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一人暮らしでもベッドは2つが理想的

寝る場所が決まっていると落ち着かない。

わたしも寝るのはもちろん、自分の家がいい。それは多くの人と一緒だと思う。
けれど、寝る場所が1つのベッドと決まっているとどうにも居心地が悪い。必ずそこで寝なきゃいけないと指示されているようで居心地が悪い。なんだかどうにも苦しくなる。

だから、枕の位置を反対にする。
昨日まで足元だった位置に枕を置いて、寝る。
これでほんの少しだけマシになる。
自分でも何に反抗しているのかわからない。だが、同じ場所や位置で寝つづけていると苦しくてしょうがないのだ。

思えば子どもの頃から決まった場所で寝るのが苦手な子どもだった。
子どもの頃はかなり夢遊病がひどかったので、小学3年生くらいまでは家の中をフラフラ歩いていることが多かった。
当時はリビングに大きな革張りのソファがあったので、フラフラ歩いてはリビングのソファで寝ていた。ベッド並みに寝心地がいいソファだった。
年間の1/3をリビングのソファで寝ていた気がする。時々、母の寝室や3つ上の兄の部屋にもお邪魔していた。

自室のベッドが気に入らないと思うことも多くて、なぜかマットレスを外してベッドフレームの外にマットレスを置いて布団のようにして寝ていた時期もある。数カ月はそれで寝ていた。飽きたらやめたが。

とにかく幼い頃から同じところで寝ることが耐えられない。

この特徴に気づいたのは実は最近だ。

元夫と暮らしてから寝室を一緒にした。かなり神経質ではあるものの、人と寝るのは嫌いではない(熟睡はできないが、一人でも熟睡はできないので大して問題がない)。
だが、必ず同じベッドで寝なきゃいけないとなると妙に落ち着かなくなる。幾度となくソファで寝た。その度に元夫から「何で一緒に寝ないの?」と不満そうに言われた。あなたと寝るのが嫌なわけでなくて、同じベッドで毎日寝るのが嫌なんだよ……と説明しても伝わったためしがなかった。

そういえば学生時代は床で寝るのが好きで、かなりの頻度で床で寝ていた気がする。
床という容赦のない無機質な素材には体のほうが耐えられなくなってやめてしまったが、それくらい決められていない場所で寝るのが好きだ。

昨年の夏から一人暮らしをして、その特性を殊更、実感している。
一人で生活しているし、だれも文句は言わない。
だからいっそのこと自分の思うがままに生活してやろうと思う。夏か秋頃になったら、書斎にセミシングルというシングルよりも小さめのサイズのベッドを置く予定だ。
今は枕の位置を変えることでしか気分を落ち着かせることができないが、寝る場所自体を変えられると思うとうれしくなる。解放感。

そもそも一人暮らし時代からダブルベッドで寝ていて、現在もダブルベッドだ。絶対に広いはずなのに、寝る場所がいくつもないと落ち着かないのはどうしてなんだろう。

こういった人には理解できない類いのこだわりって、自閉スペクトラム症(ASD)の特性を感じる。
これが原因ではないが、わたしは生活や自分の中での決まり事のようなものが多く、以前通ってた主治医に「自閉の傾向つよくない?」と言われ、発達障害の検査を受けさせられたほどだ。
結果としてその傾向はなかったので安心したものの、こだわりがつよいのは変わらない。
ちなみに狭い家も息が苦しくなるから絶対に嫌で、1人だけど3Kで暮らしている。猫は3匹いる。

特に困ってもいないが、一人で暮らしをしているとどんどん自分の世界が自由化していくことに、少しだけ恐怖を感じてしまう。わたしどうなっちゃうんだ。歯止めがきかないくらい自由人になってしまう。

もし同じようなこだわりや悩みがある方がいたらコメントで教えてください。わたしが安心します。


おわり


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