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襲う 強い 痛み

纏い 這う 迷路


あの夜
色が消えた街


貴方と出逢い恋に落ち
自分を見失い
独占欲に溺れ
失くす事に怯えて
いばらの途に
忍び込んだ

初めから直感で
私には不釣り合いだと
気付いてた


当たり前の様に
交わらない
対象物だと
悟ってた

でも貴方が私を
利用してくれるから
嬉しくて
私さえ我慢すれば
なんて
泣きながら
微笑んでた


まるで
甘い蜜に群がる
蟻みたい
貴方は
私の罪を欲しがった


私は貴方がくれる
『』付きの愛を
体感する為だけに
痛みに堪えた


愛していたから
それでもいいと
悲観的な傍観者の眼差しで
貴方を見上げている
餓えた子供でした


愛って 何なのか
わからなかった
知らなかったから
必要とされる事と
利用される事の
区別がつかなかった


それが
紛れもない事実です


今 思えば 馬鹿みたい
不釣り合いな人を
手に入れようなんて
どうにかしてる
惨め


優しさの欠片もない
そんな貴方でも
寄り添えば
不思議と落ち着けた


歪な愛に堕ちた
傷が
今でも痛みます


貴方に出逢わなければと
後悔の渦に呑まれ

溺れる魚の様 





*一番新しい作品なのかも?
歪でも美しい物もあるけれど、抜け出せた時に現実が透明度を増す!そんな儚い思い出。

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