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【小説】おねぇお兄ちゃん男装妹女装弟

朝早くどこからか聞こえてくる電動髭剃りの音
「あらやだはまた、髭がもう全身脱毛しようかしら」おねぇお兄ちゃんのいつもの小言である
「御兄様ご機嫌斜めだな」これが、男口調の男装妹なのだ。「ヤバイヤバイ仕事に遅れそう」そして、顔立ちが本当に女の子間違えそうな女装弟である。
みんな三人でルームシェアで暮らしてる。
さて、三人の仕事を紹介まずは、おねぇお兄ちゃんはおねぇバーのママさん次に男装妹は執事カフェ人気ナンバー1だ女装弟はメイドカフェに公認男の娘して働いてる。多様性の時代で良かった三人は個性を仕事に出来た。
今はみんな明るく見えるかもしれないけど
三人の思いがあった「男が好きで何が悪い」「女が男の格好して何がいけないの」「女の格好して何が悪いだってあたし女の子だもん」
まだ、時代が許さない時があった。
それぞれに苦悩する。
お兄さんは学生時代心と体がついていかない時期があり男の子好きになり告白するとキモいと言われて友達は誰一人いなかった。
だけどめげないで必死にアパレルのアルバイトやりバーの店主ママさんまでたどり着いた。
男装妹は幼少時代は男の子とずーと遊んでいたが高校中学辺りから女の子になる頃違和感があった女の子がかわいく見える自分は男の子みたいときずくと男の学生服買いそれをきて通うようになった。当然周りから白い目でみられていたが気にせず我をとうした。家族中でお兄ちゃんと弟が理解してくれたから今も自分は自分でいられる。そして、一番苦労したのは女装弟で
ずっと一人で隠れて女装していた。
お兄ちゃんと妹にも成人するまで隠してた。
でも二人は気づいていたでも結構ナイーブな問題だから二人はあえて口を出さなかった。
そんな苦労した三人だが今は本当の自分を隠さないで暮らしています。
おねぇお兄ちゃんのバーは繁盛しています。
特に悩み相談所みたいにお酒を飲みに来る男女の壁を超えてお客さんがたくさん来る店です。
よかったねおねぇお兄ちゃん。
私こと俺男装妹は執事カフェで女の子たちを癒してます。俺の前の世代の先駆者には頭が上がりません。執事カフェも最初は大変だったと思う女が男の格好して働いてるそれは当然周りからおかしいと思われる時があったはず。
今の自分でいられる。先輩執事たちに敬意を。
成人してから自由になった女装弟は女の子として今は生きています。
メイドカフェで男の娘でありますが今の店長に女の子として扱ってくれています。生きがいと仕事が見つかって頑張っています。
そんな三人は自由と自分でいられる。場所を見つけ懸命に生きてる。
もしかしたら三人は実在するかもしれない
今は男や女ではなく
一人の人間、
「個性を認めてくれて本当にありがとう」
三人は思う
差別ない世界がきっと来るそんな日があると信じて三人は写真撮った。
もちろん笑顔でピースサイン

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