VFXの妙。油断して観に行ったら日本の特撮最前線だったウルトラマンルーブ
劇場版ウルトラマンR/B セレクト!絆のクリスタル
テレビでのウルトラマン放映終わって数ヶ月経ってからの映画公開、毎年ちょっと内容忘れかけてから観る感じです。
ミニチュア特撮の新たな展開をみた
ウルトラマンといえばミニチュア特撮。ミニチュアの街の中をウルトラマンと怪獣が闘い土煙やビル爆破など職人技の宝庫、それをハイスピードカメラで撮影してダイナミックさ(重さ)を出しています。
今回はそこへフルCGウルトラマン(たぶん名前はウルトラマングルーブ)が舞い降りました。
実写キャラクターをフルCG化するメリットは空中戦が自由自在、に尽きます。作中でもCGウルトラマンは自由自在な空中戦をみせていました。本当にとってもカッコいいのですが、アニメで数十年前から凄いドッグファイトは繰り返し創られていて、ウルトラマンゼロ辺りでも大分飛んでいたと思うので目新しさはありません。
ポイントは地上戦でした。地上では重力(重さ)が必要になります。
フルCGキャラクターが実写のウルトラマンと地上戦で共闘
地上戦になったら実写と入れ替わるのかな、とみていたフルCGウルトラマンは、CGのまま土煙(実写)を上げて地上に降り立ちました。地上戦、しかも実写のウルトラマンと共闘します。
CGのウルトラマンが、実写のビルに突っ込み粉々に破片が飛んでいるのです。
何がリアルで何がフェイクか
近年映像技術の進化と共に実写よりもCGの方が情報量が多く、リアル造形が完全敗北してる場面に出くわします。(アクアマンとか)CGがリアルを追求し過ぎて実写を通り越してる感じです。
劇場版ウルトラマンでは、その辺りの馴らしをかなり頑張っていたように感じました。CGでリアルを追求するのでは無く、擬似リアルであるミニチュア特撮に寄せていった感です。どこまでがリアルだったのかVFX効果だったのか、途中からわからなくなる程でした。
違和感を排除して、CGと実写の融合でより迫力ある映像が出来上がっていました。
今回のミニチュアや瓦礫の美術造形もかなり手の込んだ作りで、製作者側の妥協を許さない物作りを見ることが出来ました。
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