアーに参加した。

それはそれはいろんなスポットを巡った。
正直あまり覚えていないところもある。
なぜならこれは12月末の事。
noteの更新が遅れている、勘弁してほしい。
もはや走馬灯のようなハイライトで振り返ってみる。

ウユニの村を後にして、先ずは列車の墓場へ。

廃墟的な列車が放置されている。



後から調べたことだけど、かつてウユニ塩湖は資源産出の拠点の街としてとても栄えていたそう。
塩や鉱物などの資源は列車で太平洋海岸の町まで運ばれていたが、1879年にチリとの国境争いに敗れ領土を失い、その経路は使えなくなったらしい。
列車は使われないまま100年以上も放置され、現在はこうしてウユニ観光の見どころとなっている。

青い空、広大な塩湖。
そこに対をなすように風化した列車が放置されている。
朽ち果てた列車は退廃的なムードを醸し出しており....とは思わず、観光客が多く楽しい雰囲気。
賑わいの中、私たちも周りと同じように列車の上に登り写真を撮って楽しく過ごした。

人が居ては成り立たなくなる廃墟ムード。



その次はフラッグが建てられている撮影スポット。
塩湖のど真ん中にある。

ほどよくなびく旗。ちょうどいいぐらいの風。



ここに関してはガイドもなくどうゆうストーリーで各国の旗が掲げられているかわからなかった。
ウユニ内に2箇所あった。
残念ながら情報がないとなんにも書けることがない。
正直、旗をみてもふ〜んとしか思えなかった。

麦わらの気配。



さらに車を走らせ、塩湖を駆け抜ける。
ウユニには水の張る所謂鏡ばりのエリアと
乾燥してカピカピ、ひび割れが織りなす幾何学模様エリアがある。

ここはひび割れエリア。



ウユニ塩湖に一日中いて気づいたことがある。
美しい景色だが、あんまり癒されない。
塩を踏み締める感覚、真っ白の世界。
新鮮さと驚きに満ちているが、ずっと眺めていられるかんじはしない。
多分、水か緑がないと癒しの効果はないんじゃないかなあ。
わがままだなわたし。

そんなことを思っても、車は真っ白の中をずっと進む。
インカワシという島に到着。

広大な塩湖の中に突如現れる島。



ガイドの人が島に行くよと言っていてなんのこっちゃと思っていたが、確かに島としか言いようがない。
陸の上の島。
塩湖はまるで海のように広がっており、そこに突然現れる丘。
無数のサボテンが島に生えている。
塩分濃度が高いと菌すら繁殖しないイメージがあるけれど、こんな環境でよく植物が育つもんだなとおもう。
サボテンはタフすぎる。
ガサツな人でも多肉植物なら部屋に置けるってよく聞く。
塩に囲まれて育つならガサツな人でも難なくいけるな。つまり私でもいける。

表面はトゲトゲなのに、まるっフォルム。
カワイイ。


さらに車を走らせ夜21時すぎ、連れて行かれた宿泊施設は塩でできたホテルだった。
塩の壁、塩のベッド、塩の机とイス。
床にも敷き詰められている塩。どうやって掃除してるんだろう。
枕とシーツがめちゃくちゃ臭くて多分洗ってないんだろうなと思った。
多分、掃除もしていない。

塩という資源が豊富ということがよく分かる。
壁。カリカリ触ると剥がれる。


旅行をよくする人ならご存知だと思う、移動って案外疲れる。
そしてもちろん観光も疲れる。
楽しかったけれど、ダブルで食らった疲れに身体はくたくた。
これは臭くても汚くても寝れる!と思い、食事とシャワーを済ませた後すぐに横になった。

今までの人生、塩といえば料理、食事。
1日中塩を踏みしめたり、塩の中を車で駆け抜けたり、そして塩の上で寝るだなんて、考えたこともなかったな。
今夜はどんな夢みれるんだろうとおもったけど、疲れていたので泥のように眠った。夢はみなかった。



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