初志と原点

【初心】初志。最初の決心。習い始めて未熟なこと。
【初志】はじめに思い立った考え・望み。
【原点】物事の出発点。根源となるところ。

自分の感覚を取り戻す機会が届き、受け取った。ありがとうの代わりに返したいです。あの日から今日まで、頂いた一言に懸けた時間。それが私の初志だったから。

私にとっては、言葉に対する反応なんて不要なもので、その言葉を知ることが重要だった。一言の深層に目を向けてよ、っていうのが、私のずっと昔からの訴えだ。共感なんていらない、アドバイスなんて求めていない、励ましなんて欲しくない。私の欲しかったものは、ただ純粋に問われることだった。

あなたの受け取り方、ひいては、私の受け取り方だって、本当はどうだっていい。知りたいのは、ただ単にその人の思考の道すじであり、知って欲しかったのは、単なる私の思考の道すじだ。思考を辿って、辿られたかった。そういう世の中に溶けこむことを望んでいたし、そんな世界に旅立ちたかった。

そして、そういう処にあるのは、あのときと同じような空間だと信じている。私の原点は、あのとき感じた「救われた」という感性だと思う。私が一番に頼りにすべきは、あの一連の関係を見つめて、「救われた」と感じた私自身。