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自分との闘い。



術後初めての受診

 術後1か月頃、退院後初めての診察に行って病理検査の結果を聞きました。まずは、診察の前に受けた血液検査の結果から聞きました。副甲状腺がしっかり残せていると分かったので、カルシウムを補充するお薬は卒業。チラーヂン1種類だけになって嬉しかったです。
 続いて、病理検査の結果を聞きました。手術前の見立てと同じくらいの状態でTNM分類でいうとT2、つまり腫瘍は2cmより大きく4cm以下。気管の側にあるリンパ節に転移していたけれど切除したので、問題なし。周りに染みている感じはなかったそうです。現時点で追加治療は必要ないとのことで、とりあえず一安心。病理検査の結果は主治医から聞いただけでじっくり見ることができていないので、今度病院に行ったら「印刷して、いただくことはできますか?」と聞くつもりです。言い出せないまま2か月が経つので、今度こそお願いしたいと思います。
 外科の診察の後は精神腫瘍科へ。休職するかを最終決定するのはこの日ということになっていました。声はカスカスだし、座っているのもしんどいくらい体力が落ちているし、気持ちもしんどいし。とても働けるような状態ではありません。先生と相談して、とりあえず1か月は休職できるように診断書を書いてもらいました。仕事については、別の記事に詳しく書くのでここでは割愛します。

病院に行くのが怖い

 手術の前は、とにかく病院に行きたくて。分からないことが怖かったんです。早く検査をして不安を取り除いてほしい。初めての検査への怖さよりも分からないものを抱えていたくないという気持ちが大きかったので、病院に行く日が待ち遠しかったです。分かることが不安解消につながっていました。
 ところが退院してからは、逆の状態になりました。病院に行くのがとにかく怖い。もし再発していたら、転移していたら。新しいがんが見つかったら。入院生活は楽しんでいたけれど、できれば治療も入院もしたくない。100%がんがなくなったかは、分かりません。だから怖い。色々な気持ちが混ざり合って、受診日が近づくとしんどくなっていました。受診日前日の夜は大きな不安に襲われて、なかなか眠れません。病院に行った翌日からはとても元気になるので、しんどさの原因はおそらく受診。前とは打って変わって、「分かることが怖い」になっていました。分からないことが怖い私にとっては初めての経験で、戸惑っています。

 忘れたころにやってくる不安と戦いながら過ごす日々。慣れるときは来そうにありません。


▽ まとめ


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