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オレンジ色のあの子



#未来のためにできること

このハッシュタグを見たとき、真っ先にあの子が浮かんだ。私が推し続けている5人組アイドルグループの末っ子。担当カラーはオレンジ。

デビュー当時は11歳。へんてこな日本語と笑顔が可愛かった。天使だと思った。
そんな幼いころからずっと学びに積極的で、将来を見据えて日本語、ドイツ語、英語、中国語を学び、大学では国際教養学部に進学し、社会問題について研究して学びたいと以前どこかのインタビューで話していた。

”尊敬”という言葉しか浮かばない。


なぜこのハッシュタグと結びつくのかというと、過去にツアーグッズとして彼考案の「ここらで一旦僕らと一緒にエコのことを考えてみよ?My Sexy ストロー」(2020年)が発売されたからである。

ここらで一旦僕らと一緒にエコのことを考えてみよ?My Sexy ストロー

かわいい。
(ポーチは経年劣化で少し曲がっている)


近年 プラスチックごみ等による海洋汚染が深刻となり、飲食店でストローが廃止されて紙製になったり、ショップ袋が有料化されたりと、環境を守ることがやっと当たり前の文化となってきた。

しかし彼は以前からマイストローやマイボトルを持ち歩いており、アイドル活動を通して商品化し、世界に向けて発信している。

「アイドルとしての影響力を使って、より多くの人に政治だったり世の中についての興味を深めていけたらなって」

RIDE ON TIME シーズン3 「Sexy Zone~結成9年目の葛藤~」


まさに有言実行である。

ちなみにこのストローは、太さがタピオカサイズと普通サイズの2本セット、洗浄用ブラシ、ビニール素材の収納ポーチ付き。おまけにSexyZoneのファンであることが主張できるロゴチャームまで付いてくる。思いやり100%。

※現在は販売されておりません。あしからず。


当時、これはアイドルグッズのなかでも先進的なグッズだと驚いたし、見た目もメンバーカラーをあしらったレインボーな配色で可愛く、“映える”と話題になった。SexyZoneのいちファンとして勝手に誇らしくなった。私が考案したわけではないけれど。


このグッズには、商品名のようにこのようなメッセージがこめられている。

「具体的に行動に移すことはすごく大切ですが、その前に考えることが必須だと思っています。例えば、レジ袋が有料になったからマイバッグを持つのではなく、マイバックを持つとどういう効果があるのかを調べて自分が納得して行動すること。人に言われたからやるのではなくて、自分で考えて理解し、こういう行動をしようと選択したアクションは、よりパワーがあると信じています。」

FRaU 2021年1月号


いままで何も意識して行動していなかった自分を呪ってしまいそう。何も考えずにレジ袋をもらっていたし、使わなければ捨てていた。愚かだ。

このグッズをきっかけに環境問題を意識し、サスティナブルな暮らしや習慣を意識し始めたファンの方も多いかと思う。私もそのひとり。マイバッグやマイ箸を持ち歩いたり、リサイクルに出したり、農家直売の野菜を購入して自炊したり。


また同記事のなかで、さらに核心に触れている。

「自分を大事にしてはじめて、他の人や地球に思いを馳せることができます。」

FRaU 2021年1月号

「勉強も仕事も大事だけれど、自分の心身が一番大事。人のために何かをしたければ、まず自分のケアをします。人を愛したいなら、まず自分を愛さないといけないし、人に教えたかったら、自分が学ばないといけない。環境に対しても同じです。」

FRaU 2021年1月号


これは、とても響いた。

自分自身のことは後回して、目の前のコト・モノを優先してしまいがちだけれど、余裕がなければ周りを見ることはできない。他の人や地球のことなんて考えられない。分かっているつもりだったけれど、はっきりと言葉にすることができる彼が改めてすごいと思った。

そしてこの記事のインタビュー取材(2020年11月)後、2020年12月2日、彼は体調不良を訴え、事務所から芸能活動の休止が発表された。同年9月に他メンバーが復帰して3か月後のことだった。

活動はどうなるんだろうという不安や体調を心配する気持ちと共に、いつかの彼の言葉がよみがえる。

「たとえ戻って来ないとしても、聡ちゃんが幸せならそれでいい」

RIDE ON TIME 「Sexy Zone~結成9年目の葛藤~」


他メンバーが活動休止していた際に、彼が言った言葉である。賛否両論あると思うが、私はその通りだと思った。


彼が居ないいまも想いは引き継がれ、環境問題を考慮したエコグッズが毎年ツアーグッズとして商品化されている。

大切なあの子のことを想うかのごとくエコのことを考えてみたらどうなるかな? My Sexy エコバッグ(2021年)

My Sexyボトル”うん!忘れてないよね?やさしい気持ち、あの子への気持ち、飲み掛けの容器はステヌデス。(2022年)

SexyZoneっていいグループだな。


雑誌のインタビューやラジオでも、社会問題やジェンダー観、多様性について自身の意見を度々述べている。

再び姿が見えたとき、彼はアイドルとして復帰しているかもしれないし、アイドルではなくなっているかもしれない。でもやりたいと思っていたことを様々な活動を通して実現できていればいいなと思う。

未来のために(私が忘れないために)、彼が話していたことをここに記す。

※補足:過去に話題になった発言や記事

「僕、女子力っていうワード自体が(あまり好きじゃない)」
「男性がメイクとか化粧水とか美容を意識するようになったから、男性も”女子力高いね”っていうのではなく、男性もこれが普通になってきた」
「女子力って結局“美”を意識するってことじゃない?」
「それは女子力だけど、でもそれは女性だけの役割でもない」

Sexy ZoneのQrzone 2018年5月23日放送分

「なんかさ、そもそも“女子力”っていう表現が、もう古くない? 今はそういう時代じゃないと思う。男子も女子も関係ないんだから、“女子だからこうしなきゃ”とか気にしなくていいよ。ありのままの自分でいることがいちばん。自信を持って堂々と生きればいいし、もし誰かに何か言われても、”自分のことは自分がよく理解してるから”ってキッパリ返せたらステキだよね。」

Myojo 2019年6月号

「将来は、ボランティアでも、世界平和やマイノリティーの人権をサポートするプロジェクトを立ち上げたいですね」

AERA dot. 記事(https://dot.asahi.com/dot/2018071700009.html)

「僕のように考えている人がいないわけじゃなくて、こういう話をできる場がないんじゃないかと思います。僕は影響力の強い大きなプラットフォームを持っていて、他の人とは状況がまたちょっと違いますよね。だからこそ、発言していかなくてはならない。自分が学んだことを、同世代や周囲の人に伝える責任がある。発言する機会を与えられないコミュニティもある。そういう人たちを代弁するのではなく、彼らが声を上げられるような場所をつくっていきたいんです。」

SPUR 2019年6月号


私も自分らしく生きたいと思う。まだよく分からないけれど。

気付かせてくれた、あの子が幸せでありますように。

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