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苦手だった義母から受け取った愛のカタチ

今回はこちら▼の記事の続きです。


お正月に家族で訪ねた義母の家は、2年ぶりのこと。

 帰りの電車の時刻が近づいてきたころ、
「二人だけで話がしたい」
と義母に声をかけられました。

 和室に正座で向き合って伝えられたのは、
「十数年来ずっと言えなかった」
という「3つの謝罪」。

 対する私は、それらの出来事を覚えていなかったのです。

帰りの電車の中で、私が思ったのは、
(大切なことって、本当に人それぞれなんだなあ)
ということ。 

義母の言葉から私は何を受け取ったのか、を今回はお話しします。

謝罪された出来事は、すっかり忘れていました

 

「孫に会いたいばっかりに、自分たちのエゴで押しかけてしまった」

義母から「最初の謝罪」を伝えられて思い出されたのは、私が超絶体調不良だった時に、義理の両親がいらしたときのこと。

息子が0歳から1歳のころは、隔月でお二人が我が家にいらっしゃり、翌月は私たちが夫の実家を訪ねていました。

「毎月こちらから訪問したい」
と私が夫にいくら言っても
「面倒くさい」
と却下されての隔月行事。

 ”超”がつくほどの〈整理整頓好き〉〈キレイ好き〉な義理の両親の訪問は、私には大きな負担だったのです。

毎回、片付けと掃除で必死。
訪問1週間前から気持ちがピリピリして、泣きながらキッチンを磨くこともありました。

そんな中での体調不良。
健康優良児の私が起き上がれなくなるなんて、よほどのストレスだったんだと今は思います。

義母の記憶では、私が
「体調が悪いので今日は失礼させていただきます」
と最初に挨拶したあと、ずっと部屋にこもっていたらしいです。 

そういえば、そんなことがあったかも。
でも私、挨拶をしてから部屋にこもったことなんて、すっかり忘れていました。

 

むしろ、忘れられなかったのは別の出来事でした

 

私の記憶に残っている体調不良と言えば、義父の怒りを買った妊婦時代のことだったからです。

つわりがないに等しかった私が、1日だけ寝込んだことがありました。

 なぜかその日に
「散髪のついでに」
と突然義父が訪ねていらして…… 

”挨拶にも出てこない嫁” に対する義父の怒りを、後に夫から聞かされました。

それがあったから、自宅で寝こんでいた日に義理の両親を迎える際、挨拶だけはしていたんでしょうね、私。

義母に泣かれて決意したこと

 

あと2つの義母からの謝罪は、謝罪の必要などまったくない出来事に対するものでした。(私はまったく覚えていないほどに)

「3つの謝罪」を聴き終えた私には、あれ?と違和感が残りました。
〔謝罪というなら、アレではないのかしら?〕って。

アレというのは……

息子を妊娠中、義理の両親とのお墓参りの帰りに自宅を訪ねた日のことです。
「千夏さんに話があります」
と義母に2階に呼ばれて、
「お願いだから仕事を辞めてほしい」
と泣かれたんです。

「子どもがあまりにかわいそうだ」
なんて、衝撃でした。

出産後も共働きを続けることは、夫から話していると思っていたからです。

このとき私は
「夫と話し合って、子どもが元気に生まれたら、二人でできるところまでやろうと決めている」
と義母に説明しました。

 私は話しながら、新たな決意ができました。

・元気な赤ちゃんを産む
・子どもを絶対に幸せにする
・そのために夫と協力する
・仕事も育児も両立させる
・絶対に後悔しない

正直、しんどいこともありましたが、

絶対にやり遂げる!

という信念を持ち続けられたのは、義母の涙のおかげだと思います。
(だから、忘れることがありませんでした)

 

愛のカタチも人それぞれ

 

ここで、最初の話に戻ります。

 


大切なことは、本当に人それぞれ。

 私は、〈共働きを続けるために家族で協力してきたからこそ、今の私たち家族がある〉と考えています。

そんな私なので、義母から謝罪することがあると聞いて最初に浮かんだのが、共働きを否定された妊娠中の出来事でした。

ですがそれは、〈義母にとって大切なこと〉とは違いました。

義母の3つの謝罪の土台は、
「孫はかわいい」

 謝罪を通じて義母が私に最も伝えたかったのは、
「あなたもお姑さんになる日が来るから」
ということだったようです。 

〔そっか、これも愛だなあ〕
と思えたところに、自分の成長を感じました。

愛情表現もまた人それぞれ、ですね。

。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚

 *しつもん*
苦手だと感じるあの人から
あなたは
どんな愛情を受け取っていますか? 

。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚


母娘の愛情表現については、こちら▼でも書いています。

 
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
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