【図解あり】WEBの運用型広告で注目されるコンバージョンAPIとは

IOSのアップデートやGoogle社においてもサードパーティクッキー
(アクセスしたWebサイトと異なるドメインが発行したCookieのこと)の廃止を方針として定める中で、Facebook広告をはじめとした運用型広告のプラットフォームで活用されるコンバージョンAPI(コンバージョン アプリケーション インターフェース)と呼ばれる方法での計測や広告のプラットフォームの機械学習の最適化が注目を集めています。

■コンバージョンAPIとは何か
従来はクッキーによるサードパーティデータによる計測を行なっていましたが、コンバージョンAPIは広告主のサーバーと連携し、広告主側で保有しているデータを広告のプラットフォームと連携し、計測やデータを活用しての配信を行う仕組みです。

以下にサードパーティデータによるクッキーでの計測の仕組みと
CAPIでの計測の仕組みを図解します。

・クッキーにおける計測の仕組み

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・CAPIにおける計測の仕組み

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■コンバージョンAPIのメリットと導入における障壁
現在はFacebook社が当該方法による対策を推進しています。
また、国内ではYahoo!社もオフラインCVと呼ばれるソリューションとして、力を入れ始めました。Facebook社のCAPIについては、私も導入に携わっていますが、その際に感じるメリットと障壁を以下に記載します。

【メリット】
・クッキーに頼らない計測が可能になること

・広告主のビジネスに重要な顧客のデータを広告に活用が可能なこと
広告主ごとにWEBプロモーションで重視している指標は異なります。
LTVを重視している場合もあれば、新規顧客の売り上げを重視しているケースなど、様々なケースがありますが、それぞれのビジネスに即したデータの連携が可能になりプロモーションの精度が高まります。

・WEB以外のデータも連携が可能なこと(広告配信に活用可能なデータ量が増える)
今までは WEBで計測されたデータのみが広告プラットフォームの学習対象となっていましたが、
広告主のサーバーで管理されているデータが活用可能なため、テレビで受注したデータなども連携が可能です。

・APIで連携するためデータ連携の時間が短縮されること

【導入障壁】
・プロモーション設計の理解者やエンジニアのリソースが必要となること
図解化したようにAPIでの連携が必要となり、広告配信に活用するデータの設計が必要であること。導入する際の広告主側でのエンジニアのリソース不足や導入支援が可能な企業も少なく、現在は導入リソースが業界的に不足しています。

・社内承認や調整に時間がかかる
データをFacebook社のプラットフォームに連携するため、
広告主側での社内での導入承認に時間がかかるなどが障壁となっています。

障壁ももちろんありますが、得られるメリットも大きく、
広告主のビジネスに最適なデータをプロモーションに活用できるため、
WEBマーケティングの精度を高める上で、注目をしていきたい取り組みのひとつです。

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