同情しないという寄り添い方〜ネガティブな感情を強化しない
*プライベートでうかがうお話をベースに綴っています*
20年、30年、ときに50年以上前のお話をうかがっていると、「悲しい・辛い・悔しい」といったネガティブな感情がありありと思い出されて、声が震えたり、涙を流されたりすることがあります。
「こんなにも大変な経験をしてきた」
涙ながらに話される人に対して、私は "同情" をすることはありません。
もちろん、お気持ちを否定することはしません。
「そんなふうに思っておられるのですね」
という言葉で寄り添うようにしています。
というのも、
「それはお辛かったですね」
と過去のネガティブな感情(情動)を、何度も味わい続ける手助けをしないほうが、本当の意味でお力添えになれると考えているからです。
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臨場感たっぷり、感情のこもった話を聴くときに求められるのは、 "共感" であることが多いかと思います。
話し手側は、
「辛いよね……」
と抱きしめられたり、そっと肩に手を置いてもらったりして、心が温かくなり、涙がこぼれることもあるでしょう。
私もボディータッチで、"共感(Empathy)" を示すことはあります。
ただ、"同情(Sympathy)" して「悲しかった・辛かった」というネガティブな感情を強化することはしません。
悲しみや辛さを昇華して、今後は過去を涙や怒りで振り返らずにすむお手伝いをしたいからです。
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たとえば、
「自分は親から愛されてこなかった。親が愛していたのは、私以外のきょうだいだけだ」
と深い悲しみや怒りを抱えておられる場合。
「自分が求める愛を親から受け取っていない」
という大きな欠落感をお持ちなのは、マイナス面しか認知されていないため、と私は考えます。
そして、その経験から得られたプラス面が必ずあり、プラスとマイナスの両面が見えると、ネガティブな感情が昇華されると私は確認しています。
そこで、話し手の様子を見ながら、プラス面を見つけるヒントをお伝えしてみます。
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「ネガティブな感情に囚われるのは疲れた」「変わりたい」
と無意識で感じておられる場合、私のちょっとしたヒントで目の前がパーッ!と開かれて、本来のご自身を取り戻されることがあります。
この瞬間の表情の輝きは、"神々しい" という言葉以外に表現することができないほど。
一方、
「ただただ話を聴いてほしい」「まだまだネガティブな感情に浸りたい」「同情してほしい」
と無意識で感じておられる場合は、
「自分が愛されなかったことに、プラス面などあるはずがない」
と拒否反応が出やすいため、認知や感情が変化することは難しいです。
ご自身が
「今の状態を抜け出したい」
と思われない限り、私にはどうすることもできません。
誰かをどうにかできると考えるのは、傲慢でしかないと自戒してもいます。
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胸のうちを話してくださった方に対して、私は私なりにできることをしますが、ご意向に沿わないことにしゃばらないようになりました。
認知の偏りを修正する方法を知り、自身に絶大な効果があったことに感動し
た数年前は、いらぬお世話を焼いていたこともある私です。
近年では、目の前にいる方がご自身で道を切り拓いていかれることを、心から信じられるようになりました。
お話を全身全霊でうかがいつつ、"悲劇のヒロイン・モード" が繰り返される場合は、方向転換ができるような言葉をお返しします。
そして、「私にできることは、ちょっとしたヒントをお伝えするだけ」と肝に銘じておきます。
いますぐには受けとられることがなくても、ふとしたときに思い出されることがあるかもしれないし、忘れ去られるかもしれない。
それでいい、というよりも、それがいい。
出逢わせていただいたこと感謝して、自分にできる範囲の "小さな親切" をやってみて、結果には執着しない。
そんなあり方で、日ごろから人と接しています。
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・認知の偏りを修正する
・ネガティブな感情を昇華する
・同情ではなく共感する寄り添い方
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心が軽くなり、本来のご自身を取り戻すヒントを差し上げています。
「私が私である」ことの確信へ導く魔法使い
御影石 千夏
▼人の言動で動揺しない心の土台をつくるワークをプレゼントしています
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