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日本酒を出汁割してみよう!~日本酒と出汁の割合を考える編~

知り合いとお酒を飲む機会に向けて振る舞い酒を買ったはいいものの、昨今の感染症対策の状況で他人と集まれなくなり、なかなか一升瓶が減らない今日この頃。特に一人暮らしだとひとりで一升瓶を開けるというのは簡単な事ではありません。

ところで、先日訪問した野毛にある飲み屋「蔵魂」にて「出汁割ワンカップ」という物に出会いました。ワンカップをまずはそのまま飲み、途中まで飲み進めたところでおでんのお出汁を入れてもらい、スープ感覚で日本酒をいただくという物でした。
ついつい2杯ほどいただいたのですが、日本酒と出汁の味わいがややぶつかって感じられる、逆に出汁の味が強くて日本酒の風味がほとんど感じられないなど、なかなか良い塩梅を掴めずにラストオーダーを迎えてしまいました。

そこで今回は、自宅でなかなか出番がなかった一升瓶とお出汁を用意して、日本酒を出汁割で飲んでみるのに適当な割合について調べてみようと思います。本日のお友達は佐賀県にある古伊万里酒造で醸造された「古伊万里 純米酒」です。

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製造年月は2019年2月、すでに2年近く熟成された代物です。味わいは辛口な飲み口ながら熟成された旨味や風味が膨らみます。イメージとしてはひやおろしに近い熟成感がありました。
合わせるお出汁は、かつおだしに少量の塩と醤油を足しただけの薄口な物にしました。ちょうどいいグラス類がなかったので、うさぎ柄のマグカップです。うさぎの画像がリアルですね。

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試行錯誤してみた結論ですが、日本酒らしさを味わうなら「日本酒:出汁=2:1」、スープとしての飲みやすさを楽しむなら「日本酒:出汁=1:2」がベースだと感じました。
はじめは「日本酒:出汁=1:1」で合わせてみたのですが、お互いの主張がやや強く感じられ、味わいのバランスや方向性が整っていないように思えました。その後、日本酒の割合を1/3以下にまで落とすと、出汁の味わいの中でほのかに日本酒が香るようになり、抵抗感が少なくスープのような感覚で飲めるようになりました。一方で「日本酒らしさを強めに感じたい…」とも思ったので、今度は日本酒の割合を2/3以上まで増やしてみました。すると、日本酒の味わいを強く残しつつ、じんわりと出汁の風味が感じられるようになりました。全体として、日本酒と出汁の間でバランスを取ろうとするよりも、日本酒を重視して味わうか、または出汁を重視して味わうかを決めて配合したほうが、味わい全体に調和がとれると思いました。

今回は1種類のお酒・お出汁しか用意していないので、最適な割合はお酒の味わいや出汁の濃さにも依存するとは思っています。次回のテーマとしては、茅乃舎の出汁を数種類用意しているので、出汁の違いによる味の違いを考えていこうかと思います。使う日本酒は現在検討中。
引き続き様々な日本酒との組み合わせに挑戦し、日本酒の色々な楽しみ方を考えていきたいと思います。試行錯誤するテーマは色々と練っていこうと思います。

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