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初診の日。



若すぎる感じ

 ついに、専門病院の初診日が来ました。「お母さんに来てもらった方がいいんじゃない?」と周りから言われていましたが、告知の日に来てほしかったので初診はひとりで行きました。家族に負担をかけたくなかったので、母に来てもらう回数は最小限にしたかったんです。
 初診受付で紹介状を渡すと、ちょっとびっくりする量の同意書を渡されました。A4表裏で3枚くらいあったと思います。まず、これを読むのが大変。同意書の他に、入院に際してのチェックリストも書きました。受付の時点で、周りにいるのはほとんどが高齢の方。私は圧倒的に若い感じがしました。

主治医と初めまして

 案内に従って、頭頸部外科へ。ここでも問診表を書きました。病院まで来てしまえば、あとは診察を受けるだけだと思っていたからでしょうか。不思議と、それほど緊張していませんでした。呼ばれて診察室に入ると、先生が座っていました。私の主治医にあたる先生です。名札を見せながら名前を教えてくれて、「耳鼻科の先生からお手紙をもらいました。」と言ってくれました。私調べですが、初対面で分かりやすい説明をしてくれる先生は、いい先生です。直感で、この先生はきっといい先生だな、と感じました。不安がほんの少しだけ軽くなりました。
 触診の後、鼻にスプレーをかけられました。このときは特に説明されず、診療明細書を見て初めて、それが麻酔だと知りました。そして黒くて長い、ホースのようなものが登場。直径5mmくらいありそうです。もしかして今からこれを鼻に入れられるのでは、と嫌な予感がしました。そういうときの予感ほど当たるもので、経鼻内視鏡検査が始まりました。軽く麻酔をされたとはいえ、私にとってはかなり痛くて。内視鏡が喉のあたりに届くころには、生理的に涙が出ていました。細胞診を受ける覚悟で行きましたが、内視鏡での検査は想定外。「え、そんな太いのを鼻から入れるの?」と思ってから鼻にカメラが入るまで一瞬でした。

細胞診までさらに待つ

 「内視鏡で分かる範囲には問題がなさそうなので、甲状腺腫瘍でしょう。」と言われました。細胞診を受ける日を決めて、この日は血液検査のみ。腹を括って行ったので、あっさり初診が終わって拍子抜けでした。細胞診は1週間後。超音波検査を丁寧にした後、超音波検査の画像を見ながら細胞診をすると伝えられました。見通しが立ったからか、細胞診を受ける日までは少し落ち着いた気持ちで過ごすことができました。


▽ 続き

▽ まとめ


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