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ご近所さんは眠る火山(アレナル火山国立公園/コスタリカ)

2023年11月14日、世界一周旅行の幕が上がる。
南米に始まりじわじわと日本に近づいていく魂胆。
パートナーと共にだいたい3年ほどかけて巡るつもり。
旅情80%ぐらいのかんじで緩く書いてまいります。

※この記事は虫やカエルの写真を載せています。苦手な方は気をつけてくださいね。

コスタリカ6日目 世界一周154日目。
引き続きラ•フォルチュナに滞在。
昨日はカカオ農園見学に行った。
今日はメインイベントであるアレナル火山国立公園のツアーに参加。

カカオ農園の様子はこちら↓


アレナル火山国立公園は個人で行くこともできるけどガイドをつけた方がより楽しめるということでツアーに参加した。
街から国立公園までは車で15分ほどなのであっという間に到着する。
エントランスをくぐり小道を歩いて10秒、早速カエルを発見。

目を開けたままおねんねスタイル

葉っぱぺろりとめくるとカエルが登場。
確かにこれはガイドがいないと気付けない。
冒頭からテンションが上がった。幸先いいな。
足をピッタリ閉じたカエルのコンパクトな体勢、可愛いかった。
これで寝ているというのだから驚き。

どんどん茂みの中を行く。人が歩いた跡でしっかり道ができているし坂道には階段もあった。
ジャングルだけど、整備されている感じあって歩きやすい。

木の影になっているので暑すぎない

説明を聞きながら歩いていく。
働きアリや見たことない毛虫とも遭遇。これもガイドに言われないと見つけれなかったと思う。

葉っぱを運ぶアリ。列は数メートル続いていた。
モールみたいな毛虫。かわいいけど家にいたら大絶叫だな。

自然を観察しながら1時間くらい歩き、森を抜けた。
視界は開け、近くに火山が見える。ここで火山についての説明を聞いた。

アレナル火山

アレナル火山。ガイドによると1968年、火山は突然噴火したらしい。
何百年もの間、活火山のリストには入っておらず死火山に区別されていたとのこと。
噴火した3日後、さらに2度目の噴火が訪れたらしい。
巨大な噴火で飛ばされた岩石から推測するにその威力は原子爆弾約17個分だったという。
規模が大きすぎてあまり想像はできないけれど恐ろしい。
噴火でいくつかの村は壊滅。その時の気温は300から500℃まで上がったそう。

現在でも地下5kmの地点で活動が観測されていて一時的に噴火していないだけと考えられているとガイドは言っていた。
そんな恐ろしいところで観光業を営んでるの?怖くないの?と疑問に思った。
でもまあ、日本だって地震はかなり活発だし、似たようなものかも知れない。
危険はそばにあるけれど、ここに住むことは現地の人にとっては当たり前で、日常である。
できる限りの対策をして、普段は危険を忘れたりなんかして、無事を積み重ねる日々を過ごしている。
そう考えるとここも日本も一緒か。

ネットで調べる限りはここで火山活動が見れると書いてあった。
山肌のあちこちから噴煙を上げ、ときどき火口から真っ赤な溶岩が噴き出ると。
しかしこの活動は2010年以降止まってしまっているらしい。
見たかったので、すごく残念だと思った。
しかし話を聞いていると地元の人からしたら良いことなのかも。その方が安心して暮らせるだろうし。

火山の近くへ行くべくトレッキングを進めていると道中アリクイとハナグマに出会えた。

可愛い

アリクイはガイドでも年に3回くらいしか出会わないらしい。
かなりラッキー。
写真も近くで撮れたし嬉しい。ベスト着てるみたいで可愛かった。
思ったより毛足が長くてふわふわしてる、もそもそした歩き方も愛おしい。

さらに火山近くを登っていくと噴火の痕跡として大きな岩がゴロゴロ転がっていた。これが噴火の名残か、と思った。

黒い岩石が転がっている。地面の砂も黒い。
そして、トレッキングのゴール

頂上のビューポイントの景色は、まあまあ。
溶岩とか見たかったな…。煙も…。
いや、ダメダメ。
活動してない方が良いってさっきなったじゃん。

トレッキングの終わりには暑くて汗ビショ。
ランチの後は歩いて2分のところにある温泉へ。
見た目はプール。でもかなり癒されたし楽しかった。

見た目に反する暖かいお湯

ウォータースライダーもあった。天然温泉でスライダーという日本人からしたらバカが見る夢みたいで最高だと思った。
先にパートナーが行ったので私は下で待機。
するとすぐにすごい勢いで落ちてきたからびっくりした。
かなりスピードあるらしい。
私もビビりながら行ったけど出だしから早すぎてカーブで外野に行くかと思った。

死を予感させるスライダー

でも楽しい。ウォータースライダーって有無を言わさずはしゃぎモードになってしまう。
落ちる先が水じゃなくて温泉ってのがイイ。

ここには見た目は同じだけどプールもある。

足をつけるまで温泉かプールか分からない

温泉で温もった後はプールで泳ぎ、冷えたらまた温泉へ…という極楽。

かなりリラックスできた。
心も体もスッキリとはこの状態のことをいうんだろうな。
帰りのバス、15分もないくらいの距離だけど脳が停止して、ただボーっとする時間があった。
運動後にお風呂入って気持ちよくなる感じってたまらない。
海上がりとかも同じ感覚になる。

そしてアレにも似てる。
日本で旅行した時、温泉宿についた時点で移動で疲れている。
なのでまだ日は高いけどまずお風呂入って気持ちよくなってみる。まだ昼なのにお風呂入っちゃったあの感じ。
あれやりたいなあ。

午前中に疲れて一旦濡れて乾いてスッキリするの、全人類大好きだと思う。

「こんなに動いてお風呂も入ったのにまだ15時じゃん!とりま畳にゴローン!」

これだけをする旅とかあっても良いんじゃないかな?

コスタリカのバスの中で思いを馳せた温泉旅館の夢。日本っていいよなあ。

只今世界一周154日目。


プロフィール:

1996年、サブカルインドア人間として大阪にて誕生。
服飾専門学校卒業後テキスタイルデザイナーを務めるが都会的な暮らしや流行に嫌気がさし退職。
2021年、沖縄県の宮古島に移住。
趣味だったハンドメイドウィービングや料理の仕事に就く傍ら、フリーダビングにはまり毎日海で泳ぐ。
さらなる自然への興味と世界を深く解釈したい欲が矢を放ち、世界を駆ける。
ラジオとゲーム実況が好き。

良ければインスタグラムも覗いてみてください。
https://www.instagram.com/_maryo.san_

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