【M/episode.1】新卒育成って？
この未曾有のコロナ状況下の中、どの会社にも新たに入社してくれた新卒の方々がいると思います。
僕のチームにも優秀で勢いのあるM君が入ってくれました。
この子をどう育ててあげるのか考えていた時に、上司から教えて頂いた記事がとても素敵だったのでそちらを紹介するとともに、自分の新卒時代を少し振り返ってみたいと思います。
「新卒にとっての成長は、何と何を覚えた、ということではなく、この成果を出した、ということであり、それ以外で評価されることはない」
この記事に書いていたことで、僕がすごく影響を受けた言葉です。よくアウトプットのためのインプットといいますが、この言葉はそのもう一歩先にあるものを見据えていると共に、この記事の中にあるようにマネージメント側はその機会をどうセットしてあげるか、小さな成功体験の機会をつくってあげることについて語られており、とても心に響きました。
「いやでも相手の事考えただろう」
僕の新卒自体のスタートは、営業としてですが、営業開始2カ月目で営業に行くのを禁止される「営業停止」から始まりました。
当時お客様とトラブルが続いており、明らかに迷惑をかけていたのですが、その当時は「そこまでしなくても」と思っていました。
そこから1カ月営業停止が続くのですが、そこで当時の上司のSさんに言われていたのは一つで「どうやったら営業出れるようになるか、俺に考えてもってこい」でした。
そこから周りは営業に出ているのに、毎日毎日そのSさんに「僕がよくなかったのはこれです」というのを持って行っていました。それ自体の内容にも怒られていたのですが、それ以上にSさんに持って行くタイミングやSさんへの内容の伝え方については、特に激詰めされました（今だから言えますが、会社のノベルティのボールペンが、僕が怒られる度に折られ、その数は二桁はいっていたと思いますｗ）
そんなこんなで心折れそうになりながらも1カ月それを続けた、ちょうど1カ月目で急に「営業に明日からでていいぞ」と言われました。
「？？？？？？？？？？？？？？？？？？？」
僕自身は前日にも怒られており、なんで出ていいのかがわからず呆然としていると、
「この1カ月俺が何を考えているか、どういう風に伝えればいいか、伝えるべきタイミングはいつなのか、いやでも俺の事めちゃくちゃ考えただろう。今回お前を営業停止にしたのはその相手の立場にたって考える、相手への想像力が欠如していたから荒療治だけどこういう風にした。だから明日からもう営業出ていいぞ」
と言われました。社会人生活で後にも先にもめちゃくちゃ泣いたのはこの時です。
組織の事を考えると、いくらポンコツでもマンパワーが必要なのに、1カ月僕の成長のためにそれを削る判断をしてくれたこと、そして1カ月向き合い続けてくれたSさんには今でも感謝しています。
その新卒の時の大切な気づきがあり、その後その会社で小さな成功体験を積み重ね、3年目には全社で年間の営業成績表彰者に選ばれるほど成長できました。何よりこの成果を喜んでくれたのも、その時は別々の組織となっていましたがそのSさんです。
少し長くなりましたが、僕は出会いに恵まれ今ここにおり、こういう役割を頂いていることを思うと、出会われる側にとって僕のS氏のような存在でありたいし、そのために何ができるかはこれからも考え続けたいと思います。
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