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恋なんて、と思いながら明日着る服を考えてしまう

「人間は恋と革命のために生まれてきた」

という名言を、太宰治は残してしまったのだ。

恋を"考える"のは、おかしいことだろうか。

頭で考えない感情を恋だとしたら、自分にはそれができない。
頭で考えてしまう結果上手くいかないのも、過去の経験から学んでいる。

恋をすると、本当に胸が苦しくなる。
これはすごくおかしいことだと思う。

ご飯を食べていても
本を読んでいても
電車に揺られていても
そばから恋の残像が居なくならない。
何にも手がつかなくなることが怖くてたまらない。

"悩みをひとつの事象として捉え、
感情との関わり方を整理、時には切り離す。"

こういった感情のコントロールの仕方や、
反応しない練習を学んでも、
恋の感情には通用しないのもわかっている。

相手への期待や願望が形にならなかったとき、
人一倍落ち込んでしまう自分の性格も、わかっている。
わかっていても、執着してしまう。

だから、恋をしたくない。
できないのではなく、したくないのだ。

日常を一定の温度で過ごしたい。
相手の言動に一喜一憂せず、
理解しあえないことに苛立たず、
ただ、ひっそりと穏やかに過ごしたい。

それでもきっと、繰り返し恋をするんだろうな。

いま、こうやって気持ちを綴っているのも、
うっかり恋をしてしまいそうだからである。

やっぱり太宰治は、間違っていないのだと思ってしまう。

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