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振袖に込められた母の愛

昨日は成人式でしたね。

二十数年前のあの日を、懐かしく思い出しました。
中学生卒業まで過ごした街の成人式に、母が着付けてくれた振袖で参加したんです。

母が親友から、
「あなたが着せなくてどうするの?母親でしょ」
と言われてのことでした。

私が終電で帰宅するまで着ていられたのは、母の着付けがうまかったおかげです♪

振袖に興味がなかった私 


夜中まで着ていたいほど振袖を楽しんでいた私ですが、もともとは興味がなかったんです。

 「振袖を買うくらいなら、海外旅行のためのお金が欲しい」
と母に言うくらいに。 

世界中を旅行するのが、小学生の頃からの夢でした。
(10週間で12カ国を巡ったのは22歳の夏休み)

「振袖なんて、買わなくていいよ。もったいない」
と言う私を、
「見るだけ見てみよう」
と母が展示会に連れ出しました。

 そして、
「きっとあなたにお似合いよ」
とスタッフさんに着せられたのが、真っ赤な振袖。

「まあ!可愛いわ〜」
連呼するスタッフさんと母が、意気投合してしまいました。

「振袖を着るなら真っ青でかっこいいのがいい」
という私の希望は、華麗にスルー。 

(母がお金を出してくれるんだし)
と自分を納得させて迎えた成人式でした。

 かっこいい振袖がうらやましかった


で、会場に行ってみると……幼なじみがかっこいい振袖を着ているわけです。

「いいなあ」
って何度も口にしたように思います。

でもね。
実際のところ、私はずーっと真っ赤な振袖を着ていたわけです。

つまり、真っ赤な振袖をかなり気に入っていた、ってこと、笑。

 客観的に見ても、身長が低くて輪郭が丸い童顔の私に、ぴったりの振袖でした。

母が着付けてくれたということも、嬉しさを倍増させてくれたのでしょう。
なんとも幸せなことです。

母の愛って不思議


実は我が家、振袖をほしがっていたのは妹だったのに、母は私に合わせて買ってしまいました。

帰ってから言われましたよ、妹から。
「お姉ちゃん、ずるい」って。 

そりゃあ、そうですよね。
「いらない」って言っていましたから、私。

なぜか母は当時、
「振袖を買ってやりたい」
と思っていたのでしょうね。 

普段は節約家なのに、お金が貯まってくるとボンッ!と買い物をする母。

そのタイミングが、私の成人式に合ってしまっていたのでした。

そんな母が先日、私に言いました。
「うちの振袖、孫ちゃんが着てくれたら嬉しいな」

 ええ!?うちの娘に!?

 母の振袖がとっても綺麗に保管されているのを確認して、満面の笑みで呟きます。

なんだか面白いなって思いました。

娘には新しい振袖を買ってやりたくて、孫には自分が50年以上前に着た振袖を着て欲しいなんて。

〈かわいい〉よりも、〈かっこいい〉が好きな娘のこと。

きっと成人式に、母の振袖を着ることはないでしょう。

でも、娘がそれを着る機会をつくってあげたいなって思いました。

母の振袖には、祖母の愛も詰まっていますものね ♪
(祖母は和裁士でした)

親の愛って、子どもがほしい時に、ほしい形で与えられるとは限らないもの。

でも、だからこそ、
「愛だなあ」
って感じられるのは、幸せなことだと思っています。 

 .。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚

 あれは親の愛情だったかも……
 思い出したことは何ですか?

 .。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚+.。.:*・゚


ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
「いいね」でご縁が深まると嬉しいです♪ 

愛と感謝をこめて
あなたのドリームサポーター
御影石 千夏 (みかげいし ちなつ)

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