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私はあなたに生きていてほしい

このなんにもない自分が書いたnoteがどこかの誰かにどう届くかわからないので、クサいかもしれないが、少し語らせてほしい。

ここ最近、有名人の自殺が多く、本当に心が痛い。彼らの人生は知らないし、推し量ることもできない。けど、自分で終わらせたらダメだ。何があったかわからないが、その選択だけはしないでほしい。

私は大学3年の時に大病を患った。血液のがん、悪性リンパ腫という病気だ。人生で初めて大きな足踏みをした。入退院を繰り返し、自由が制限された。人生で一番死に近づいた。縦隔という部位に腫瘍ができ、心臓を圧迫し、肺を圧迫した。当たり前にいつも呼吸をしているということをそこで初めて知った。

病棟では、沢山の人を見た。20年入退院を繰り返してる人もいた。自分より小さい子供もいた。みんな、生きるためにきつい抗がん剤治療をしていた。

なぜ、つらい思いをしてまで生きたいのか。生きていて何がしたいのか。そう思うだろうか。病棟のおばあちゃんは、次の退院のときに、孫としゃぶしゃぶを食べに行くのを楽しみにしていた。生きる希望なんて大それたものじゃなくてそれでいいのではないか。

私は今生きていて楽しい。おそらく、余裕があるからだ。健康に何不自由なく生活ができ、過ごしている。だから、夜空を見て星を見つけると少々の感動を覚えるし、音楽を聞いて酔いしれることができる。

天涯孤独になったこともないし、多額の借金を抱えたこともない。そんな悩んでいる人に対して、生きてください。とは言えない。だが、エゴイズムでもなんでもいいから生きていてほしい。自分で命を絶つなんて考えてほしくない。少し小休止して余裕を見つけてほしい。
そうすれば、しゃぶしゃぶが食べられる喜びや星座が見える喜びや音楽に救われることだってあるはずなのだから。

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