見出し画像

手術前最後の受診。



診察と入院予約

 そろそろ1月中旬を迎えるころ、精密検査の結果を聞きに行きました。この日は、口腔外科と麻酔科の術前診察、入退院支援センターで入院の予約と説明もありました。
 術前診察の後、主治医から検査の結果を聞きました。精密検査の結果、甲状腺と周辺のリンパ節以外に転移は認められないだろうと言われました。予定通り甲状腺全摘で、その真下にあるリンパ節は切除。少し遠くにあるリンパ節を切除するかは手術をしながら決める、とのことでした。リンパ節を取る場合は傷が2本になること、首のしわに沿うようにメスを入れることを説明されました。
 このとき、入院の希望日を予定より少しだけ早めたいと主治医に伝えました。本来なら1月中に手術をするのかもしれませんが、私は国家試験を控えていました。どうしても国家試験は受けたい。それだけは、譲れませんでした。国家試験後に外せない予定があったので、試験を終えてしばらく経った2月下旬に手術してもらいたいと伝えていましたが、予定の方を調整して治療優先の方向に変えました。
 手術前の診察はこの日が最後でした。入院日が決まったら病院から電話をかけますと言われていたので、それを待つのみ。病院から電話がかかってくるまでは何もできず、ひたすら待っていました。

病院からの電話を待つ期

 病院からの電話を待ち続ける時間はとても長く感じました。2月には国家試験が控えていました。試験のことを考えるとその先にある手術についても考えてしまうからか、まったく勉強に身が入りませんでした。国家試験を受けたい気持ちと向き合うことがしんどい気持ちが混ざり合って、自分でもよく分からない状態でした。
 朝起きて、軽くご飯を食べて、身支度をして、お昼までは大学に行って少し勉強して、家に帰って、お昼ご飯を食べて、ゆっくりする、そして本当にたまにバイトに行く。余計なことを考えなくてもいいように、毎日毎日、同じことを繰り返していました。
 病院からの電話がかかってくるまでの間が、しんどい時期2回目です。手術前最後の診察を終えてからの1か月、色々なことが絡み合って何もかもがコントロールできなくて、闇の中にいるようでした。

 2回目のしんどい期について書き始めると長くなるので、今日はここまで。1か月で色々なことと葛藤したので、私のために、誰かのために、詳しく書いていきたいと思います。


▽ 続き

▽ まとめ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?